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第四章
第17話 小田原
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平塚を抜けた先に金目川という小さな川がある。ここを辿っていくと比較的平坦な道で秦野に至るのだが、秦野と松田の間に山道が続くのだ。いや、道などないだろうから山越えとなる。幸い、ハクの案内は海沿いを選んでいた。
「この高麗山に登れば、大島も見えるんだよ。」
「そんなに近いのかよ。泳いでいけるかな。」
「無理っすよ。多分40kmくらい離れてるっす。」
「いや、リュウジならいけるだろう。」
「そうか、もう少し暖かくなったらチャレンジすっか。」
「絶対嘘っすよね。」
「本気にするんじゃないよ。現代だったら、この辺りでアオバトが見られるんだけどな。」
「アオバト?」
「ああ。緑色のきれいな鳩なんだ。」
「ミドリだと~、聞いたことないぞそんなモン。」
「嘘に決まってるじゃないっすか。生まれてからずっと神奈川に住んでいるっすけど、そんなの聞いたこともないっすよ。」
「いや、うちの親父が鳥好きでね、連れてこられたことがあるんだ。ホントに緑だったよ。実際には丹沢の山奥に棲んでいて磯の窪みにたまった塩水を飲みにくるらしい。」
「塩水?」
「塩分補給っすか……。益々嘘っぽいっすね。」
「嘘じゃないよ。」
「鳥が塩水を飲むなんて信じられっかよ。」
「ホントだってば。群れになって飛んでくるんだから。」
二人は信じてくれなかった。事実なのに……。大磯の先に小さな集落、というよりも2軒の住居があり、一泊させてもらった。お礼にアラのモリ頭を贈ったら大層喜んでくれた。
翌日は二宮を抜けて小田原に入る。問題は酒匂川をどうやってわたるかだ。酒匂川の水量はそこまで多くないとはいっても一級河川だ。だが、中州が点在している。少し上流に向かって歩くと、二つの中州が並んでいる場所を見つけた。
「幅は2から3メートルか、どうしよう?」
「竹の棒を使って飛び越せないっすかね。テレビで見たんっすけど、こう棒高跳びみたいな感じで飛び越えるっす。」
「ああ、俺も見たことあるぜ。ヨーロッパの方だったかな、お祭りみたいなヤツだろ。」
「そう、それっす。4メートルくらいなら出来そうって思ってたっすよ。」
「竹の棒ね……」
俺の視線の先に竹林があった。ナタで手ごろな一本を探し出し、枝葉を落として4メートルほどの長さにする。
「じゃ、言い出しっぺの僕から行くっすね。」
「おう、落ちんなよ。」
少し助走をつけてミコトは飛び越えてみせた。
「おお、すげえな。じゃ、次は俺がやってみるか。」
リュウジが飛んだところで、俺は気が付いた。
「ハク、シェンロンお前たち……どうしよう。これ、跳べないよな……」
ウォンとひとなきして二匹は3メートルを軽々と跳び越えてみせた。だが、一人で残されてみると、急に不安になってきた。自慢ではないが運動はそれほど得意ではない。
「じゃ、いくよ。」
「おお、簡単だぞ。」
少し助走をつけて……。90度まで到達できず、振り出しに戻った。
「くっ。」
「なにやってんすか!助走つけてんのに、直前でスピード落としたら意味ないっすよ。」
そうか。周りにはそう見えてるんだな……。二度目の挑戦。タタタタタッ、よし、スピードは落ちていない。
「たぁっ!」
やった、90度を超えたぞ!ズルッ……えっ!右手が滑った……えっ!50センチほど体が下に滑った。頑張るんだ……俺!左足着地成功!ジャボッ!
「あーあ、大丈夫っすか。」
大丈夫なわけない。左足は対岸。右足は川の中。両手は竹竿で、体は空を向いていた。ああ、太陽がまぶしい……。背中の下を流れる川がサラサラと音を立てていた。
「どうやったら、そういう態勢になれるのか教えてくれよ。」
「ブリッジっすね。」
「た、助けて……」
「えっ、なんだって?」
「助けてくれ!」
俺は二人に引っ張りあげられた。
「クククククッ。」
「笑うな!」
右足のスニーカーを脱いで水を出す。左足も脱いで予備にもってきた草鞋(わらじ)を取り出して履き替えた。竹竿を半分に切り、靴ひもを通して肩に担いで天日干しにする。完璧だ。
「さあ行くぞ。」
「何カッコつけてんだよ。」
「委員長……不憫っすよ。」
「多分だけど、小田原駅あたりまで海になってるよね。」
「いや、小田原なんて来た事ねえから分かんねえよ。」
「ほら、海に突き出してちょっと高くなってるところが小田原城の天守閣がある場所だと思うんだ。」
「遠足で来たことあったような気がするっす。」
「その向こう側にあるのが天神山だと思うよ。」
「分かったから、竿を振り回すんじゃねえよ。」
「水がかかるっすよ。」
ウォン!
俺たちは海岸沿いの砂浜を歩いていく。
「裸足の方が歩きやすそうだな。」
「そうっすね。」
二人はスニーカーを脱いでリュックにしまい裸足になった。俺も草鞋を脱いだ。指の間をぬける砂の感触が気持ちいい。
「浜で何かとってますね。」
「貝じゃね。」
「ハマグリがいいな。」
「でもよ、醤油がないんだぜ。」
「汁物でもいいっすよ。」
「ハマグリってさ、土偶にもなってるんだけど、あれって植物っていうか木の実扱いなんだよね。」
「いやいや、それはないだろ。」
「委員長、昨日から嘘が多いっすよ。」
「川にも落ちたしな。」
「落ちてない。右足が水浴びしただけだ。」
「苦しいすね。」
「いいかい、ハマグリってどういう意味だと思う。」
「えっ?」
「あの形を考えてみてよ。」
「いや、分かんねえよ。」
「まさか、栗っすか?」
「えっ……」
「そう。あの艶のある感じといい、まさに栗なんだよ。浜の栗。」
「いや、まさか……冗談だろ……」
「ハマグリと思われる土偶も存在するし、浜の栗っていう語源説も本当にあるんだよ。」
「……」
無言のまま歩いていき、貝堀りをしていた女性に声をかける。
「こんにちわ。」
「あっ、他所の方ですね。ようこそ天神へ。」
女性というよりも少女だった。12才くらいだろうか。
「何をとっているんですか?」
「ナガラミです。とても美味しいんですよ。」
「ナガラミって?」
リュウジが少女の手元のカゴを覗き込んだ。
「おっ、ハマグリもあるぞ。うん、これってシッタカじゃね?」
どれどれとミコトもカゴを覗き込む。
「うーん、ちょっと違うような……」
「多分違うと思うよ。」
「お前、見もしないで分かるっつうのかよ。」
「うん、シッタカは磯にいるんだ。ナガラミは砂地。食べ比べたことがないから味の違いは分からないけど、シッタカの方が貝の高さがあって、ナガラミはカタツムリみたいに平べったいんじゃないかな。」
「よくご存じですね。シッタカがお好きなら、この先の磯にいけば捕れますよ。」
「いえ、今日は里に用があって来たんです。里は山の向こう側ですか?」
「はい。ご案内いたしますよ。」
「大丈夫ですよ。お仕事を続けてください。」
「今日はもうお終いにしようと思ってたんです。」
少女はそう言ってカゴを手に立ち上がった。思ったよりも小柄だ。少女の名前はナミちゃんと言った。俺たちも名乗っている。よく笑う明るい娘だった。
そうか、ここからは箱根が邪魔して見えないが、神の在る山がすぐそこにあるから天神か……と勝手に理解した。
【あとがき】
小田原城天守閣の南東側で海抜8メートルくらい。その辺りを掘るとお堀の石垣が出現します。更に掘り進めると一世代前のお堀の石垣があり、その下に二世代前のお堀の石垣が現れます。つまりたかだか百年前は海抜2から3メートル程度だった事が分かります。縄文海進で現在よりも海の浸食がすすんでいたので、城下町や外堀のあたりは海底もしくは浜だったと考えられます。
「この高麗山に登れば、大島も見えるんだよ。」
「そんなに近いのかよ。泳いでいけるかな。」
「無理っすよ。多分40kmくらい離れてるっす。」
「いや、リュウジならいけるだろう。」
「そうか、もう少し暖かくなったらチャレンジすっか。」
「絶対嘘っすよね。」
「本気にするんじゃないよ。現代だったら、この辺りでアオバトが見られるんだけどな。」
「アオバト?」
「ああ。緑色のきれいな鳩なんだ。」
「ミドリだと~、聞いたことないぞそんなモン。」
「嘘に決まってるじゃないっすか。生まれてからずっと神奈川に住んでいるっすけど、そんなの聞いたこともないっすよ。」
「いや、うちの親父が鳥好きでね、連れてこられたことがあるんだ。ホントに緑だったよ。実際には丹沢の山奥に棲んでいて磯の窪みにたまった塩水を飲みにくるらしい。」
「塩水?」
「塩分補給っすか……。益々嘘っぽいっすね。」
「嘘じゃないよ。」
「鳥が塩水を飲むなんて信じられっかよ。」
「ホントだってば。群れになって飛んでくるんだから。」
二人は信じてくれなかった。事実なのに……。大磯の先に小さな集落、というよりも2軒の住居があり、一泊させてもらった。お礼にアラのモリ頭を贈ったら大層喜んでくれた。
翌日は二宮を抜けて小田原に入る。問題は酒匂川をどうやってわたるかだ。酒匂川の水量はそこまで多くないとはいっても一級河川だ。だが、中州が点在している。少し上流に向かって歩くと、二つの中州が並んでいる場所を見つけた。
「幅は2から3メートルか、どうしよう?」
「竹の棒を使って飛び越せないっすかね。テレビで見たんっすけど、こう棒高跳びみたいな感じで飛び越えるっす。」
「ああ、俺も見たことあるぜ。ヨーロッパの方だったかな、お祭りみたいなヤツだろ。」
「そう、それっす。4メートルくらいなら出来そうって思ってたっすよ。」
「竹の棒ね……」
俺の視線の先に竹林があった。ナタで手ごろな一本を探し出し、枝葉を落として4メートルほどの長さにする。
「じゃ、言い出しっぺの僕から行くっすね。」
「おう、落ちんなよ。」
少し助走をつけてミコトは飛び越えてみせた。
「おお、すげえな。じゃ、次は俺がやってみるか。」
リュウジが飛んだところで、俺は気が付いた。
「ハク、シェンロンお前たち……どうしよう。これ、跳べないよな……」
ウォンとひとなきして二匹は3メートルを軽々と跳び越えてみせた。だが、一人で残されてみると、急に不安になってきた。自慢ではないが運動はそれほど得意ではない。
「じゃ、いくよ。」
「おお、簡単だぞ。」
少し助走をつけて……。90度まで到達できず、振り出しに戻った。
「くっ。」
「なにやってんすか!助走つけてんのに、直前でスピード落としたら意味ないっすよ。」
そうか。周りにはそう見えてるんだな……。二度目の挑戦。タタタタタッ、よし、スピードは落ちていない。
「たぁっ!」
やった、90度を超えたぞ!ズルッ……えっ!右手が滑った……えっ!50センチほど体が下に滑った。頑張るんだ……俺!左足着地成功!ジャボッ!
「あーあ、大丈夫っすか。」
大丈夫なわけない。左足は対岸。右足は川の中。両手は竹竿で、体は空を向いていた。ああ、太陽がまぶしい……。背中の下を流れる川がサラサラと音を立てていた。
「どうやったら、そういう態勢になれるのか教えてくれよ。」
「ブリッジっすね。」
「た、助けて……」
「えっ、なんだって?」
「助けてくれ!」
俺は二人に引っ張りあげられた。
「クククククッ。」
「笑うな!」
右足のスニーカーを脱いで水を出す。左足も脱いで予備にもってきた草鞋(わらじ)を取り出して履き替えた。竹竿を半分に切り、靴ひもを通して肩に担いで天日干しにする。完璧だ。
「さあ行くぞ。」
「何カッコつけてんだよ。」
「委員長……不憫っすよ。」
「多分だけど、小田原駅あたりまで海になってるよね。」
「いや、小田原なんて来た事ねえから分かんねえよ。」
「ほら、海に突き出してちょっと高くなってるところが小田原城の天守閣がある場所だと思うんだ。」
「遠足で来たことあったような気がするっす。」
「その向こう側にあるのが天神山だと思うよ。」
「分かったから、竿を振り回すんじゃねえよ。」
「水がかかるっすよ。」
ウォン!
俺たちは海岸沿いの砂浜を歩いていく。
「裸足の方が歩きやすそうだな。」
「そうっすね。」
二人はスニーカーを脱いでリュックにしまい裸足になった。俺も草鞋を脱いだ。指の間をぬける砂の感触が気持ちいい。
「浜で何かとってますね。」
「貝じゃね。」
「ハマグリがいいな。」
「でもよ、醤油がないんだぜ。」
「汁物でもいいっすよ。」
「ハマグリってさ、土偶にもなってるんだけど、あれって植物っていうか木の実扱いなんだよね。」
「いやいや、それはないだろ。」
「委員長、昨日から嘘が多いっすよ。」
「川にも落ちたしな。」
「落ちてない。右足が水浴びしただけだ。」
「苦しいすね。」
「いいかい、ハマグリってどういう意味だと思う。」
「えっ?」
「あの形を考えてみてよ。」
「いや、分かんねえよ。」
「まさか、栗っすか?」
「えっ……」
「そう。あの艶のある感じといい、まさに栗なんだよ。浜の栗。」
「いや、まさか……冗談だろ……」
「ハマグリと思われる土偶も存在するし、浜の栗っていう語源説も本当にあるんだよ。」
「……」
無言のまま歩いていき、貝堀りをしていた女性に声をかける。
「こんにちわ。」
「あっ、他所の方ですね。ようこそ天神へ。」
女性というよりも少女だった。12才くらいだろうか。
「何をとっているんですか?」
「ナガラミです。とても美味しいんですよ。」
「ナガラミって?」
リュウジが少女の手元のカゴを覗き込んだ。
「おっ、ハマグリもあるぞ。うん、これってシッタカじゃね?」
どれどれとミコトもカゴを覗き込む。
「うーん、ちょっと違うような……」
「多分違うと思うよ。」
「お前、見もしないで分かるっつうのかよ。」
「うん、シッタカは磯にいるんだ。ナガラミは砂地。食べ比べたことがないから味の違いは分からないけど、シッタカの方が貝の高さがあって、ナガラミはカタツムリみたいに平べったいんじゃないかな。」
「よくご存じですね。シッタカがお好きなら、この先の磯にいけば捕れますよ。」
「いえ、今日は里に用があって来たんです。里は山の向こう側ですか?」
「はい。ご案内いたしますよ。」
「大丈夫ですよ。お仕事を続けてください。」
「今日はもうお終いにしようと思ってたんです。」
少女はそう言ってカゴを手に立ち上がった。思ったよりも小柄だ。少女の名前はナミちゃんと言った。俺たちも名乗っている。よく笑う明るい娘だった。
そうか、ここからは箱根が邪魔して見えないが、神の在る山がすぐそこにあるから天神か……と勝手に理解した。
【あとがき】
小田原城天守閣の南東側で海抜8メートルくらい。その辺りを掘るとお堀の石垣が出現します。更に掘り進めると一世代前のお堀の石垣があり、その下に二世代前のお堀の石垣が現れます。つまりたかだか百年前は海抜2から3メートル程度だった事が分かります。縄文海進で現在よりも海の浸食がすすんでいたので、城下町や外堀のあたりは海底もしくは浜だったと考えられます。
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