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第3章~あなたの愛に完全幸福します~
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部屋に戻ったリヒトは一緒に付いて来たジェロージアは睨みつける。
「どういうつもり?」
「別に」
睨まれているジェロージアは全く気にしたそぶりも見せずに平然とリヒトを見つめ返した。
「ジェロージア」
「……約束の1年が過ぎればお前は侯爵殿のところへ帰るんだろう?
でも王女の婿になればお前はここにいる。俺も騎士としてここにいる」
真剣な顔にけれどどこか熱に浮かされたようにそう言うジェロージアにリヒトは顔を歪めた。
「王女殿下の婚約者はお前だろう」
「どうでもいいよ。王女なんて。
俺が欲しいのはお前だって言ったはずだ」
目を見開くリヒトに触れられる距離まで近づいたジェロージアは甘く笑ってその頬に触れる。
リヒトはとっさにその手を払いのけて距離をとった。
「俺は、誰のものでもない。誰のものにもならない」
「嘘吐き」
「なにを、」
「気付いていないならいいさ。でもリヒト、逃がしてもらえると思うなよ。
お前と違って俺は目的の為なら何だって利用するし傷つけることも厭わない」
「お前の、望みはなに?」
「うーん、今のところはお前と共にいることかな」
そう言ってジェロージアは机の上に置いてあった未読の手紙を手に取る。
あ、とリヒトが手を伸ばすよりも先にビリっと音がして小さくなった紙切れたちが大空に流れて行く。
「なにするんだ!バカ!それ、ボスからのだろ!!」
「どうせ帰って来いとか書かれてるんだ。読ませないし帰さない」
リヒトの知らない顔で見つめ返して来るジェロージアにリヒトはどうすればいいのか分からなかった。
ただその要求に屈してはならない事だけはハッキリしているのでギロリとジェロージアを睨みつける。
ふっと息を吐いたジェロージアがいつもの表情に戻り降参とばかりに両手をあげる。
そのままクルリと背を向けてひらひらと手を振って去っていく。
小さくなる背に安心した自分を情けなく思いながらリヒトは大きく息を吐いた。
「ボス、ごめん。帰れそうにないや」
連絡がマトモに取れなくなりそうな事と、できる限り自分でなんとかしてみるから本当に困った時に手を貸してほしいということを手紙に書いてジェロージアに邪魔される前に出す。
約束は守るから心配しないでと書きはしたもののセイラが無茶をしないかが何よりも心配だった。
「どういうつもり?」
「別に」
睨まれているジェロージアは全く気にしたそぶりも見せずに平然とリヒトを見つめ返した。
「ジェロージア」
「……約束の1年が過ぎればお前は侯爵殿のところへ帰るんだろう?
でも王女の婿になればお前はここにいる。俺も騎士としてここにいる」
真剣な顔にけれどどこか熱に浮かされたようにそう言うジェロージアにリヒトは顔を歪めた。
「王女殿下の婚約者はお前だろう」
「どうでもいいよ。王女なんて。
俺が欲しいのはお前だって言ったはずだ」
目を見開くリヒトに触れられる距離まで近づいたジェロージアは甘く笑ってその頬に触れる。
リヒトはとっさにその手を払いのけて距離をとった。
「俺は、誰のものでもない。誰のものにもならない」
「嘘吐き」
「なにを、」
「気付いていないならいいさ。でもリヒト、逃がしてもらえると思うなよ。
お前と違って俺は目的の為なら何だって利用するし傷つけることも厭わない」
「お前の、望みはなに?」
「うーん、今のところはお前と共にいることかな」
そう言ってジェロージアは机の上に置いてあった未読の手紙を手に取る。
あ、とリヒトが手を伸ばすよりも先にビリっと音がして小さくなった紙切れたちが大空に流れて行く。
「なにするんだ!バカ!それ、ボスからのだろ!!」
「どうせ帰って来いとか書かれてるんだ。読ませないし帰さない」
リヒトの知らない顔で見つめ返して来るジェロージアにリヒトはどうすればいいのか分からなかった。
ただその要求に屈してはならない事だけはハッキリしているのでギロリとジェロージアを睨みつける。
ふっと息を吐いたジェロージアがいつもの表情に戻り降参とばかりに両手をあげる。
そのままクルリと背を向けてひらひらと手を振って去っていく。
小さくなる背に安心した自分を情けなく思いながらリヒトは大きく息を吐いた。
「ボス、ごめん。帰れそうにないや」
連絡がマトモに取れなくなりそうな事と、できる限り自分でなんとかしてみるから本当に困った時に手を貸してほしいということを手紙に書いてジェロージアに邪魔される前に出す。
約束は守るから心配しないでと書きはしたもののセイラが無茶をしないかが何よりも心配だった。
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