勧善懲悪のルール

藤白 圭次郎

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勧善懲悪の為のワーク

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 「町田。この資料明日までに作っといてくれ」
 わかりました、と答えながら内心、またかとため息をついていた。
 この会社に就いてからもう五年は経っているが、最近は特に忙しい。
 全く神は、なんと面倒なことをし始めたのか。
 「おーい町田。会議始まるぞー?急げー」
 「はーい。今行きまーす」
 全く神は……


 「にしても、なんとも生きづらい世の中になったもんだよな」
 「まあなー。ポイ捨てさえも厳重に裁かれるからなー」
 「一々なー、そのくらい見逃してもいいよなっていうのもあるよなー」
 「本当なんなんだろーな」
 「なくなりゃいいのにな」


 町田は、げんなりとした様子で会議室を後にした。
 大きなため息を吐き出すと、机に突っ伏した。
 悪が裁かれるのに何が不満なのか。
 やはり人間は贅沢だ。

 株式会社天国処罰部査定課社員
 町田 直人
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みんなの感想(2件)

スパークノークス

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藤白 圭次郎
2021.08.16 藤白 圭次郎

ありがとうございます

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花雨
2021.08.14 花雨

作品登録しときますね(^^)

藤白 圭次郎
2021.08.16 藤白 圭次郎

ありがとうございます

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