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第2章~守るために強くなると誓いました~
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険しい顔で入ってきた待ち人たちにジオの顔も自然と険しくなる。
自然と重たくなる空気の中、ずいぶん思い詰めた顔をしているリヒトはゆっくりと口をひらいた。
「―――――――――――――……」
躊躇うように紡がれた言葉にふたりは両目を見開いてリヒトを見る。
けれどリヒトの瞳も揺らぐことなくふたりを見据えている。
「……どういうことだ」
「あの件はこの俺が調べあげたんだぞ」
重く低いノクトの声と非難を孕んだジオの目を真正面から浴びながら彼女からのご褒美を紡いだ。
重々しい空気に溶けて消えた言葉にノクトとジオの表情はますます険しくなる。
「……ノエルっつたら姫が攫われた時に潰したはずだろ」
「あぁ。残党狩りもさせた。完全に壊滅したはずだ。
それに……」
「ジャン=ノエル=ラヴァランシー。」
「アルバ!?」
「おま、いつから聞いてやがったんだ!?」
「母さんとニナに兄さんが呼んでるって言われたから」
「居座るなら持ってる情報を寄こせ」
ぎょっとするリヒトとジオを横目にいつの間にやらしっかりと会議に参加している息子に溜息を噛み殺さずにはいられない。
どこまでもマイペースなアルバは相変わらず表情筋を動かさないままさりげなくリヒトの隣を陣取って一冊の古い本をノクトに差し出した。
「日記……?」
「運命に弄ばれた――黎明を告げた王の細君の日記―――否、ディアナへの小言だよ」
「それ、可笑しくないか?その細君とやらは夫を殺した初代を恨んだはずだろう」
「知らないよそんなこと。わかってるのは初代の時代には彼女と交流があったってこと。
あぁ、あとディアナに侯爵夫人の心構えを説いたり簡単な家事を教えたのも彼女みたいだよ。
小言ついでに簡単なレシピもついてる」
それを見た3人はとても複雑な気持ちになった。
確かにそこには初代にディアナを甘やかしすぎるな。公の場での立ち居振る舞いにもっと気を付けろ……ありとあらゆる小言――いや親愛の情が溢れる言葉の羅列がズラリと並んでいた。
呆然と日記帳を見続ける3人を他所にアルバは現時点で把握している情報をすらすらと報告していく。
「まあ、そういうことでごく限られた者しか知るはずのない情報のはずだよ」
「……じゃあなんでお前がしってんだよ」
「俺の誕生日プレゼントにはセイラと同じくオマケがあったんだよ」
ゆらゆらと見せびらかされたのは当主とそれに準ずる者にしか立ち入りを許されない書庫の鍵。
もちろんその鍵を見せさえすれば『夜の闇』の名の元に国中の禁書の閲覧が許される。
「流石ボス。双子にあった1番の武器がプレゼントなんて」
「……悪魔が一気に魔王になりやがった」
げっそりと項垂れるジオをみて微かに口元を綻ばせてアルバは敬愛してやまないリヒトを見る。
「コレ関係は任せて。資料は俺が揃えるから」
「うん。ありがとう。気を付けるんだよ」
大好きな兄に仕事を任されたアルバは上機嫌で情報収集に出かけて行った。
「…リヒト、次の接触はいつだ」
「レドモンド侯爵のご子息の誕生パーティーです」
「どちらがいいと思う?」
「……俺にヒントを出したということは、謎を解くのは俺じゃないといけない。
でも、夜会の事を言ったということは……」
「ボス、今回は俺も行かせてもらうぜ」
「あぁ。もしもの時のためにニナは残せ」
深々と刻まれた眉間の皺が消えないまま3人はそれぞれの思考の海に身を沈めて行った。
自然と重たくなる空気の中、ずいぶん思い詰めた顔をしているリヒトはゆっくりと口をひらいた。
「―――――――――――――……」
躊躇うように紡がれた言葉にふたりは両目を見開いてリヒトを見る。
けれどリヒトの瞳も揺らぐことなくふたりを見据えている。
「……どういうことだ」
「あの件はこの俺が調べあげたんだぞ」
重く低いノクトの声と非難を孕んだジオの目を真正面から浴びながら彼女からのご褒美を紡いだ。
重々しい空気に溶けて消えた言葉にノクトとジオの表情はますます険しくなる。
「……ノエルっつたら姫が攫われた時に潰したはずだろ」
「あぁ。残党狩りもさせた。完全に壊滅したはずだ。
それに……」
「ジャン=ノエル=ラヴァランシー。」
「アルバ!?」
「おま、いつから聞いてやがったんだ!?」
「母さんとニナに兄さんが呼んでるって言われたから」
「居座るなら持ってる情報を寄こせ」
ぎょっとするリヒトとジオを横目にいつの間にやらしっかりと会議に参加している息子に溜息を噛み殺さずにはいられない。
どこまでもマイペースなアルバは相変わらず表情筋を動かさないままさりげなくリヒトの隣を陣取って一冊の古い本をノクトに差し出した。
「日記……?」
「運命に弄ばれた――黎明を告げた王の細君の日記―――否、ディアナへの小言だよ」
「それ、可笑しくないか?その細君とやらは夫を殺した初代を恨んだはずだろう」
「知らないよそんなこと。わかってるのは初代の時代には彼女と交流があったってこと。
あぁ、あとディアナに侯爵夫人の心構えを説いたり簡単な家事を教えたのも彼女みたいだよ。
小言ついでに簡単なレシピもついてる」
それを見た3人はとても複雑な気持ちになった。
確かにそこには初代にディアナを甘やかしすぎるな。公の場での立ち居振る舞いにもっと気を付けろ……ありとあらゆる小言――いや親愛の情が溢れる言葉の羅列がズラリと並んでいた。
呆然と日記帳を見続ける3人を他所にアルバは現時点で把握している情報をすらすらと報告していく。
「まあ、そういうことでごく限られた者しか知るはずのない情報のはずだよ」
「……じゃあなんでお前がしってんだよ」
「俺の誕生日プレゼントにはセイラと同じくオマケがあったんだよ」
ゆらゆらと見せびらかされたのは当主とそれに準ずる者にしか立ち入りを許されない書庫の鍵。
もちろんその鍵を見せさえすれば『夜の闇』の名の元に国中の禁書の閲覧が許される。
「流石ボス。双子にあった1番の武器がプレゼントなんて」
「……悪魔が一気に魔王になりやがった」
げっそりと項垂れるジオをみて微かに口元を綻ばせてアルバは敬愛してやまないリヒトを見る。
「コレ関係は任せて。資料は俺が揃えるから」
「うん。ありがとう。気を付けるんだよ」
大好きな兄に仕事を任されたアルバは上機嫌で情報収集に出かけて行った。
「…リヒト、次の接触はいつだ」
「レドモンド侯爵のご子息の誕生パーティーです」
「どちらがいいと思う?」
「……俺にヒントを出したということは、謎を解くのは俺じゃないといけない。
でも、夜会の事を言ったということは……」
「ボス、今回は俺も行かせてもらうぜ」
「あぁ。もしもの時のためにニナは残せ」
深々と刻まれた眉間の皺が消えないまま3人はそれぞれの思考の海に身を沈めて行った。
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