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第四章
第19話 ゆり根
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「そうだナミちゃん、去年ユリの花がまとまって生えていたところ知らないかな?」
「ユリの花ですか、そうですね……あっ、確かここにも生えてましたよ。」
「えっ、あっ、これかな……」
確かに見たことのある葉の芽が10cmほど伸びている。俺はナイフで鱗茎を傷めないように掘り返した。鱗茎とは肉厚の玉ねぎみたいなもので、周囲を覆う皮はない。
「うん、間違いないよ。ゆり根だ。」
「変わった……根っこですね。」
「これは薬にもなるんだけど、栄養もいっぱい含んでいるんだ。だから、マガにやられて寝ている人に食べてもらおうと思ってるんだ。」
「薬?……栄養?……食べるんですか……」
俺はナミに薬と栄養について説明した。
「もしかして……お母さんの時も、そういうのがあれば……」
「……知っているかいないかで人の運命が決まってしまうなんて嫌だよね。だから、そういう知識を広めていかないといけないんだよ。」
「今更そんなこといわれても、お母さんはもう……」
ナミは泣きながら走り去ってしまった。もちろん追いかけるように二匹に目くばせする。俺は鱗茎を3個掘り出しオサの家に戻った。
「それは何ですか?」
オサの娘さんリリが聞いてくる。
「今煮てもらっているのと同じ百合の根ですよ。直接食べると、とても栄養があるんですよ。」
俺は百合の鱗茎をよく洗い、バラバラにほぐしてアルミホイルに包んだ。
「それって?」
「うーん、アラの薄い膜みたいなものです。これで包むと汁がこぼれないし、じっくり温める時には効果的なんです。」
俺は丸めたアルミホイルを囲炉裏の炭の横に置いた。
「そろそろ煮詰まってきましたけど、どうしたらいいですか?」
「じゃ、火からおろして冷ましてください。その間にゆり根が焼きあがると思うので、一緒に持っていきましょう。」
「はい。」
焼きあがったゆり根をつぶし、ポテトサラダのようにする。こうすれば噛まなくても食べられるだろう。出来上がった二つを寝込んでいる病人に与える。すぐに効果が出るものではない。その夜はナミちゃんと言葉は交わさなかった。
翌日は夜明けとともにナミちゃんは外へ出て行った。ハクとシェンロンに後を追わせる。俺の方はリリさんと一緒に病人の世話だ。リリさんは20歳くらいだろうか、肩までのストレートヘアを後ろで束ねている。アクセサリーも少なく清楚な感じだ。
「まだ、効果は出ていませんね。」
「そんなに簡単じゃないですよ。気長にやりましょう。」
「……あ・あ……」
「あっ、無理しないでくださいね。噛まなくても大丈夫ですからね。」
次は灯火のほうだ。焼きあがった半円のドームの内側にお湯で溶いた小麦粉を練ったものを厚めに塗りつける。
「それは何ですか?」
「でんぷん糊といって、薄いものを貼り付ける時に使うんです。」
「ノリですか……」
天然由来の接着剤としては、ニカワの方が効果的らしいのだが、俺はまだ作ったことがない。ニカワは文字通り皮や骨を煮て作るらしいが、手間と時間がかかると本に書いてあった。
「ノリを塗ったところに、このアルミホイルを貼り付けていきます。」
「キラキラしていますね。」
「これは、光を跳ね返すんです。後ろ半分や上と下に行く光を跳ね返して、前から出てくるので、これまでの三倍くらい明るくなるはずです。」
「はあ……」
「この皿にクジラの油を移して芯をつけて点火する。それをこの灯火台に乗せてやると……」
「あ、明るいです!」
アルミ表面の皺が乱反射を引き起こし、ホワっとした光になっている。
「これでマガが逃げてくれるかどうかですね。」
5台分灯火台を完成させて作業終了だ。トゥトゥさんを呼んで確認してもらう。
「おお、この明るさならマガを退けることができるかもしれんな。」
「はい、お父様。」
「それかた、滞在させていただいたお礼です。」
「何かな?おお、それはモリ頭ではないか。だがこの色は?」
「アラで作りました。」
「なんだと!石に叩きつけても割れず、火にくべても溶けず、砥石で磨いても砥石のほうがガリガリと削れていくアラをどうやった。」
「専用の道具がないとできません。僕たちの里ではその道具と方法で、アラで様々な道具を作り出すことに成功しています。」
「アラで……様々な道具だと……」
「帰りにも寄らせていただくつもりですから、とりあえず使ってみてください。」
「あ、ああ分かった。」
俺は二本のモリ頭をトゥトゥさんに手渡した。それからナミを探すことにした。
ナミは、この前の草原にいた。俺は何も言わずナミの横に腰を降ろした。しばらく続いた沈黙を破ったのはナミだった。
「なんで私なんかに……」
「この二匹も、生まれてすぐに母親を亡くしている。」
「えっ……」
「さすがにオオカミのことは分からないし、言葉も通じない。俺たちもそばにいたけど、どうしようもなかった。」
「ソーヤさんでも……」
「俺だって万能じゃないさ。」
「……」
「できないことも多いけど、できることもいっぱいある。できるのにやらないのは嫌なんだ。」
ナミが俺の顔を見た。次の言葉を待っている。
「助けられる命があるのなら、あらゆる手を尽くして救いたいんだ。それが俺の役目だと思ってる。」
「役目?」
「神様が俺に与えた使命っていうのかな。お前には人を救う知識がある。それを使って人を助けなさいって感じかな。」
「私には……何も……」
「本当に何もないのかな?」
「えっ?」
「木霊が見えるんだろ?」
「……」
「木霊が見えるっていうのは、特別なことなんだよ。」
「嘘です。変な子だっていわれて……」
「もっと木霊に心を開いて話しかけてごらん。」
「話しかける?」
「あいさつだけでもいいんだよ。」
「それ……、イヤです……」
「なんで?ハクに話しかけるのと変わらないだろ。」
「大違いですよ。ハクは見えるじゃないですか!」
「俺からすれば、大して変わらないと思うんだが。」
「誰もいないところに話しかける娘なんて噂が広まったら、もう生きていけません。」
「いやいや、大げさなんだから。」
「大袈裟じゃありません。里にいられなくなっちゃいます。」
「そしたら、うちの里にくればいいよ。」
「そういう問題じゃありません!」
「うちの里は人が足りないんだ。みんな歓迎してくれるよ。」
「……変な子でも?」
「変な子って、里にはカナっていう巫女がいるからね。木霊と話すことができるんだよ。」
「木霊と話す?」
「そう、木霊と話すことで、ほかの里の巫女さんと情報交換できるんだよ。」
「ほかの里……ですか。」
「だから、ナミちゃんが木霊と話せるようになれば、その巫女の人たちと話せるのと同じことになるんだ。」
ナミはキョロキョロと周りを見回し、一角に向かって話しかける。
「木霊さん、本当にそんなことができるんですか?」
ナミはキョトンとした顔で一点を見ている。うん、第三者から見たら不気味かもしれない……。
「何言ってるのかわかりませんけど、キチキチキチって聞こえました……」
「それが木霊の声らしいよ。会話じゃなく、そのうちに何を言っているのかわかるようになるらしいんだ。」
「ソーヤさん、帰りにも立ち寄ってくれるんですよね。」
「それは約束する。」
「変な子だっていわれたら、ソーヤさんの里に連れて行ってください。絶対ですよ。」
「うちの里にとってもありがたいことだ。約束するよ。」
【あとがき】
「誰もいないところに話しかける娘なんて噂が広まったら、もうお嫁にいけません。」流れではこういう言葉ですよね。でも、結婚という概念がない世界なので、泣く泣く本文の表現になってしまいました。さあ、ナミの巫女としての覚醒はあるのかどうか……。いや、リリさんの覚醒でもいいな。リリさんのイメージは、色白のスレンダーで、それこそストライクな感じなのですが、年齢的に子供が二人います。残念!……別に、子供がいる巫女さんでもいいんですけどね。
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確かに見たことのある葉の芽が10cmほど伸びている。俺はナイフで鱗茎を傷めないように掘り返した。鱗茎とは肉厚の玉ねぎみたいなもので、周囲を覆う皮はない。
「うん、間違いないよ。ゆり根だ。」
「変わった……根っこですね。」
「これは薬にもなるんだけど、栄養もいっぱい含んでいるんだ。だから、マガにやられて寝ている人に食べてもらおうと思ってるんだ。」
「薬?……栄養?……食べるんですか……」
俺はナミに薬と栄養について説明した。
「もしかして……お母さんの時も、そういうのがあれば……」
「……知っているかいないかで人の運命が決まってしまうなんて嫌だよね。だから、そういう知識を広めていかないといけないんだよ。」
「今更そんなこといわれても、お母さんはもう……」
ナミは泣きながら走り去ってしまった。もちろん追いかけるように二匹に目くばせする。俺は鱗茎を3個掘り出しオサの家に戻った。
「それは何ですか?」
オサの娘さんリリが聞いてくる。
「今煮てもらっているのと同じ百合の根ですよ。直接食べると、とても栄養があるんですよ。」
俺は百合の鱗茎をよく洗い、バラバラにほぐしてアルミホイルに包んだ。
「それって?」
「うーん、アラの薄い膜みたいなものです。これで包むと汁がこぼれないし、じっくり温める時には効果的なんです。」
俺は丸めたアルミホイルを囲炉裏の炭の横に置いた。
「そろそろ煮詰まってきましたけど、どうしたらいいですか?」
「じゃ、火からおろして冷ましてください。その間にゆり根が焼きあがると思うので、一緒に持っていきましょう。」
「はい。」
焼きあがったゆり根をつぶし、ポテトサラダのようにする。こうすれば噛まなくても食べられるだろう。出来上がった二つを寝込んでいる病人に与える。すぐに効果が出るものではない。その夜はナミちゃんと言葉は交わさなかった。
翌日は夜明けとともにナミちゃんは外へ出て行った。ハクとシェンロンに後を追わせる。俺の方はリリさんと一緒に病人の世話だ。リリさんは20歳くらいだろうか、肩までのストレートヘアを後ろで束ねている。アクセサリーも少なく清楚な感じだ。
「まだ、効果は出ていませんね。」
「そんなに簡単じゃないですよ。気長にやりましょう。」
「……あ・あ……」
「あっ、無理しないでくださいね。噛まなくても大丈夫ですからね。」
次は灯火のほうだ。焼きあがった半円のドームの内側にお湯で溶いた小麦粉を練ったものを厚めに塗りつける。
「それは何ですか?」
「でんぷん糊といって、薄いものを貼り付ける時に使うんです。」
「ノリですか……」
天然由来の接着剤としては、ニカワの方が効果的らしいのだが、俺はまだ作ったことがない。ニカワは文字通り皮や骨を煮て作るらしいが、手間と時間がかかると本に書いてあった。
「ノリを塗ったところに、このアルミホイルを貼り付けていきます。」
「キラキラしていますね。」
「これは、光を跳ね返すんです。後ろ半分や上と下に行く光を跳ね返して、前から出てくるので、これまでの三倍くらい明るくなるはずです。」
「はあ……」
「この皿にクジラの油を移して芯をつけて点火する。それをこの灯火台に乗せてやると……」
「あ、明るいです!」
アルミ表面の皺が乱反射を引き起こし、ホワっとした光になっている。
「これでマガが逃げてくれるかどうかですね。」
5台分灯火台を完成させて作業終了だ。トゥトゥさんを呼んで確認してもらう。
「おお、この明るさならマガを退けることができるかもしれんな。」
「はい、お父様。」
「それかた、滞在させていただいたお礼です。」
「何かな?おお、それはモリ頭ではないか。だがこの色は?」
「アラで作りました。」
「なんだと!石に叩きつけても割れず、火にくべても溶けず、砥石で磨いても砥石のほうがガリガリと削れていくアラをどうやった。」
「専用の道具がないとできません。僕たちの里ではその道具と方法で、アラで様々な道具を作り出すことに成功しています。」
「アラで……様々な道具だと……」
「帰りにも寄らせていただくつもりですから、とりあえず使ってみてください。」
「あ、ああ分かった。」
俺は二本のモリ頭をトゥトゥさんに手渡した。それからナミを探すことにした。
ナミは、この前の草原にいた。俺は何も言わずナミの横に腰を降ろした。しばらく続いた沈黙を破ったのはナミだった。
「なんで私なんかに……」
「この二匹も、生まれてすぐに母親を亡くしている。」
「えっ……」
「さすがにオオカミのことは分からないし、言葉も通じない。俺たちもそばにいたけど、どうしようもなかった。」
「ソーヤさんでも……」
「俺だって万能じゃないさ。」
「……」
「できないことも多いけど、できることもいっぱいある。できるのにやらないのは嫌なんだ。」
ナミが俺の顔を見た。次の言葉を待っている。
「助けられる命があるのなら、あらゆる手を尽くして救いたいんだ。それが俺の役目だと思ってる。」
「役目?」
「神様が俺に与えた使命っていうのかな。お前には人を救う知識がある。それを使って人を助けなさいって感じかな。」
「私には……何も……」
「本当に何もないのかな?」
「えっ?」
「木霊が見えるんだろ?」
「……」
「木霊が見えるっていうのは、特別なことなんだよ。」
「嘘です。変な子だっていわれて……」
「もっと木霊に心を開いて話しかけてごらん。」
「話しかける?」
「あいさつだけでもいいんだよ。」
「それ……、イヤです……」
「なんで?ハクに話しかけるのと変わらないだろ。」
「大違いですよ。ハクは見えるじゃないですか!」
「俺からすれば、大して変わらないと思うんだが。」
「誰もいないところに話しかける娘なんて噂が広まったら、もう生きていけません。」
「いやいや、大げさなんだから。」
「大袈裟じゃありません。里にいられなくなっちゃいます。」
「そしたら、うちの里にくればいいよ。」
「そういう問題じゃありません!」
「うちの里は人が足りないんだ。みんな歓迎してくれるよ。」
「……変な子でも?」
「変な子って、里にはカナっていう巫女がいるからね。木霊と話すことができるんだよ。」
「木霊と話す?」
「そう、木霊と話すことで、ほかの里の巫女さんと情報交換できるんだよ。」
「ほかの里……ですか。」
「だから、ナミちゃんが木霊と話せるようになれば、その巫女の人たちと話せるのと同じことになるんだ。」
ナミはキョロキョロと周りを見回し、一角に向かって話しかける。
「木霊さん、本当にそんなことができるんですか?」
ナミはキョトンとした顔で一点を見ている。うん、第三者から見たら不気味かもしれない……。
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「それが木霊の声らしいよ。会話じゃなく、そのうちに何を言っているのかわかるようになるらしいんだ。」
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「それは約束する。」
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