元女神様と現世でreSweetライフ!!

美味しい肉まん

文字の大きさ
66 / 78
天界決戦編

Road to dawn 決意

しおりを挟む
「決まってる、全てを取り戻す!」
「そう言うと思った!」
 今迄茉希ちゃんには言ったことは無かったが決意を持って頼む。
「俺と一緒に戦ってくれ茉希」
「やっと茉希って呼んでくれたね師匠……」
「そうだね……」
「行こう! アタシ達ならやれる! あのバカ女神達の横っ面に平手打ちしてやるんだ!」
「ありがとう……俺は2人を抱きしめる、折れるぐらいにな!」
 色々アイツ等が否定的で辛辣な言葉を吐いても本心じゃないことぐらい予想がつく、俺達の心を折りたかったんだろうがな。
「やっぱり言わされてたと、そう思うんだね師匠は?」
「うん」
「ヤエの赤ちゃんの事も?」
「そこは……どうなの?」
「それは助けてから本人に聞いてよ!」
 余計なことを聞いたな……取敢えずこれからどうするか? 操られていると仮定しても、ヒエとヤエは強い……最悪の場合でも2対1は分が悪過ぎる、何か手を考えないと。大体今ヤエとヒエは何処に……太陽神殿か? じゃあどうやってそこへ向かう?
「師匠!」
「うえっ?」
「アタシに考えがある、一緒に来てほしいんだ」
「わかった! 行こう!」
 勢い良く立ち上がったが、ちょっと怒った顔で茉希が俺にデコピンをすると。
「でも、その前にシャワーして! 髭沿って歯を磨いて着替えて!」
 ポイッとシャワールームに放り込まれた、鏡を見ると……あ~これは酷い傷口が塞がってるとはいえ血のあとがグロい、さっさと洗い流そう。
「師匠の髭剃りセットここに置いておくよ」
「わかった! ありがとう!」
 ゴシゴシと洗い流そうとするがこびりついて……たっぷり格闘すること40分、さっぱりとしてシャワールームから出ると着替えを探す……アレでもないコレでもない……
「師匠……服なんて何でもいいじゃん!」
「あった!」
 こういう時の勝負服だなある意味、うん! そそくさと着替えてベルトを締めて茉希の前に立つ
「師匠……その服って」
「俺のお気に入りさ! 1年前の決戦の時にも着ていた勝負服」
「物持ちが良いんだか……ちょっとだけ呆れたよ、でも師匠って言ったらその格好だね!」
 ミリタリージャケットを羽織ると。
「行こうか師匠、慈光寺へ!」
「えっ!? 慈光寺? 彼処は無事なの?」
「まぁ最悪、慈光寺が崩れれても問題無し!」
「何で行く?」
「アタシの車に決まってんじゃん!」
「そこまで引継いだんだ……って茉希!?」
「おん?」
「どうしたその目! オッドアイになってるぞ! 大丈夫?」
「あ~アタシ達の残滓の一部かな……問題無いよ」
「運転宜しく!」
「俺かよ……」
「アタシ社長でもあるんだワ」
「ワじゃないよ……良し行こう」
 旅行で使った車で慈光寺ねぇ、走り出すと彼方此方に地割れや崩壊した建物を避けて白山慈光寺へと急いだ、こっちは太陽神殿の裏側になるのか位置的に奇襲戦法もありか……開けた農道に出るとスピードを上げる、田畑は荒れ果て、やはり地震がどれほどのものだったのか思い知らされる。
「到着っと」
「なんか人が多いね……」
「でも神気は感じるね、んで爺様に用事でも?」
「まぁそうだね、電話繋がらないし」
「まだ回線の復旧作業が追い付いてないんだろう」
「行こうか師匠」
 山道を歩くと少しだけ敵意を感じるな、慈光寺に近付く程に強くなる。
「茉希」
「解ってる」
 母屋に向かうと玄関を開けて茉希が呼びかける。
「ジジイ! 居るか! アタシ達だ!」
 シーンと母屋からは返事は帰ってこなかった。
「じゃあアッチか爺様は」
 境内へと向かう仮設のテント等が並んでいた、忙しなく働く巫女に……居た!
「おーい爺様!」
「ジジイ!」
「おぉ八神さんお久し振りですな!!」
「アタシを無視すんな!」
「おまえさんは礼儀がなっとらん!」
「うっさいわ! アレ持ってくから鍵頂戴!」
 アレ? ってなんだ?
「渡せんな……」
「ああぁん!?」
「挑むつもりなんじゃろ……死に急ぐ事もあるまい……」
「爺様とっくに俺達人間辞めてんの、アレが何か分からんが鍵をくれ」
「ほう? 証拠でもあるのですかな? 大女神様も現れませんですが?」
 だろうな誰が敵対者の前に姿を表すもんか。少しだけ思案して……
「良しわかった爺様、鍵は要らない必要な場所に案内しろ」
「場所だけならアタシ知ってるよ」
「じゃあ爺様に用はない、邪魔したね。行くぞ茉希」
「どっどうするつもりです! 鍵は封印の解除に必要なのですが!」
 気にせず茉希に案内され、境内の外れにある小道を登っていくと祠があった。爺様がごちゃごちゃ五月蝿いが……
「鍵をよこせ爺様5秒だ」
「うむむっむぅ」
「出来るの師匠?」
「はい! 5秒経過! 茉希離れてろ!」
 左手に神気を込めると蒼く輝く、呼応するように祠の内からも蒼い光が洩れてくる。
「待ってくだされ! 鍵を渡します!」
 茉希が爺様から鍵を受け取ると祠を開けた、なるほどね反応するわけだコレは……
「コレはどういう事かな茉希?」
「ヒエとヤエがね万が一の為にってここに納めたんだよ」
「なるほどね、すっかり元通りだね……俺の神三角刀と茉希の神三角槍」
 いつ納めたのだろうか? 神三角刀は気が付けば無くなっていた、茉希の神三角槍だってここに在るのもおかしい……時間軸が合わない、試しに茉希の耳元で聞いてみる
「キョーコはどうだった?」
「?」
 精神の揺らぎもないって事は、余計な心配だったか。
 神三角刀に手を伸ばして握りしめると、暴力的な勢いで俺の神気を吸い取ると刀身が眩しく光を放つ、茉希も自分の神三角槍を握り締めると槍の穂先まで光を放つ。爺様は腰を抜かして座り込んでいた。
「こんな事が……ですがこれならば……」
「そういう事! 邪魔したね、俺達行くわ」
「じゃあね……ジジイ」
「待ってくだされ! 1つだけ約束してくだされ!」
「出来ない約束はしないよ俺達は」
「それでも! 必ずもう一度それを納めに戻ってくると!」
 茉希と顔を合わせると、笑顔で

「「もう二度とこないよ!!」」



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

レオナルド先生創世記

山本一義
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!

竜焔の騎士

時雨青葉
ファンタジー
―――竜血剣《焔乱舞》。それは、ドラゴンと人間にかつてあった絆の証…… これは、人間とドラゴンの二種族が栄える世界で起こった一つの物語――― 田舎町の孤児院で暮らすキリハはある日、しゃべるぬいぐるみのフールと出会う。 会うなり目を輝かせたフールが取り出したのは―――サイコロ? マイペースな彼についていけないキリハだったが、彼との出会いがキリハの人生を大きく変える。 「フールに、選ばれたのでしょう?」 突然訪ねてきた彼女が告げた言葉の意味とは――!? この世にたった一つの剣を手にした少年が、ドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく波瀾万丈ストーリー! 天然無自覚の最強剣士が、今ここに爆誕します!!

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

無自覚チートで無双する気はなかったのに、小石を投げたら山が崩れ、クシャミをしたら魔王が滅びた。俺はただ、平穏に暮らしたいだけなんです!

黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ、平凡な人生を終えたはずのサラリーマン、ユウキ。彼が次に目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。 「あれ?なんか身体が軽いな」 その程度の認識で放った小石が岩を砕き、ただのジャンプが木々を越える。本人は自分の異常さに全く気づかないまま、ゴブリンを避けようとして一撃でなぎ倒し、怪我人を見つけて「血、止まらないかな」と願えば傷が癒える。 これは、自分の持つ規格外の力に一切気づかない男が、善意と天然で周囲の度肝を抜き、勘違いされながら意図せず英雄へと成り上がっていく、無自覚無双ファンタジー!

処理中です...