125 / 145
~番外編~
雪の果てに消えるー6ー
しおりを挟む
どことなくバツの悪そうな、居心地の悪そうなふたりにジオとニナはさっさと双子を押し付けてリヒトのもとに行こうとした。
しかし、いつの間にかぎゅうっと握られた紅葉のような手が服から剥がれない。
「「にぃに!」」
片手でひしっと服を握り、さっさと連れていけとリヒトが眠っているソファーを指さす。
「……ベッドから脱走した時も思ったが、」
「本当にリヒトのこと大好きよね。この子たち」
「言ってる場合か!さっさと引き取れ!!」
「ぎゃーーーー!!!ボスぅううう!?
なに手ぇ離してんですか!?リヒト様が寝てるのに野放しにしちゃってもいいんですか!?」
ニナの大絶叫をものともせずに床に降ろされたセイラは真っ直ぐにリヒトを目指す。
それを見たアルバもパシパシとルナの手を叩いて降ろしてもらうとセイラのあとを追いかけた。
「……俺はあいつらを赤ん坊だとは認めねぇ」
「奇遇ですね。私もそう思います」
ヒクリと頬を引き攣らせた大人たちの現実逃避は双子がソファーによじ登ってリヒトの胸にのしかかりペチペチと頬を叩きだすまで続いた。
「セイラもアルバもめっ!!お兄ちゃんは寝てるの!ねんねなのよ!!邪魔したらメっでしょ?!」
「おい、誰がお前らもそこで寝ろっつった?リヒトが重そうだろうが。降りろクソガキ」
「「ヤっ!やぁあああ!!にぃに!」」
「うぅ~ん、せいら?あるば?」
「にぃ!おあよ!」
「おあよ!にぃに!」
「おはよう……?」
「「あい!!」」
さぁだきしめろ!!
寝起きでまだ頭が上手く働いていないリヒトに双子は満面の笑顔で抱っこを要求した。
「ジオとニナにいっぱい抱っこしてもらったんじゃないの?」
「「にぃ!!」」
「わかったよ。ていうか、なんで俺の上にのってるの?重いし苦しいんだけど。
このままじゃしてあげられないよ。」
「やぁ!や!ぱー!」
「まー!」
「……私たちは運搬係ですか。そうですか。もういい加減泣いてもいいかな!?」
「登れても降りられねェのか。……いや、でもベビーベッドから降りたよな」
「「ぱー!まー!」」
「パパとママって…?え?ぇえええっ!?」
「おはよう。リヒト」
「起こして悪かったな」
「お、おはよう?
だいじょ…あぁあああ!!」
いろいろと盛大にぶちまけた事を思い出したリヒトはパニックに陥った。
俺、なんか一杯言っちゃったよね。
言わなくていいこととか、言ったらダメなこととか、ボスに知られたくないこと沢山言っちゃった気がする。
どうしよう。どうしよう。どうしようーーーー!?
「リヒト?」
「~~~~~~っ!!ジオー!!ニナー!!」
火事場のなんとやらで双子をノクトとルナに押し付けてリヒトはドアの近くで成り行きを見守っていたジオとニナの手を引っ掴んでかけ出した。
しかし、いつの間にかぎゅうっと握られた紅葉のような手が服から剥がれない。
「「にぃに!」」
片手でひしっと服を握り、さっさと連れていけとリヒトが眠っているソファーを指さす。
「……ベッドから脱走した時も思ったが、」
「本当にリヒトのこと大好きよね。この子たち」
「言ってる場合か!さっさと引き取れ!!」
「ぎゃーーーー!!!ボスぅううう!?
なに手ぇ離してんですか!?リヒト様が寝てるのに野放しにしちゃってもいいんですか!?」
ニナの大絶叫をものともせずに床に降ろされたセイラは真っ直ぐにリヒトを目指す。
それを見たアルバもパシパシとルナの手を叩いて降ろしてもらうとセイラのあとを追いかけた。
「……俺はあいつらを赤ん坊だとは認めねぇ」
「奇遇ですね。私もそう思います」
ヒクリと頬を引き攣らせた大人たちの現実逃避は双子がソファーによじ登ってリヒトの胸にのしかかりペチペチと頬を叩きだすまで続いた。
「セイラもアルバもめっ!!お兄ちゃんは寝てるの!ねんねなのよ!!邪魔したらメっでしょ?!」
「おい、誰がお前らもそこで寝ろっつった?リヒトが重そうだろうが。降りろクソガキ」
「「ヤっ!やぁあああ!!にぃに!」」
「うぅ~ん、せいら?あるば?」
「にぃ!おあよ!」
「おあよ!にぃに!」
「おはよう……?」
「「あい!!」」
さぁだきしめろ!!
寝起きでまだ頭が上手く働いていないリヒトに双子は満面の笑顔で抱っこを要求した。
「ジオとニナにいっぱい抱っこしてもらったんじゃないの?」
「「にぃ!!」」
「わかったよ。ていうか、なんで俺の上にのってるの?重いし苦しいんだけど。
このままじゃしてあげられないよ。」
「やぁ!や!ぱー!」
「まー!」
「……私たちは運搬係ですか。そうですか。もういい加減泣いてもいいかな!?」
「登れても降りられねェのか。……いや、でもベビーベッドから降りたよな」
「「ぱー!まー!」」
「パパとママって…?え?ぇえええっ!?」
「おはよう。リヒト」
「起こして悪かったな」
「お、おはよう?
だいじょ…あぁあああ!!」
いろいろと盛大にぶちまけた事を思い出したリヒトはパニックに陥った。
俺、なんか一杯言っちゃったよね。
言わなくていいこととか、言ったらダメなこととか、ボスに知られたくないこと沢山言っちゃった気がする。
どうしよう。どうしよう。どうしようーーーー!?
「リヒト?」
「~~~~~~っ!!ジオー!!ニナー!!」
火事場のなんとやらで双子をノクトとルナに押し付けてリヒトはドアの近くで成り行きを見守っていたジオとニナの手を引っ掴んでかけ出した。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
罪悪と愛情
暦海
恋愛
地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。
だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる