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第5章
仲間
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「私たちを救いに来ていただいたのは、クイーンのお力添えがあったからでしょうか?」
「そうですね。
私も、いきなりあんな展開になるとは思わなくて、対応が遅れてしまい申し訳ありません」
「えっ、ヒメちゃん……じゃないですよね……
もしかして……」
「ええ。はじめましてスフィさん、コアさん。私はニケ。
あなたがたのお祖母ちゃんとは、よくご一緒させていただきましたのよ」
「ええっ!
で……伝説のクイーン!」
声を出せたのはコアだけで、スフィはあわわとか口走り、ポロポロと涙をこぼした。
祖母から聞いた初代モンスタークイーンのニケに憧れていたそうだ。
数万のモンスターと同時リンクを行い、人と共存する道を示したクイーン。
それまでの神話級モンスターといえば、人との接触を避けて存在すらひた隠しにする、完全な個人主義者だった。
数百年も生きると、出身種族との関係もなくなり、親しい神話級数名と数十年に一度くらい会って話す程度の退屈な隠居状態だった。
それが、クイーンを中心にまとまってMRSを立ち上げ、子孫を残せるほどの活気ある生活に変わったのだ。
食事環境も大きく変わった。
生肉・生魚・果物程度しか口にしなかった野生状態のモンスターが、調理・加工された食事を摂るようになった。
初めて食べたソフトクリームの衝撃が想像できるかい?と、楽しそうに語ってくれる祖母が好きだった。
初めて、人と共闘したセイレーンとの戦いを熱く語ってくれる祖母が大好きだった。
祖母に、そんな生きがいを与えてくれた初代クイーン。
少女が憧れるのも当然であった。
MRSに帰国したのは、あの事件の前日であった。
入国するなり、拘束され投獄された3人。
嫌疑は反逆罪だった。
報告されていない協会や財団との接触があったと密告されたらしい。
確かに、プライベートでの会食や相談事は報告していないが、教会長がイシュタルを帰国させる意思がないことを確認しておきながら、国に報告しなかったと密告の記載があった。
それは事実なので弁解の余地はない。
何を聞かれても黙秘を続けていたのだが、ハイエナのフォリルと名乗る女性から、精霊絶対主義者によるクーデターが進行中であることを聞かされた。
議長や部長など、親人間派の主だった者の粛清は終わっており、議会は概ね掌握済みだとの事。
深夜になり、翌朝まで尋問が中断された隙に、獣化して拘束を解き、逃げ出したところを再度捕縛された。
「この光の剣さえあれば、どんな相手を殺しても疑われることはないんだ。
すれ違いざまに腹を刺したところで、本人も気づかずに歩いていき、しばらく経ったところでいきなり倒れてしまう。
血も出ないから心臓麻痺とかで処理される。
ほら、切られても痛くないだろう」
そう言いながら、スフィの四肢に光の剣を突き立てていくハイエナのフォリル。
「やめろ!」
レオがスフィのもとに這い寄っていく。
「いくら精霊絶対主義者といっても、同じ仲間だろう!」
「仲間だと?」
「そうですね。
私も、いきなりあんな展開になるとは思わなくて、対応が遅れてしまい申し訳ありません」
「えっ、ヒメちゃん……じゃないですよね……
もしかして……」
「ええ。はじめましてスフィさん、コアさん。私はニケ。
あなたがたのお祖母ちゃんとは、よくご一緒させていただきましたのよ」
「ええっ!
で……伝説のクイーン!」
声を出せたのはコアだけで、スフィはあわわとか口走り、ポロポロと涙をこぼした。
祖母から聞いた初代モンスタークイーンのニケに憧れていたそうだ。
数万のモンスターと同時リンクを行い、人と共存する道を示したクイーン。
それまでの神話級モンスターといえば、人との接触を避けて存在すらひた隠しにする、完全な個人主義者だった。
数百年も生きると、出身種族との関係もなくなり、親しい神話級数名と数十年に一度くらい会って話す程度の退屈な隠居状態だった。
それが、クイーンを中心にまとまってMRSを立ち上げ、子孫を残せるほどの活気ある生活に変わったのだ。
食事環境も大きく変わった。
生肉・生魚・果物程度しか口にしなかった野生状態のモンスターが、調理・加工された食事を摂るようになった。
初めて食べたソフトクリームの衝撃が想像できるかい?と、楽しそうに語ってくれる祖母が好きだった。
初めて、人と共闘したセイレーンとの戦いを熱く語ってくれる祖母が大好きだった。
祖母に、そんな生きがいを与えてくれた初代クイーン。
少女が憧れるのも当然であった。
MRSに帰国したのは、あの事件の前日であった。
入国するなり、拘束され投獄された3人。
嫌疑は反逆罪だった。
報告されていない協会や財団との接触があったと密告されたらしい。
確かに、プライベートでの会食や相談事は報告していないが、教会長がイシュタルを帰国させる意思がないことを確認しておきながら、国に報告しなかったと密告の記載があった。
それは事実なので弁解の余地はない。
何を聞かれても黙秘を続けていたのだが、ハイエナのフォリルと名乗る女性から、精霊絶対主義者によるクーデターが進行中であることを聞かされた。
議長や部長など、親人間派の主だった者の粛清は終わっており、議会は概ね掌握済みだとの事。
深夜になり、翌朝まで尋問が中断された隙に、獣化して拘束を解き、逃げ出したところを再度捕縛された。
「この光の剣さえあれば、どんな相手を殺しても疑われることはないんだ。
すれ違いざまに腹を刺したところで、本人も気づかずに歩いていき、しばらく経ったところでいきなり倒れてしまう。
血も出ないから心臓麻痺とかで処理される。
ほら、切られても痛くないだろう」
そう言いながら、スフィの四肢に光の剣を突き立てていくハイエナのフォリル。
「やめろ!」
レオがスフィのもとに這い寄っていく。
「いくら精霊絶対主義者といっても、同じ仲間だろう!」
「仲間だと?」
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