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第二章
It is my firstkiss CHU
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俺は城兵の訓練所に怒鳴りこんだ。
「智代梨を襲ったやつ出てこい!」
俺は力の限り叫んだ。
兵士たちは何事かと動きをとめる。
「おやおや、勇者殿ではないか。
いったい、どうしたと言うのだね」
兵士長が出てきた。
「今日、智代梨が治療後に乱暴を受けた。
犯人を引き渡してもらいたい」
「智代梨殿が……」
「ああ、受付の証言で兵士だったということだ。
この中にいるはずだ」
「今日、治療を受けたものはいるか!」
「今日は誰もケガなどしていないぞ」
「休んでいる者は?」
「そういえば、ダランがケガをしたとかで休んでいます」
「ダランか……」
「問題のあるやつなのか?」
「ああ、女癖が悪く、これまでにも度々問題を起こしてる。
だが、よりにもよって、世話になっている智代梨殿に不埒な真似をするとは……
智代梨殿は……その……」
「キスをされて、体を触られたところで意識を失ったらしい。
幸い、それ以上のことはなかったようだ」
「不幸中の幸いですな。よかった。
我々にとっても、智代梨殿がいてくれるおかげで本番並みの厳しい訓練を続けることができる恩人だ。
すまないが、この件は私に任せてもらえないだろうか。
ダランが犯人だった場合、除隊だけでは済まさんから」
「わかった。この件は一任する」
智代梨のもとに戻ると、ゾネスがいた。
「どうだった?」
「今日、休んでいるダランが犯人ではないかというので、一任してきた」
「あちゃー、ダラスかよ……」
「どうかしたのか?」
「さっき町であってな。
挙動がおかしかったので、問い詰めたらいきなり切りかかってきたので、やむなく切り伏せた」
「死んだのか?」
「多分な。
あとで兵士長に報告しておこう」
こうして、事件は思わぬ形で決着した。
智代梨の治療中は、必ず一人護衛がつくようになった。
「大丈夫なのか、智代梨」
「うん、兵士長さんが直接謝罪に来てくれたんだから、私も頑張らないとね。
仁や恭介は、いろんな形でみんなの役にたってる。
萌もそうだよね。
私には治療しかできないから……」
「俺は……
おまえがいてくれるから……頑張れるんだ。
治療しかできないなんてことはない」
「うん、ありがとう」
そういって、智代梨は俺にキスしてくれた。
チョンと唇が触れる程度の軽いキスだった。
俺にとっては、初めての……
「一応、ファーストキスなんだぞ……」
俺はオオカミになって駆けずり回った。
何時間も……どこまでも……
「智代梨を襲ったやつ出てこい!」
俺は力の限り叫んだ。
兵士たちは何事かと動きをとめる。
「おやおや、勇者殿ではないか。
いったい、どうしたと言うのだね」
兵士長が出てきた。
「今日、智代梨が治療後に乱暴を受けた。
犯人を引き渡してもらいたい」
「智代梨殿が……」
「ああ、受付の証言で兵士だったということだ。
この中にいるはずだ」
「今日、治療を受けたものはいるか!」
「今日は誰もケガなどしていないぞ」
「休んでいる者は?」
「そういえば、ダランがケガをしたとかで休んでいます」
「ダランか……」
「問題のあるやつなのか?」
「ああ、女癖が悪く、これまでにも度々問題を起こしてる。
だが、よりにもよって、世話になっている智代梨殿に不埒な真似をするとは……
智代梨殿は……その……」
「キスをされて、体を触られたところで意識を失ったらしい。
幸い、それ以上のことはなかったようだ」
「不幸中の幸いですな。よかった。
我々にとっても、智代梨殿がいてくれるおかげで本番並みの厳しい訓練を続けることができる恩人だ。
すまないが、この件は私に任せてもらえないだろうか。
ダランが犯人だった場合、除隊だけでは済まさんから」
「わかった。この件は一任する」
智代梨のもとに戻ると、ゾネスがいた。
「どうだった?」
「今日、休んでいるダランが犯人ではないかというので、一任してきた」
「あちゃー、ダラスかよ……」
「どうかしたのか?」
「さっき町であってな。
挙動がおかしかったので、問い詰めたらいきなり切りかかってきたので、やむなく切り伏せた」
「死んだのか?」
「多分な。
あとで兵士長に報告しておこう」
こうして、事件は思わぬ形で決着した。
智代梨の治療中は、必ず一人護衛がつくようになった。
「大丈夫なのか、智代梨」
「うん、兵士長さんが直接謝罪に来てくれたんだから、私も頑張らないとね。
仁や恭介は、いろんな形でみんなの役にたってる。
萌もそうだよね。
私には治療しかできないから……」
「俺は……
おまえがいてくれるから……頑張れるんだ。
治療しかできないなんてことはない」
「うん、ありがとう」
そういって、智代梨は俺にキスしてくれた。
チョンと唇が触れる程度の軽いキスだった。
俺にとっては、初めての……
「一応、ファーストキスなんだぞ……」
俺はオオカミになって駆けずり回った。
何時間も……どこまでも……
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