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第四章
女神のスキル
しおりを挟む「あの……、タケルさん、多分……私の胸のところに……モニュモニュと……」
「「「えっ?!」」」
「あっ、そこはダメですよ!」
股間を押さえてうずくまる姫……
「アニー!何やってんだ、戻れ!」
ステルス種、モドキングのアニーは、最近になって少し反応が出てきた。
理解しているのかどうかは分からないが、寝る前に身体の事や周囲の事を説明するようにしている。
夕べは、男と女の身体的な違いについてだ……
「ごめん、身体の事とか、寝る前に話して聞かせているんだけど、夕べは男と女の違いについて説明したところなんだ。
それで、興味を持ったのかもしれない」
「えーん、もうお嫁にいけません……」
「いやいや、俺と結婚するんじゃなかったのかよ……」
「キャンセルさせないための念押しです」
女の子の嘘泣きには注意しよう……
涙が出ているからといって、本気で泣いているとは限らない。
個人差はあるみたいだけど。
「モア、ここは閉鎖されたフロアだったから、この程度で済んだ。
この融合を持ったモンスターが、超級の迷宮へ現れたらどうなる?」
「このサンドワームの100倍くらいでしょうか……」
「ブラックホールとか時空斬・荷電粒子砲みたいなスキルを使うモンスターが出現するかもしれないのか……」
「それは、お馬鹿な女神が趣味で作ったスキルですから、一人にしか出現しません。
今回のようにコピーした場合、どちらが相応しいか自動判定が行われて、ダメな方はスキルが消えます。
演算領域とか詳しくはマリアが教えてくれるでしょう。
女神のスキルは、全部で10あります。
まさか、こんな形で出現するとは思いませんでしたが」
「女神のスキルって?」
「スキルをポイントすると説明が表示されるでしょ。
仕組みやら魔力ポイントの説明の一番上に、女神のスキルと表示されます」
「ああ、ホントだ。
えっと、瞬間移動・超空間移動・超小型ブラックホール・時空斬・荷電粒子砲・超電磁砲の6個がそうだね。
という事は、あと4個怖そうなのが存在するって事?」
「私も詳しくは聴いていません。知っているのは、10個存在するという事だけです」
「これって、使い方間違えると、この星が消滅したりしないの?」
「さあ……
ともかく、ここは終わりですから、スナクジラに任せて帰りましょうか。
明日は、月曜。養成所がありますからね」
「モア、それなんだけどさ」
「はい」
「養成所行かなくっちゃダメかな……」
「それは、私が判断する事ではありませんよ」
「そっか、サクラ姉ちゃんに相談してみる」
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