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「そんなに小さな頃からこの二人と出会っていたのか?」
クリスが家に帰り着いてから、僕に聞いてくる。
家だと事情を知らない人達からの余計な詮索を避けられるからだろう。
「姉様は父様に引き取られてからだけど、ジジ様はもっと前、だったよね?」
僕がジジ様に話を振ると、ジジ様が答えてくれる。
「ああ、儂はコーディーが喋り出す前の頃から会っておるから、コーディーの両親の事も知っておる。コーディーの養父であるアス、アストロール=ライトが名付け親になったと聞いて、その子供を見に行ったのだ。その頃からコーディーは可愛かったぞ」
うん。最後のはいらない情報だからね。そしてジジ様は僕が喋りだした頃に、僕の所にたまに来ては、じいじだぞと教え込んでた為、それに気付いたお母さんがせめて様を付けさせようと、じいじ様ねと言い続け、物心が付く頃にはジジ様と呼ぶようになっていたんだよね。
つまり、ジジ様のジジは祖父の意味合いのじいじから来てる。
名付け親の父様が父ならば、ジジ様は祖父の位置だと思ったらしい。見た目は若いから叔父でも通るだろうけど、その他大勢の叔父の位置よりも確実な特別枠になりうる祖父の位置の方に魅力を感じたらしい。
何故そうなったのか、今一よく分からないが、ジジ様が良いとそれで喜んでいるのなら、僕にとっても喜ばしいことだ。
因みに最初、ルー兄やケイド様が僕のジジ様呼びに、すっごく不思議そうな顔をしてたけど、その話をしたら納得してくれたから、ルー兄やケイド様しかいない場でも、僕は常にジジ様呼びをしてるんだ。
「妾はコーディーの両親を知らぬが、噂だけなら聞いておる。特に父親の方には他の親族も世話になった事があるからのう」
「世話?」
姉様の言葉にクリスが首を傾げると、ジジ様が説明してくれる。
「ああ、コーディーの父親は腕の立つ医者での、アスと出会う前にも儂等の身内が何度か世話になっていたのだ」
「ああ、そういえば、コーディーから聞いた事がある。父親は医者だったと」
「因みに、僕も世話になった内の一人だよ。だからコーディーのお父さんとは面識があったんだよ。ただ、その時はコーディーもコーディーのお母さんも不在だった為、会う事が出来なかったんだけどね」
ルー兄は不在だったって言ってるけど、その時はまだ、お父さんとお母さんは出会ってすらいなかったらしいよ。お父さんが一人で旅してた頃だって、ルー兄自身が言ってたからね。
クリスが家に帰り着いてから、僕に聞いてくる。
家だと事情を知らない人達からの余計な詮索を避けられるからだろう。
「姉様は父様に引き取られてからだけど、ジジ様はもっと前、だったよね?」
僕がジジ様に話を振ると、ジジ様が答えてくれる。
「ああ、儂はコーディーが喋り出す前の頃から会っておるから、コーディーの両親の事も知っておる。コーディーの養父であるアス、アストロール=ライトが名付け親になったと聞いて、その子供を見に行ったのだ。その頃からコーディーは可愛かったぞ」
うん。最後のはいらない情報だからね。そしてジジ様は僕が喋りだした頃に、僕の所にたまに来ては、じいじだぞと教え込んでた為、それに気付いたお母さんがせめて様を付けさせようと、じいじ様ねと言い続け、物心が付く頃にはジジ様と呼ぶようになっていたんだよね。
つまり、ジジ様のジジは祖父の意味合いのじいじから来てる。
名付け親の父様が父ならば、ジジ様は祖父の位置だと思ったらしい。見た目は若いから叔父でも通るだろうけど、その他大勢の叔父の位置よりも確実な特別枠になりうる祖父の位置の方に魅力を感じたらしい。
何故そうなったのか、今一よく分からないが、ジジ様が良いとそれで喜んでいるのなら、僕にとっても喜ばしいことだ。
因みに最初、ルー兄やケイド様が僕のジジ様呼びに、すっごく不思議そうな顔をしてたけど、その話をしたら納得してくれたから、ルー兄やケイド様しかいない場でも、僕は常にジジ様呼びをしてるんだ。
「妾はコーディーの両親を知らぬが、噂だけなら聞いておる。特に父親の方には他の親族も世話になった事があるからのう」
「世話?」
姉様の言葉にクリスが首を傾げると、ジジ様が説明してくれる。
「ああ、コーディーの父親は腕の立つ医者での、アスと出会う前にも儂等の身内が何度か世話になっていたのだ」
「ああ、そういえば、コーディーから聞いた事がある。父親は医者だったと」
「因みに、僕も世話になった内の一人だよ。だからコーディーのお父さんとは面識があったんだよ。ただ、その時はコーディーもコーディーのお母さんも不在だった為、会う事が出来なかったんだけどね」
ルー兄は不在だったって言ってるけど、その時はまだ、お父さんとお母さんは出会ってすらいなかったらしいよ。お父さんが一人で旅してた頃だって、ルー兄自身が言ってたからね。
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