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~番外編~
開け空に星は輝く-1ー(アルバ×ステラ)
しおりを挟むそれは意地と根性で難攻不落の城を攻め落としリヒトの婚約者というポジションを手に入れたセイラの言葉から始まった。
「アンタ、結婚しないの?」
ノクトの補佐をするようになったセイラの机の上には片割れへの縁談状。
社交界デビューをすませたころからどんどん増えていたそれは18になっても婚約者どころか女の影も見えない(と思われている)アルバのものが多い。
リヒトと婚約したというのに自分宛に送られてくるものもあるけれど、それは目を通すことなく処分している。
というか自分という存在がありながらリヒトに送られてくることが気にいらない。
断わっても断わってもきりがないくらいにしつこく。
愛人でもいいからってなんだ。ふざけんな。兄様は私のだ!
……話がそれた。今は自分のことでもリヒトのことでもなくアルバだ。
セイラは心底どうでもよさそうな顔をする片割れに溜息を吐く。
「面倒なのは処理する私なんだけど!」
そう叫んだのと同時にコンコンと軽やかなノックの音が響いてステラとリヒトが入ってきた。
その姿を捕えた瞬間アルバが口を開く。
「じゃあ、ステラ結婚しよう」
「……アルバ様?」
言葉の意味が理解できずにステラが目を丸くしてアルバを見つめ返してしている間にセイラが手元にあった書類を丸めてスパーーンとアルバの頭を叩いた。
じゃあって何だじゃあって!
結婚を申し込む前に言うべきことがあるだろう!
というかこんなところで何考えてんだ!この愚弟が!!
と睨みつけても何するんだ。と睨み返して来る片割れにセイラは頭を抱えたくなる。
助けを求めるようにリヒトに目をやると、リヒトも目を丸くしてアルバを見ている。
けれどすぐにセイラの視線に気がついて苦笑いにかわると困ったように口を開いた。
「アルバ、それじゃダメだよ」
どうして?と言わんばかりの顔にリヒトはますます困った顔になる。
セイラはヒクリと頬を引き攣らせて何を言われたのか分からずに不思議そうにしているステラを手招きするとむぎゅっと抱き寄せた。
「アルバ、しばらくステラに近づくの禁止!ステラもしばらくは私だけの世話をなさい」
「セイラ様……?」
「たとえステラが頷こうとあんな求婚この私が認めないわ!ステラが欲しかったら出直して来なさい!!」
ピシャンとそう怒鳴りつけてアルバを追い出すと未だに意味が分かっていないステラをぎゅうぎゅう抱きしめる。
「ごめんね。ステラ。バカな弟で」
「……セイラ様、ケッコンって、キュウコンってなんですか?」
呆然と呟くステラにリヒトも心底申し訳なくなって本当にごめんねと謝った。
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