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天界決戦編
Road to dawn 太陽神殿
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白銀の間を後にして太陽神殿まで全力で駆け抜けた。
兵隊か? 入口に何人か居るな、確認しておくか。
「ノエ、これから突入するが……あの兵隊達を殺って良いな?」
「はい!! 神核が僅かに残っていれば何百年もすれば復活します!」
「茉希、もう一度だけ言わせてくれ」
「なに?」
「おれに……俺についてこい!」
「死ぬときまでね!」
走り出すと遂に腰の剣に手を掛けた。
「どけどけ! 斬り捨てるぞ!」
向ってくる兵隊は斬り捨てる! 逃げるものは追わない、神殿内はこれでもかと黄金だった。
「趣味悪い!」
「同感だね!」
神殿内に入って分かったことがある、どうしよう……兵隊共はさっきから蹴散らしてるが、使用人みたいなのや無関係そうな神まで居る!
「どうするのさ!」
「向かってくるなら全員纏めて斬り捨てる!」
神殿内は大混乱だった、向ってくる兵隊、逃げ惑う神
「何度も言わせんな! 向ってくるクソッタレども! 斬られて消滅させられたいか!」
その場で頭を抱えて座り込む使用人らしき者、斬り捨てられ倒れる神と兵隊。
「ちょっとは引き籠もりには刺激が強いかもね!」
「ノエ! ヤエとヒエは何処だ?」
「恐らく不可神域の霊廟だと思います!」
「漲ってきた! 案内は出来るか?」
「神殿内は任せて下さい!」
「オッケー! 突撃だぁ!! タケシ!」
「俺がノエをカバーして先行する! 茉希は殿を頼む!」
少しだけ涙が溢れた、待ってろよヤエ! 複雑に入り組んでいる神殿内をノエが先頭になって駆け抜ける。思ってたんだがやっぱ広いな、って前から弓兵!? 何時代で止まってんだここの連中は! 剣を横一線に疾走らせて神気を飛ばすと簡単に吹き飛んだ……何だろう俺達が悪者っぽい?
「霊廟はこの先に見えるの東棟の3階です!」
「茉希!」
「オッケー!」
「行くぞ!」
剣と槍を前に構えて神気を載せて建物を……いやもうこの際どうでも良い! アイツ等に会えるなら!
「「穿けぇえええ!!」」
くそ! 馬鹿みたいに硬い結界で守られてやがる! でも! そこに居るのなら俺はこの身が砕けても構わない! 救い出す!
『剣』よ今こそ本当の力を貸してくれ!!
△ △ △
2つの鐘の音が聞こえてきた……神殿が震える、鼓動が早くなる口から飛び出しそうに……本当に来たの? これは私を悪夢から醒まさせる……そして希望の音? 少しの静寂の後に、霊廟の外が騒がしい……騒ぎの音が近づいて来る……あの人が……人間が……涙が溢れもう名前を叫ばずには居られなかった、ヒエも呼び続けてる。私達はここに居る! 逢いたい! 逢いたいよ!!
「「健ぃぃいいい!!」」
希望の光がまた天蓋から私達を照らす……
△ △ △
「「うあああああぁぁぁあああ!!」」
俺と茉希が裂帛の気合で霊廟の天蓋を穿いた! 下にヤエとヒエが見える!
「「健ぃぃいいい!!」」
「「お待たせ!」」
茉希に背中を押されて霊廟の中に入ると2人が抱きついてきた。
「本当に待たせてごめんよ……」
「ううん、良いの……逢いたかった……」
「よっこらしょっと! アタシもいるんだが?」
「茉希~!!」
ヒエが俺を突き飛ばして茉希の元へ行っちゃった……でもヤエを抱きしめる
「私もう逢えないって……ずっと泣いてた……アナタを傷つけて……」
「気にするなって、俺は元気だよ!」
「うん! うん! アナタ……私……」
「赤ちゃん出来たんだろ?」
「でも……それは……私が」
「大丈夫だよ! 命って神様が思ってるより強いんだぞ? 帰ったら皆で産婦人科行こうぜ!」
「バカ! タケシそうやってまた死亡フラグを!」
「「タケシ??」」
あっ! ヤバい
「あらアナタ……何か茉希臭いわね?」
「ヤエ! 茉希が健臭いの!」
「へ~ぇ私達が居ない間に……」
「とんだ浮気者ねぇアナタ?」
「えっ? だって俺達4人で結婚指輪作ったじゃん! そっそうだ帰ったら産婦人科行って4人で結婚式もあげよう!」
「あの……ちょっと……」
「もうねアタシは遠慮しないから! ヤエがタケシを愛するようにアタシも全力で愛するんだ!」
「ああぁん!? 使徒は大人しく小間使いに……」
「ちょっと良いですか!!!」
おっとすっかり忘れてた……ノエがちょっとだけ怒ってる。
「あらトチが喋ってる!!」
「あ~ヒエこの猫ね、ノエっていう女神様なんだ此方も色々あったんだよ」
「もうこの姿は必要無いですね、お返しします」
ちょっと待てよ……今ノエが女神に戻ると、トチはただの猫だよな……天界でそれは不味い!!
「ストップ!! 今余計な荷物は増やしたくないんだ!」
「もう少しだけ我慢して!」
「仕方ないですね!! その代わり私に付き合ってください!」
そう言えばノエって天界に来てから変な行動してたな……
「オッケーだ! 何かするって言うなら手伝う、いや……手伝わせてくれ」
「その代わりコイツラは……」
「やなこったね! アタシは最後までタケシに付き合う!」
「ふっざけないで! 私が主人を守るの!」
「まっそういう訳だから私達も協力するわよノエ」
「ヒエ様、ありがとうございます!!」
「んで、何をやるんだ?」
「落ち着いて聞いてください、心を司る神『アムト』天界の代理統括者を私達で倒します!」
「それって……つまりさ天界への叛逆って事か?」
「少し違います目的はアムトただ1柱のみです」
「一応理由を聞かせてくれないかなぁ……」
少しだけ腰が引けてきた。ってかそんなトンデモナイ事を考えていたのかノエ様
「理由は、簡単です……何もしないからです」
「そう言えば言ってたな、その原因がアムトだと?」
「天界の意志を代理統括者である心を司るアムトが自分の意志だけで統一しているのです」
「相手が心を司るって時点で色々面倒くさいかもねぇ」
「もう神代の時代は大昔に終わり、見守り共に寄り添う……そう教えられてきました……ですが天界は何もしませんでした……」
まぁ解らなくもないが、ヒエとヤエはちゃんと土地神として納めていたはずだ。
「八神さんが新たなる神となることさえ拒絶し抹殺を企てて……街をヒエ様とヤエ様を」
あ~それも有るんだっけ
「それを察知したハヤデ様から最後に連絡を受けて私は動く事にしました」
「えっ!? アタシやっちゃった?」
「いえもう既に操られてしまった以上もう……」
「そうか……そうだったな俺が神になることを……それで」
街が大災害に襲われた……ヒエとヤエが拐われた、どうなんだ俺は許せるか? そんな神を……
「許せるかぁああああ!!」
神気を怒りのままに爆発させると霊廟を吹き飛ばした。
兵隊か? 入口に何人か居るな、確認しておくか。
「ノエ、これから突入するが……あの兵隊達を殺って良いな?」
「はい!! 神核が僅かに残っていれば何百年もすれば復活します!」
「茉希、もう一度だけ言わせてくれ」
「なに?」
「おれに……俺についてこい!」
「死ぬときまでね!」
走り出すと遂に腰の剣に手を掛けた。
「どけどけ! 斬り捨てるぞ!」
向ってくる兵隊は斬り捨てる! 逃げるものは追わない、神殿内はこれでもかと黄金だった。
「趣味悪い!」
「同感だね!」
神殿内に入って分かったことがある、どうしよう……兵隊共はさっきから蹴散らしてるが、使用人みたいなのや無関係そうな神まで居る!
「どうするのさ!」
「向かってくるなら全員纏めて斬り捨てる!」
神殿内は大混乱だった、向ってくる兵隊、逃げ惑う神
「何度も言わせんな! 向ってくるクソッタレども! 斬られて消滅させられたいか!」
その場で頭を抱えて座り込む使用人らしき者、斬り捨てられ倒れる神と兵隊。
「ちょっとは引き籠もりには刺激が強いかもね!」
「ノエ! ヤエとヒエは何処だ?」
「恐らく不可神域の霊廟だと思います!」
「漲ってきた! 案内は出来るか?」
「神殿内は任せて下さい!」
「オッケー! 突撃だぁ!! タケシ!」
「俺がノエをカバーして先行する! 茉希は殿を頼む!」
少しだけ涙が溢れた、待ってろよヤエ! 複雑に入り組んでいる神殿内をノエが先頭になって駆け抜ける。思ってたんだがやっぱ広いな、って前から弓兵!? 何時代で止まってんだここの連中は! 剣を横一線に疾走らせて神気を飛ばすと簡単に吹き飛んだ……何だろう俺達が悪者っぽい?
「霊廟はこの先に見えるの東棟の3階です!」
「茉希!」
「オッケー!」
「行くぞ!」
剣と槍を前に構えて神気を載せて建物を……いやもうこの際どうでも良い! アイツ等に会えるなら!
「「穿けぇえええ!!」」
くそ! 馬鹿みたいに硬い結界で守られてやがる! でも! そこに居るのなら俺はこの身が砕けても構わない! 救い出す!
『剣』よ今こそ本当の力を貸してくれ!!
△ △ △
2つの鐘の音が聞こえてきた……神殿が震える、鼓動が早くなる口から飛び出しそうに……本当に来たの? これは私を悪夢から醒まさせる……そして希望の音? 少しの静寂の後に、霊廟の外が騒がしい……騒ぎの音が近づいて来る……あの人が……人間が……涙が溢れもう名前を叫ばずには居られなかった、ヒエも呼び続けてる。私達はここに居る! 逢いたい! 逢いたいよ!!
「「健ぃぃいいい!!」」
希望の光がまた天蓋から私達を照らす……
△ △ △
「「うあああああぁぁぁあああ!!」」
俺と茉希が裂帛の気合で霊廟の天蓋を穿いた! 下にヤエとヒエが見える!
「「健ぃぃいいい!!」」
「「お待たせ!」」
茉希に背中を押されて霊廟の中に入ると2人が抱きついてきた。
「本当に待たせてごめんよ……」
「ううん、良いの……逢いたかった……」
「よっこらしょっと! アタシもいるんだが?」
「茉希~!!」
ヒエが俺を突き飛ばして茉希の元へ行っちゃった……でもヤエを抱きしめる
「私もう逢えないって……ずっと泣いてた……アナタを傷つけて……」
「気にするなって、俺は元気だよ!」
「うん! うん! アナタ……私……」
「赤ちゃん出来たんだろ?」
「でも……それは……私が」
「大丈夫だよ! 命って神様が思ってるより強いんだぞ? 帰ったら皆で産婦人科行こうぜ!」
「バカ! タケシそうやってまた死亡フラグを!」
「「タケシ??」」
あっ! ヤバい
「あらアナタ……何か茉希臭いわね?」
「ヤエ! 茉希が健臭いの!」
「へ~ぇ私達が居ない間に……」
「とんだ浮気者ねぇアナタ?」
「えっ? だって俺達4人で結婚指輪作ったじゃん! そっそうだ帰ったら産婦人科行って4人で結婚式もあげよう!」
「あの……ちょっと……」
「もうねアタシは遠慮しないから! ヤエがタケシを愛するようにアタシも全力で愛するんだ!」
「ああぁん!? 使徒は大人しく小間使いに……」
「ちょっと良いですか!!!」
おっとすっかり忘れてた……ノエがちょっとだけ怒ってる。
「あらトチが喋ってる!!」
「あ~ヒエこの猫ね、ノエっていう女神様なんだ此方も色々あったんだよ」
「もうこの姿は必要無いですね、お返しします」
ちょっと待てよ……今ノエが女神に戻ると、トチはただの猫だよな……天界でそれは不味い!!
「ストップ!! 今余計な荷物は増やしたくないんだ!」
「もう少しだけ我慢して!」
「仕方ないですね!! その代わり私に付き合ってください!」
そう言えばノエって天界に来てから変な行動してたな……
「オッケーだ! 何かするって言うなら手伝う、いや……手伝わせてくれ」
「その代わりコイツラは……」
「やなこったね! アタシは最後までタケシに付き合う!」
「ふっざけないで! 私が主人を守るの!」
「まっそういう訳だから私達も協力するわよノエ」
「ヒエ様、ありがとうございます!!」
「んで、何をやるんだ?」
「落ち着いて聞いてください、心を司る神『アムト』天界の代理統括者を私達で倒します!」
「それって……つまりさ天界への叛逆って事か?」
「少し違います目的はアムトただ1柱のみです」
「一応理由を聞かせてくれないかなぁ……」
少しだけ腰が引けてきた。ってかそんなトンデモナイ事を考えていたのかノエ様
「理由は、簡単です……何もしないからです」
「そう言えば言ってたな、その原因がアムトだと?」
「天界の意志を代理統括者である心を司るアムトが自分の意志だけで統一しているのです」
「相手が心を司るって時点で色々面倒くさいかもねぇ」
「もう神代の時代は大昔に終わり、見守り共に寄り添う……そう教えられてきました……ですが天界は何もしませんでした……」
まぁ解らなくもないが、ヒエとヤエはちゃんと土地神として納めていたはずだ。
「八神さんが新たなる神となることさえ拒絶し抹殺を企てて……街をヒエ様とヤエ様を」
あ~それも有るんだっけ
「それを察知したハヤデ様から最後に連絡を受けて私は動く事にしました」
「えっ!? アタシやっちゃった?」
「いえもう既に操られてしまった以上もう……」
「そうか……そうだったな俺が神になることを……それで」
街が大災害に襲われた……ヒエとヤエが拐われた、どうなんだ俺は許せるか? そんな神を……
「許せるかぁああああ!!」
神気を怒りのままに爆発させると霊廟を吹き飛ばした。
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