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【14】風呂 ーここじゃダメっ!ー
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ダニエルを浴室のタイルに降ろし、サニーはシャワーのコルクを捻った。
天井に設置された目が粗い陶器の穴から水が落ちてくる。
まるで大きなジョウロのようだ。
バスタブのコルクも捻ると、ドドドドっと勢いよく温水が流れ込み、浮いていた花がクルクルと回った。
「なに見てるの?」
石鹸片手に、サニーはダニエルの腰を抱く。
そのまま石鹸を太腿から下腹部に滑らせた。
どうやら身体も洗ってくれるみたい。
「……花が浮いてるなぁって」
背後から鼻歌が聞こえ、楽しそうな様子にダニエルは彼の好きにさせた。
「花風呂は女性の肌に良いんだよ。この石鹸には薔薇から抽出したオイルが含まれてるし、今よりもっと肌がすべすべになるよ」
この男は女性の美容にも詳しいのかと、舌をまく。
花風呂は女王陛下から始まり、貴族、裕福な商人へと広がった美容方法で、庶民やダニエルのような貧乏貴族には滅多にできない贅沢だ。
「ディディはしなやかな筋肉してるね」
サニーはダニエルの腕や足を眺めて、言った。
何かスポーツや武術をしているの?とは聞いてこない。
私生活には踏み込まない、それが二人の暗黙の了解だからだ。
男はダニエルの足元に跪き、足先まで丁寧に洗う。
大きく筋骨隆々な身体を窮屈そうに折り曲げタイルに膝をつかれると、なんだか少し申し訳なくなる。
「ん、いいよ。シャワーで泡を流して」
「え……」
肝心の場所はまだ蜂蜜塗れ。
ふとした瞬間に、ドロッと蜜がたれてきてベトベトして気持ちが悪い。
「そこは後で念入りに洗うから」
ダニエルが顔を顰めると、サニーは有無を言わさぬ笑顔で再びシャワーのコルクを開き、流れ落ちる水の中へと押しやった。
ったく!もう一度セックスするつもりね。
だから膣内を洗わせてくれないのだ。
あと一回くらいならいいかと、ダニエルは言われるままにぬるま湯を浴びる。
まだセックスする体力はあるし。
それにここまで指一本動かしておらず、まさしく至れりつくせりのお姫様対応。
願った通りの高級な女になれたようで、鼻が高い。
しかも女性なら誰もが振り返るような良いオトコに尽くされ、大満足だ。
「やん、泡がつくじゃない」
のんびり泡を流すダニエルとは対照的に、サニーはあっという間に自身の身体を洗い、ダニエルの背中に影のようにくっつく。
彼は「つけてるんだよ」と囁き、意地悪な笑みを浮かべた。
元気な男の下半身は、再び芯を取り戻しつつあり、ずっしりした男根が中途半端に勃っている。
それがダニエルの太腿の間で、誘うような淫らな動きを始める。
角度を少しかえれば、挿入ってしまいそうだ。
逃げるように腰を引くと、男の大きな掌がむっちりとした尻たぶを鷲掴んだ。
編み込んだ髪の間にもう片方の彼の手が入り込み、頭皮を撫でる。
ただ撫でられただけなのに、身体がじんわりと熱くなる。
「んっ、サニー…ここじゃ、だ……」
サニーはダニエルの言葉を飲み込むように唇を塞いだ。
男の舌が我が物顔で口内に入り込み、いきなり舌を絡めてきた。
振り切ろうとしたが、彼の手に頭を固定され、顔を背けることができない。
逃げるダニエルの舌を執拗に追いかけ、絡んでくる。
そして頬を窄めて舌も唾液も吸い上げられた。
蛸の吸盤みたい。
顔が飲み込まれたんじゃないかと思うくらい強く吸われ、息継ぎもままならなくてダニエルは息があがった。
思わず男の胸を打つと、サニーはようやく少しだけ唇を解放してくれる。
しかしまた直ぐに、顔の角度を変えてディープキスが再開するのだ。
「ん、ぁは、ふぁ……」
「ディ…ディディ、どこもかしこも甘いね。キミはお菓子だよ」
「さに、……ぃ、……んぁ、だめ……」
「ディディ……俺のお姫様!」
息継ぎの合間に情熱的に名前を呼ばれ、収まっていた欲望に火をつけられる。
いつの間にかダニエルは舌を彼の口内に差し出し、前歯で甘噛みされ、唇で扱かれていた。
舌を唇の中に抜き挿しする動きはとても卑猥で、ダニエルの太腿の間にある立派な肉棒でまた秘部をグチャグチャにされると思うと、期待で愛液が滲む。
微かな石鹸の滑りと落ちてくるぬるま湯の中、身体を寄せ合いながら、ダニエルは夢中になってサニーの口の中に舌を挿れていた。
天井に設置された目が粗い陶器の穴から水が落ちてくる。
まるで大きなジョウロのようだ。
バスタブのコルクも捻ると、ドドドドっと勢いよく温水が流れ込み、浮いていた花がクルクルと回った。
「なに見てるの?」
石鹸片手に、サニーはダニエルの腰を抱く。
そのまま石鹸を太腿から下腹部に滑らせた。
どうやら身体も洗ってくれるみたい。
「……花が浮いてるなぁって」
背後から鼻歌が聞こえ、楽しそうな様子にダニエルは彼の好きにさせた。
「花風呂は女性の肌に良いんだよ。この石鹸には薔薇から抽出したオイルが含まれてるし、今よりもっと肌がすべすべになるよ」
この男は女性の美容にも詳しいのかと、舌をまく。
花風呂は女王陛下から始まり、貴族、裕福な商人へと広がった美容方法で、庶民やダニエルのような貧乏貴族には滅多にできない贅沢だ。
「ディディはしなやかな筋肉してるね」
サニーはダニエルの腕や足を眺めて、言った。
何かスポーツや武術をしているの?とは聞いてこない。
私生活には踏み込まない、それが二人の暗黙の了解だからだ。
男はダニエルの足元に跪き、足先まで丁寧に洗う。
大きく筋骨隆々な身体を窮屈そうに折り曲げタイルに膝をつかれると、なんだか少し申し訳なくなる。
「ん、いいよ。シャワーで泡を流して」
「え……」
肝心の場所はまだ蜂蜜塗れ。
ふとした瞬間に、ドロッと蜜がたれてきてベトベトして気持ちが悪い。
「そこは後で念入りに洗うから」
ダニエルが顔を顰めると、サニーは有無を言わさぬ笑顔で再びシャワーのコルクを開き、流れ落ちる水の中へと押しやった。
ったく!もう一度セックスするつもりね。
だから膣内を洗わせてくれないのだ。
あと一回くらいならいいかと、ダニエルは言われるままにぬるま湯を浴びる。
まだセックスする体力はあるし。
それにここまで指一本動かしておらず、まさしく至れりつくせりのお姫様対応。
願った通りの高級な女になれたようで、鼻が高い。
しかも女性なら誰もが振り返るような良いオトコに尽くされ、大満足だ。
「やん、泡がつくじゃない」
のんびり泡を流すダニエルとは対照的に、サニーはあっという間に自身の身体を洗い、ダニエルの背中に影のようにくっつく。
彼は「つけてるんだよ」と囁き、意地悪な笑みを浮かべた。
元気な男の下半身は、再び芯を取り戻しつつあり、ずっしりした男根が中途半端に勃っている。
それがダニエルの太腿の間で、誘うような淫らな動きを始める。
角度を少しかえれば、挿入ってしまいそうだ。
逃げるように腰を引くと、男の大きな掌がむっちりとした尻たぶを鷲掴んだ。
編み込んだ髪の間にもう片方の彼の手が入り込み、頭皮を撫でる。
ただ撫でられただけなのに、身体がじんわりと熱くなる。
「んっ、サニー…ここじゃ、だ……」
サニーはダニエルの言葉を飲み込むように唇を塞いだ。
男の舌が我が物顔で口内に入り込み、いきなり舌を絡めてきた。
振り切ろうとしたが、彼の手に頭を固定され、顔を背けることができない。
逃げるダニエルの舌を執拗に追いかけ、絡んでくる。
そして頬を窄めて舌も唾液も吸い上げられた。
蛸の吸盤みたい。
顔が飲み込まれたんじゃないかと思うくらい強く吸われ、息継ぎもままならなくてダニエルは息があがった。
思わず男の胸を打つと、サニーはようやく少しだけ唇を解放してくれる。
しかしまた直ぐに、顔の角度を変えてディープキスが再開するのだ。
「ん、ぁは、ふぁ……」
「ディ…ディディ、どこもかしこも甘いね。キミはお菓子だよ」
「さに、……ぃ、……んぁ、だめ……」
「ディディ……俺のお姫様!」
息継ぎの合間に情熱的に名前を呼ばれ、収まっていた欲望に火をつけられる。
いつの間にかダニエルは舌を彼の口内に差し出し、前歯で甘噛みされ、唇で扱かれていた。
舌を唇の中に抜き挿しする動きはとても卑猥で、ダニエルの太腿の間にある立派な肉棒でまた秘部をグチャグチャにされると思うと、期待で愛液が滲む。
微かな石鹸の滑りと落ちてくるぬるま湯の中、身体を寄せ合いながら、ダニエルは夢中になってサニーの口の中に舌を挿れていた。
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