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四ノ巻
解き放たれし紅蓮の龍
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「違うんだって!いまさっきまでほんとに別の場所にいてたんだって!」
必死で辰也が説明するも、ルーナにはあまりにも信じがたい話だったため軽くあしらわれた。
「あんたどうしたの?さっきから変なことばっかり言って・・・。言ってるじゃない?数十秒の話だって・・・。」
ルーナが呆れた表情で言った。辰也が再び反論をしようとすると、サラマンドラの声が再びき声出した。今度は脳に直接呼びかけるように言った。
「無駄だ、お前は本当にフレイアの血族か?その体の主はもっと頭がキレるぞ・・・。」
やれやれとサラマンドラが首を横に振り小さくため息をつく。
「うっせ!バカにすんな!」
思わず声に出してしまった辰也。ルーナが急に独り言を話し始める辰也を心配そうに見つめていた。
「フレイア?あんた疲れてるんじゃない?少し休んだ方がいいかも・・・。」
ルーナが再び部屋に連れて行こうとフレイアの腕をつかもうとした。その瞬間に勾玉が1人でに動き、無理やり辰也を引っ張った。その勢いで体がそれ、ルーナの腕をかわしたようになった。
「やめろって!どこ行くんだよ!」
またしても言葉に出してしまう辰也。それを見たルーナが再び聞き返す。
「どうしたの?また独り言なんて言って・・・。ほんとに大丈夫なの?頭強くうったりしてない?」
辰也がルーナをこれ以上心配かけまいと勾玉に引っ張られるまま森へと走っていった。
「ほんとに大丈夫だから!しばらく森にこもるから!」
そういうと辰也が森の中へと走って行った。
「おい!サラマンドラ、どういうつもりだよ!いきなり引っ張りやがって、マジで首閉まるかと思ったぜ。」
辰也がぜーぜーと息を切らしながら言った。すると、サラマンドラがそれに反論するように言った。
「お前本物のバカだな。ワシはお前の頭ん中に直接念を送って会話しとるんじゃ。お前以外の人間に聞こえるわけもなかろう。それなのにお前と来たら・・・、言葉に出して返しおって。頭ん中で強く念じればワシとは普通に会話できるわ。」
呆れながらサラマンドラが言った。
(強く念じる、強く念じる・・・。)
「ちゃんと聞こえとるわ!こんなバカが世界を救う鍵にほんとになりうるのか・・・。」
サラマンドラが頭を抱えてうなだれていた。その時、森の奥から藍色に輝く光が見える。辰也がその光から異質な何かを感じたように目付きが変わった。
(おい、サラマンドラ。あの異様な輝きはなんだ?お前も感じてんだろ?)
サラマンドラが辰也の言葉にピクリと反応した。
(こやつ、本当に同じ人間か?フレイアが出た気配は感じ取れんかったが・・・。)
「ふっ」とサラマンドラがニヤリと笑った。
「お前、さっきまでとはまるで別人だな。良くあの輝きに気がついた。この先に待つ者は、恐らくお前と同じだろうな。この先何が待っているのか・・・覚悟はいいな?」
その言葉に有無を言わさずに辰也が言った。
「うっせ!この先に何が待ってようが知ったこっちゃねーな。そいつがやべーやつなら俺が全部ぶっ倒す!」
その表情にフレイアの面影を見たサラマンドラ。
「相変わらずのバカだが覚悟は本物だな。なら、わしも付き合ってやろう」
辰也・・・。
サラマンドラが自分の名前を呼んだことに驚いたと同時に、認められたような喜びを感じながら森の奥へと進んでいく。
そこには、辰也と同じ位の歳の女の子が立っていた。女の子の目の前には、藍色の鱗を身にまとった飛龍の姿の龍がいた。
女の子の手には、辰也が初めて勾玉を見つけた時と同じように藍色に輝く勾玉が握られていた。
女の子が辰也に気がつくと怯えたように後ずさりをする。その姿を見て藍色の飛龍が言った。
「おい、女。こいつも昨日の奴と同じだ。やつの胸元を見てみろ?怖いんだろ?闘うしか生き残る方法はないぜ?」
藍色の飛龍は女の子を煽るように闘いを促す。女の子は挑発に乗り指示を出した。
「もう、もう怖いのは嫌なんです!わけも分からない世界にきて、あんな思いもうしたくありません!あなたなら倒せるのでしょ?早く倒してよ!」
女の子が辰也を指さして言った。藍色の飛龍がニヤリと笑い答えた。
「こんなやつひとひねりだ。俺に従っていればいい。」
藍色の飛龍が攻撃に移ろうとした時、一瞬時が止まったようにサラマンドラの声が聞こえた。
「おくしたか?どうした?さっきの異性はどうしたよ?やらないとやられるぞ?」
「わかってる!けど、どうしたらいいんだよ!俺は、あの子も救いたい!あれじゃまるで戦うことを強要されてるみたいじゃないか?!」
「ワシもあいつは気に食わん。だがワシも1人では戦うことすら出来ん。辰也、ワシに力を貸してはくれんか?」
「最初からそのつもりだよ!で、どうしたらいいんだよ!?」
「簡単じゃ。ワシと心を合わせよ。行くぞ!辰也!」
その瞬間、この世界に初めて来た時のように紅色の輝きを放ち勾玉が光始めた。次の瞬間、辰也の目の前に紅く焔のように荒々しく逆だった鱗を身にまとった飛龍の姿がそこにはあった。
「お前・・・サラマンドラなのか?」
必死で辰也が説明するも、ルーナにはあまりにも信じがたい話だったため軽くあしらわれた。
「あんたどうしたの?さっきから変なことばっかり言って・・・。言ってるじゃない?数十秒の話だって・・・。」
ルーナが呆れた表情で言った。辰也が再び反論をしようとすると、サラマンドラの声が再びき声出した。今度は脳に直接呼びかけるように言った。
「無駄だ、お前は本当にフレイアの血族か?その体の主はもっと頭がキレるぞ・・・。」
やれやれとサラマンドラが首を横に振り小さくため息をつく。
「うっせ!バカにすんな!」
思わず声に出してしまった辰也。ルーナが急に独り言を話し始める辰也を心配そうに見つめていた。
「フレイア?あんた疲れてるんじゃない?少し休んだ方がいいかも・・・。」
ルーナが再び部屋に連れて行こうとフレイアの腕をつかもうとした。その瞬間に勾玉が1人でに動き、無理やり辰也を引っ張った。その勢いで体がそれ、ルーナの腕をかわしたようになった。
「やめろって!どこ行くんだよ!」
またしても言葉に出してしまう辰也。それを見たルーナが再び聞き返す。
「どうしたの?また独り言なんて言って・・・。ほんとに大丈夫なの?頭強くうったりしてない?」
辰也がルーナをこれ以上心配かけまいと勾玉に引っ張られるまま森へと走っていった。
「ほんとに大丈夫だから!しばらく森にこもるから!」
そういうと辰也が森の中へと走って行った。
「おい!サラマンドラ、どういうつもりだよ!いきなり引っ張りやがって、マジで首閉まるかと思ったぜ。」
辰也がぜーぜーと息を切らしながら言った。すると、サラマンドラがそれに反論するように言った。
「お前本物のバカだな。ワシはお前の頭ん中に直接念を送って会話しとるんじゃ。お前以外の人間に聞こえるわけもなかろう。それなのにお前と来たら・・・、言葉に出して返しおって。頭ん中で強く念じればワシとは普通に会話できるわ。」
呆れながらサラマンドラが言った。
(強く念じる、強く念じる・・・。)
「ちゃんと聞こえとるわ!こんなバカが世界を救う鍵にほんとになりうるのか・・・。」
サラマンドラが頭を抱えてうなだれていた。その時、森の奥から藍色に輝く光が見える。辰也がその光から異質な何かを感じたように目付きが変わった。
(おい、サラマンドラ。あの異様な輝きはなんだ?お前も感じてんだろ?)
サラマンドラが辰也の言葉にピクリと反応した。
(こやつ、本当に同じ人間か?フレイアが出た気配は感じ取れんかったが・・・。)
「ふっ」とサラマンドラがニヤリと笑った。
「お前、さっきまでとはまるで別人だな。良くあの輝きに気がついた。この先に待つ者は、恐らくお前と同じだろうな。この先何が待っているのか・・・覚悟はいいな?」
その言葉に有無を言わさずに辰也が言った。
「うっせ!この先に何が待ってようが知ったこっちゃねーな。そいつがやべーやつなら俺が全部ぶっ倒す!」
その表情にフレイアの面影を見たサラマンドラ。
「相変わらずのバカだが覚悟は本物だな。なら、わしも付き合ってやろう」
辰也・・・。
サラマンドラが自分の名前を呼んだことに驚いたと同時に、認められたような喜びを感じながら森の奥へと進んでいく。
そこには、辰也と同じ位の歳の女の子が立っていた。女の子の目の前には、藍色の鱗を身にまとった飛龍の姿の龍がいた。
女の子の手には、辰也が初めて勾玉を見つけた時と同じように藍色に輝く勾玉が握られていた。
女の子が辰也に気がつくと怯えたように後ずさりをする。その姿を見て藍色の飛龍が言った。
「おい、女。こいつも昨日の奴と同じだ。やつの胸元を見てみろ?怖いんだろ?闘うしか生き残る方法はないぜ?」
藍色の飛龍は女の子を煽るように闘いを促す。女の子は挑発に乗り指示を出した。
「もう、もう怖いのは嫌なんです!わけも分からない世界にきて、あんな思いもうしたくありません!あなたなら倒せるのでしょ?早く倒してよ!」
女の子が辰也を指さして言った。藍色の飛龍がニヤリと笑い答えた。
「こんなやつひとひねりだ。俺に従っていればいい。」
藍色の飛龍が攻撃に移ろうとした時、一瞬時が止まったようにサラマンドラの声が聞こえた。
「おくしたか?どうした?さっきの異性はどうしたよ?やらないとやられるぞ?」
「わかってる!けど、どうしたらいいんだよ!俺は、あの子も救いたい!あれじゃまるで戦うことを強要されてるみたいじゃないか?!」
「ワシもあいつは気に食わん。だがワシも1人では戦うことすら出来ん。辰也、ワシに力を貸してはくれんか?」
「最初からそのつもりだよ!で、どうしたらいいんだよ!?」
「簡単じゃ。ワシと心を合わせよ。行くぞ!辰也!」
その瞬間、この世界に初めて来た時のように紅色の輝きを放ち勾玉が光始めた。次の瞬間、辰也の目の前に紅く焔のように荒々しく逆だった鱗を身にまとった飛龍の姿がそこにはあった。
「お前・・・サラマンドラなのか?」
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