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ジジ様達の共演は、僕の家の地下室の一室でしてもらうことになった。
因みに、僕達配達人が購入する一戸建ての家は、大概地下室がある家で、休みや帰宅後に身体を動かせるように、家全体が防音されてて、その中でも地下室が特に防音も構造も頑丈にできてる家が多い。
元々仕事が仕事だから、配達人の本部の建物の中には寮があり、単身者や見習いの人達の多くは寮に住み、一戸建てに住む人は少ないんだけどね。
まあ、僕もルー兄も一戸建てだけど、僕にしろルー兄にしろ、人の気配に敏感だから、寮だと休んだ気にならないんだよね、人の気配が近過ぎて。
だから僕、金になるまでずっと、ルー兄の家でお世話になってたんだ。最初は迷惑だろうし、家賃払うって言ってたんだけど、僕が金になって家を購入したら、たまに泊まりに行くから、それでおあいこって言われちゃったけどね。暫く一緒に旅してたし、僕が傍にいるのと他の人が傍に居るのとでは別なんだそうだ。
ああ、もちろん仕事中に宿に泊まることもあるよ。けどけど、宿屋より野宿の方がまだ気が楽だったりするんだよねぇ。野宿の場合、大きい獣や魔物に遭遇することもあるんだけど、近付いて来られたら睡眠中でも分かるしね。
他の配達人は、できるだけ宿を取ろうとするみたいだけど、僕もルー兄も、自然の中の方が落ち着くから、あまり宿を取ろうとしないって話を何気なくジェイに言ったら、ジェイが真似て、他の金も真似だしたんだよね。
ジェイ曰く、宿屋でたまに絡んでくる弱いゴロツキ連中をあしらうより、たまに出る大きい獣や魔物の相手をした方が鍛練も積めるし、しつこくないから時間的にも余裕ができたんだそうだ。
ある程度の実力がなければ出来ないことだけど、金になった人間が、実力ない訳ないからね。
家に帰り着き、みんなで夕食を取って、ジジ様と姉様に共演してもらった。
相変わらず、見事としか言えない演奏と踊りに、クリスがすっごく驚嘆してたけど、他の人達は、プロでもここまで上手い人はいないからね。身内の欲目じゃなく、本当にこの二人が飛び抜けて、異常な程上手いだけだからねと、僕がクリスに言っておいた。
クリスは人間の演奏をまだ聴いたことないようだけど、この二人と比べられても、人間が敵う訳ないからね。ってか、比べようがないから今後この二人とは比べないで下さい!!
****
ルーフェンス
「あの二人は別格だから」
クリス
「そうなのか?」
ルーフェンス
「一族の中でも別格だから」
クリス
「そうか……」
(強調して言う程なのか?)
因みに、僕達配達人が購入する一戸建ての家は、大概地下室がある家で、休みや帰宅後に身体を動かせるように、家全体が防音されてて、その中でも地下室が特に防音も構造も頑丈にできてる家が多い。
元々仕事が仕事だから、配達人の本部の建物の中には寮があり、単身者や見習いの人達の多くは寮に住み、一戸建てに住む人は少ないんだけどね。
まあ、僕もルー兄も一戸建てだけど、僕にしろルー兄にしろ、人の気配に敏感だから、寮だと休んだ気にならないんだよね、人の気配が近過ぎて。
だから僕、金になるまでずっと、ルー兄の家でお世話になってたんだ。最初は迷惑だろうし、家賃払うって言ってたんだけど、僕が金になって家を購入したら、たまに泊まりに行くから、それでおあいこって言われちゃったけどね。暫く一緒に旅してたし、僕が傍にいるのと他の人が傍に居るのとでは別なんだそうだ。
ああ、もちろん仕事中に宿に泊まることもあるよ。けどけど、宿屋より野宿の方がまだ気が楽だったりするんだよねぇ。野宿の場合、大きい獣や魔物に遭遇することもあるんだけど、近付いて来られたら睡眠中でも分かるしね。
他の配達人は、できるだけ宿を取ろうとするみたいだけど、僕もルー兄も、自然の中の方が落ち着くから、あまり宿を取ろうとしないって話を何気なくジェイに言ったら、ジェイが真似て、他の金も真似だしたんだよね。
ジェイ曰く、宿屋でたまに絡んでくる弱いゴロツキ連中をあしらうより、たまに出る大きい獣や魔物の相手をした方が鍛練も積めるし、しつこくないから時間的にも余裕ができたんだそうだ。
ある程度の実力がなければ出来ないことだけど、金になった人間が、実力ない訳ないからね。
家に帰り着き、みんなで夕食を取って、ジジ様と姉様に共演してもらった。
相変わらず、見事としか言えない演奏と踊りに、クリスがすっごく驚嘆してたけど、他の人達は、プロでもここまで上手い人はいないからね。身内の欲目じゃなく、本当にこの二人が飛び抜けて、異常な程上手いだけだからねと、僕がクリスに言っておいた。
クリスは人間の演奏をまだ聴いたことないようだけど、この二人と比べられても、人間が敵う訳ないからね。ってか、比べようがないから今後この二人とは比べないで下さい!!
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ルーフェンス
「あの二人は別格だから」
クリス
「そうなのか?」
ルーフェンス
「一族の中でも別格だから」
クリス
「そうか……」
(強調して言う程なのか?)
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