元女神様と現世でreSweetライフ!!

美味しい肉まん

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宴のあとと始まり

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 プレゼントを渡し終わると、テーブルに残っている料理を改めて食べ始めた。
「冷めちゃったからポトフはまた温めてくるね、後オードブルは絶対に残さない事!」
「はいよ! 食べちゃおう茉希ちゃん!」
「おっけい!」
 ヤエの酒は抜けたみたいだけど……もう1人は?
「なっなによぅ……」
「いやヒエも呑んでないで食べようよ!」
「えっ!? うん食べる……」
「お酒ばっかりだと身体冷えるよ? ほら温かいポトフ食べな」
 俺と茉希ちゃんに言われてなのか、もうお酒は良いのか何故か黙ったまま食べ始めた。
「あんまり美味しくなかったヒエ?」
「えっ? ううん……温かくて美味しい……」
 何だかぼんやりしてるな、どうしたヒエ様? 急に黙って黙々と食べている様子を見て茉希ちゃんが。
「どうしたんだろうね?」
「変ね……お酒を呑んだヒエなら……こんな風には……」
「まっ取り敢えず食べ終わろうか? ケーキもあるんだよね?」
「でも……」
「別に具合が悪くて黙ってる訳じゃないでしょ? ほら食べてるよ?」
「ねっねぇヒエ? 私の作ったポトフどうかしら? 美味しい?」
「……さっき美味しいって言ったじゃん……」
「なっ? 取り敢えず食べようよ」
 そう、機嫌が悪い訳じゃなさそうなのを確認すると料理を食べ続けていった。

「ごちそうさまでした!」
「食べた~!」
「ケーキもあるのよ?」
「…………」
「残したら駄目じゃん! ケーキは別腹でしょ? ヤエ!」
「まっまぁね……アナタも食べるでしょうケーキ?」
「甘党だよ俺は? 食べるに決まってる!」
「……グビッ」
「…………」
「ヒエも勿論食べるよな!」
「…………」
「ホントどうした!? 風邪引いてんじゃ無いよな?」
 茉希ちゃんがヒエのオデコに手をやるが……
「熱は無いみたいだけど……ヒエ?」
「うっ……ん……ケーキ食べる」
「じゃあ持ってくるから待ってな!」
 茉希ちゃんとヤエにヒエを任せて、台所に向かい冷蔵庫を開けてケーキの入った箱と紙皿を持って部屋に戻ると
「ほら! 後片付けは俺がやっておくから、ヒエ様このケーキ食べたら寝ても良いよ」
「……んゅ……分かった」
 4人で分け合い食べ始めると茉希ちゃんが
「何か変じゃねヒエ?」
「酔ったんでない?」
「違うわね、ヒエって本当に酔うと手がつけられないから……」
「大人しすぎるって事?」
「う~ん私もこんなヒエ初めてだから」
「何百年以上も一緒だったのに?」
「あ~そう言えばそうだよね」
 黙々と黙ってケーキを食べているヒエを3人で観察しながらケーキを食べ終えると。
「ごちそうさまでした!」
「美味しかったね!」
「クリスマスもこれで終わったし、もうお正月の準備ね」
「よっし! 俺後片付けするね、皆休んでて!」
「良いのアナタ?」
「まーかせて!」
 そう言って後片付けを始めると、ヒエがずっと後ろを付いてくる。別に手伝うわけでもなく、後についてくる……
「どしたヒエ? もう休んでて良いんだぞ」
「……ぅん……あのね……健……もっかいギュってして」
「はぁ?」
「手を……ギュってして……」
 俺の前に手を差し出し俯いたまま待っている、そんなことでいいなら。
「ほら」
 ヒエの手を握る、少し冷たい……もう少し強く握る。
「あっ……」
 そう呟くとヒエの顔が耳まで真っ赤になっていく。ヒエってこんな顔するのか? 奥の部屋からヤエと茉希ちゃんが覗いているのが気になるが……
「……好きだから」
 ふっとヒエが呟くと優しく口をふさがれた……甘く酒臭いが……そっと離れると
「今日だけだから……明日からはいつもどおり……」
「断る」
「えっ?」
「「はぁ!?」」
 おっと襖の向こうからも声が聞こえてきたのは置いておいてとして。
「もう忘れたのか? 俺達はもう結婚したようなもんだろ? この指輪は飾りじゃないんだよ?」
 俺の左手の薬指に光る指輪を見せる、いつか買った4人分の結婚指輪だ。
「あっ……そっか……」
「ちょっと酔っただけだよヒエは、もう休みな」
「ふふっあはっ! そうだよね私どうかしてた! ごめん健!」
「お風呂洗ってくる! 入るでしょ?」
「まぁそりゃ入るけど……頼んだ!」
 少しもとに戻ったのかヒエが明るく聞いてきたので頼むことにした。ヒエが風呂を洗い始めると何やら鼻歌が聴こえてきた、元気になったのかな? 洗い物を片付けながら鼻歌を聴いていると、とてもどこか懐かしい歌だった遠い昔何処かで聴いた様な旋律……思いを馳せるが思い出せない。
「終わったよ健! お湯張るからね!」
「あっうん……なぁヒエ今の鼻歌って」
「そんなのしてた?」
 無意識だったのか? じゃあしょうがない聞いても無駄か、でもさっきまでの暗い顔から何時もの明るい顔だ。
「いや……まぁいいや、向こうでお茶にしよう」
「うん!」
 居間には寝てしまった茉希ちゃんに布団を掛けているヤエがいた。
「ヤエごめんね!」
 ヒエがヤエに飛び付くとヤエが優しくヒエの頭を撫でた。その姿はまさに女神だった……
「もう大丈夫?」
「うん!」
「ほら、熱いお茶でも飲みなよ2人共」
 そう言ってテーブルの上にお茶を並べると、2人がテーブルに着く。
「んで、結局酔っ払っていただけだったのかヒエ様?」
「ううん、違う……ただ嬉しくてね優しくしてくれて」
「そう? 俺達は家族みたいなもんだしな、元気がなければ励ますし、場合によっては放って置くさ」
「家族なだけ?」
「そう言えば前に言ったな、2人共俺のお嫁さんなのって?」
「ふふっ……あの時は引っ叩いたわね私達アナタの事を」
「でもね私とヤエは、きっとその時にはもう……」
「別に良いさ今があるからね、皆の為なら頑張れる!」
 ……明日からの地獄の様なスケジュールだって乗り越えて見せる……多分。
「あんまり無茶しちゃヤダよ?」
「本当よ……でも頑張って!」
「じゃ風呂入って寝るよ、ヒエ?」
「うん?」
「新聞配達さ、道路氷って危ないから気を付けろよ?」
「分かってる! 茉希にも言っておくね!」
 お互いに目で何かが通じたのを確認すると風呂に向かった。
 さて……明日から地獄の年末年始の始まりか……社長は終わったら良いことが有るとか言ってたっけ、まっ頑張るしかないか!
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