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~後日談・番外編~
君の涙に慌てた夜
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いつものようにベッドではなく机に突っ伏して眠っているディアナを回収し、ベッドに降ろしたところでナハトはピシリと固まった。
何時もならギャーギャー文句を言いながらも睡魔に負けて寝室に着いたころには夢の中であるはずのディアナが小さく肩を震わせて泣いている。
「……」
ナハトはもう限界だ、休みたいと訴える頭を無理やり叩き起こして原因を探るが思い当たる節があり過ぎてさっぱり分からない。
それでも最終的には、碌な休みもなくまったく構ってやれなかった。ということに辿りつく。
ディアナの泣き顔なんて何年振りだろうか。
少なくとも髪を切って剣を振りまわすようになってからは見ていない。
どうやって泣きやませていたかなんて覚えていないくらいに遠い記憶の中のできごとで対処法もみつからない。
たとえ見つかったとしても今のディアナに通じるとは思えなかった。
「……なに泣いてやがる」
「ぅるさい!泣いて、ないっ!!」
ようやく絞り出された自分でも情けないと思う言葉にいつもの全く意味のない強がりで返されてナハトは零れそうになる溜息を無理やり呑みこんだ。
ここで溜息を吐こうものなら今よりずっと厄介な状況に追い込まれることは目に見えている。
思いつく原因は不可抗力とは言え自分に非があることは一応理解しているし、泣き顔を見て悦ぶ趣味もないのでナハトとしても早急に泣きやませたい。
泣きやませたいのだけれど。
「女の慰めかたなんて俺が知るわけねぇだろ」
思わず零れたのはまぎれもなくナハトの本心だった。
父親のせいで物心がついたころには既に剣を握らされ、それからだってまだ小さいのディアナの面倒を見ている時以外はずっと剣に触れていた男が、青春時代を戦場で過ごした男が、女の慰め方なんて知る訳がない。
恋愛スキル0なナハトには精々ポロポロと零れる涙を拭ってやるのが限界だった。
「……どうしたら泣きやむ」
「ヒック、抱きしめろ」
次から次に零れてくる涙を拭いながら、言葉からは考えられないくらいに遠慮がちに手を伸ばしてきたディアナにナハトは黙ってその小さな身体を抱きしめた。
君の涙に慌てた夜
(涙の止め方なんて知らない)
(だから、教えてくれないか)
(俺はお前の笑った顔が好きなんだ)
何時もならギャーギャー文句を言いながらも睡魔に負けて寝室に着いたころには夢の中であるはずのディアナが小さく肩を震わせて泣いている。
「……」
ナハトはもう限界だ、休みたいと訴える頭を無理やり叩き起こして原因を探るが思い当たる節があり過ぎてさっぱり分からない。
それでも最終的には、碌な休みもなくまったく構ってやれなかった。ということに辿りつく。
ディアナの泣き顔なんて何年振りだろうか。
少なくとも髪を切って剣を振りまわすようになってからは見ていない。
どうやって泣きやませていたかなんて覚えていないくらいに遠い記憶の中のできごとで対処法もみつからない。
たとえ見つかったとしても今のディアナに通じるとは思えなかった。
「……なに泣いてやがる」
「ぅるさい!泣いて、ないっ!!」
ようやく絞り出された自分でも情けないと思う言葉にいつもの全く意味のない強がりで返されてナハトは零れそうになる溜息を無理やり呑みこんだ。
ここで溜息を吐こうものなら今よりずっと厄介な状況に追い込まれることは目に見えている。
思いつく原因は不可抗力とは言え自分に非があることは一応理解しているし、泣き顔を見て悦ぶ趣味もないのでナハトとしても早急に泣きやませたい。
泣きやませたいのだけれど。
「女の慰めかたなんて俺が知るわけねぇだろ」
思わず零れたのはまぎれもなくナハトの本心だった。
父親のせいで物心がついたころには既に剣を握らされ、それからだってまだ小さいのディアナの面倒を見ている時以外はずっと剣に触れていた男が、青春時代を戦場で過ごした男が、女の慰め方なんて知る訳がない。
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「……どうしたら泣きやむ」
「ヒック、抱きしめろ」
次から次に零れてくる涙を拭いながら、言葉からは考えられないくらいに遠慮がちに手を伸ばしてきたディアナにナハトは黙ってその小さな身体を抱きしめた。
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