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第2章~守るために強くなると誓いました~
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しおりを挟むきっちり仕事モードに切り替えながらも愛娘が心配で仕方ないらしいジオに『無傷で連れ戻す』と約束してリヒトは睡蓮のコサージュを握りしめて走り出した。
うまく誘導されていることなんて分かっている。
それでもリヒトは追わなければならない。
大事なステラを守る為に、大切なセンパイを失わないために。
彼の有名な童話のように途中で落される犯人のヒントを拾い上げながら進んだ先に辿りついたのは皮肉なことに教会だった。
随分寂れて廃墟とも呼べそうなそこで犯人はリヒトを待っていた。
いつもと変わらない綺麗な笑みを浮かべて。
「リヒト兄様!!」
「あらら。もう見つかっちゃったか」
嘘だ。
見つかるつもりで、俺にだけ分かるように、ここまで来たんだ。
俺だけが知ってるヒントを落として俺だけがココに辿りつけるように。
「、ステラを、返してください」
「この状況で私が素直に頷くと思うかい?」
「センパイ……!!」
眉を寄せて叫ぶリヒトの声にニンフィアは状況をまだ理解できていないらしい後輩に溜息を零しながら右手に握っていたものの引き金を引いた。
パァン。
天上へと向けられたものの、本物の銃声、銃弾にリヒトの表情が歪む。
それでもニンフィアは無表情で銃口の先を抱いているステラの頭へと向けた。
「玩具じゃないよ。遊びでもない。可愛い妹さんを助けるにはどうすればいいか、分かるよね?」
「っ、」
「リヒトくん。君が動かないなら私が動くよ。
いいのかい?この子も君の大事な妹なんだろう?」
「センパイッ……!!」
「言ったはずだよ。君も私も変わらないし変われないと。」
「でも!」
「リヒト君、私も冗談でこんなことしてるわけじゃないんだ。
するべきことはもう分かるよね?」
「っ、」
その言葉につられながらリヒトは今にも泣き出しそうな顔で笑う人をきっと同じような顔をしているだろう自分を自嘲して腰に刷いた剣へと手をと伸ばした。
永遠にも感じる刹那の時間の後響いたのは悲鳴でも金属がこすれる音でもなく、一発の銃声だった。
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