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【53】嫉妬 ー熱く闇いー
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突然、グン!と膣奥を押し上げられ、ダニエルは息が止まった。
目の前にチカチカと星が飛ぶ、いや爆発したと言ってもいいかも。
あまりの衝撃に下腹部からガクガクと痙攣が広がり、呼吸が乱れて、汗がブワッと吹き出した。
突き出したサニーの肉棒と、引きつけられたダニエルの隘路が正面衝突を起こす。
柔らかな筋肉の塊である膣は、滾る血液が詰まった肉棒に串刺しにされ、地面に落ちた果実の如くグニャリと形を変えた。
「さっきの男、誰デスか」
サニーはまた膣奥を捏ね回す。
さわさわと膣襞を撫で、甘やかすような動きだ。
……さっきの男?
しまった!男と歩いてたのを見られたんだった。
あれを見て、勘違いしたのかな。
ダニエルは早口で「しら、ない!」と答えた。
「ん”んっ!、っん……」
再度グン!と膣奥を強く押し上げられ、ダニエルは呻き声をだした。
痛みはない、逆にすごくきもちがいい。
快楽の衝撃が全身を貫き、脳まで痺れた。
「へぇ、知らない男に腰を抱かれるんだ?」
サニーの声音に、初めて軽い女と侮蔑の色が浮かぶ。
矛盾しているが、ダニエルの心が抉られた。
事実、アリャーリャ村では遊び慣れた軽い女だったし、後腐れない遊び人をバーで物色していた。
いまさら誰とでもヤる女だと思われても、別に構わないはずだ。
しかし、ダニエルは必死になって違うと訴えた。
「そんなんじゃない!あの人とは……酒場で話しただけっ!なにもないっ!!」
別に誰だっていいでしょ。
なんでアンタに責められなきゃいけないのよ。
一回寝ただけで、彼氏ヅラしないで。
今までの男なら、そう切り捨てられた。
だがサニーにはそれができない。
ダニエルの心が、誤解されたくないと叫んでいた。
「でも二人で歩いてたよね?どこへ行くつもりだったの?」
サニーは飄々とした声のまま、しかし瞳はギラギラと冴えている。
反面、肉棒はダニエルの膣奥を撫でるように優しく揺った。
「別の酒場に行こうって……」
焦る感情とは裏腹に、ダニエルの理性が冷静に分析する。
飴と鞭を交互にふるわれ、尋問されてるみたいだと。
今夜の彼は、アリャーリャ村での彼とは何かが決定的に違った。
ダニエルを見つめる眼差しが、より熱くより闇い。
彼の作り出した真っ暗な牢獄に、炎の鎖で縛られてるようだ。
「ホテルにいくつもりだったんじゃないの?」
「違う!少し飲んだら、解散するつもりだった!」
どうしてこんなに言い訳しているんだろう。
ダニエルは情けなくなり、ジワリと視界に涙が滲んだ。
けれど、勝手に口が動くんだから仕方ない。
「……んゃぅ!」
また腰を引かれ、膣奥を強く突かれる。
襲ってくる衝撃に、視界が一瞬白く染まった。
「本当かなぁ?俺がいなきゃ、あの男のモノを咥えてたんじゃないの」
「……っ!!」
堪らず、ダニエルの大きな瞳から涙が零れ落ちる。
頬を伝う熱い涙に、堪忍袋の緒がブチっと切れた。
石造りの建物に囲まれた路地裏に、バシッと鈍い音が響く。
ダニエルは男の横っ面を思い切り張り手した。
最初の猫パンチどころじゃない。
怒りに任せ、力の限りぶん殴ってやった。
殴られた衝撃で彼の顔がわずかに反れ、オールバックにしていた前髪が乱れ落ち、頬は赤くなっている。
「……っく、ひっく、うっ!」
喉が震え、ダニエルはしゃくり上げた。
頬の上を涙の粒がポロポロと落ちていく。
こみ上げてくる怒りやら悔しさやらで、感情がグチャグチャだ。
けれどダニエルを最も泣かせたのは、理解してもらえない悲しみだった。
ダニエルは唇をへの字にして、サニーを睨む。
ゆったりした仕草で、サニーは此方へ顔を向けた。
冷静になったのか、さっきまでの闇さは消えている。
ただただ熱い眼差しだけを注がれ、ダニエルの心と身体が熱く燃え上がる。
「…………」
「……っく、う、っ、っ」
無言で視線を交わす。
やがてサニーは負けマシタというように自身の額をダニエルのに合わせた。
「ディディ、俺のお姫様……意地悪してゴメンナサイ。嫉妬したんデス」
青紫の瞳は優しさと愛情に満ちていて、わかってもらえたんだとホッとする。
ホッとしたら今度は安心して、涙が止まらなくなってしまった。
目の前にチカチカと星が飛ぶ、いや爆発したと言ってもいいかも。
あまりの衝撃に下腹部からガクガクと痙攣が広がり、呼吸が乱れて、汗がブワッと吹き出した。
突き出したサニーの肉棒と、引きつけられたダニエルの隘路が正面衝突を起こす。
柔らかな筋肉の塊である膣は、滾る血液が詰まった肉棒に串刺しにされ、地面に落ちた果実の如くグニャリと形を変えた。
「さっきの男、誰デスか」
サニーはまた膣奥を捏ね回す。
さわさわと膣襞を撫で、甘やかすような動きだ。
……さっきの男?
しまった!男と歩いてたのを見られたんだった。
あれを見て、勘違いしたのかな。
ダニエルは早口で「しら、ない!」と答えた。
「ん”んっ!、っん……」
再度グン!と膣奥を強く押し上げられ、ダニエルは呻き声をだした。
痛みはない、逆にすごくきもちがいい。
快楽の衝撃が全身を貫き、脳まで痺れた。
「へぇ、知らない男に腰を抱かれるんだ?」
サニーの声音に、初めて軽い女と侮蔑の色が浮かぶ。
矛盾しているが、ダニエルの心が抉られた。
事実、アリャーリャ村では遊び慣れた軽い女だったし、後腐れない遊び人をバーで物色していた。
いまさら誰とでもヤる女だと思われても、別に構わないはずだ。
しかし、ダニエルは必死になって違うと訴えた。
「そんなんじゃない!あの人とは……酒場で話しただけっ!なにもないっ!!」
別に誰だっていいでしょ。
なんでアンタに責められなきゃいけないのよ。
一回寝ただけで、彼氏ヅラしないで。
今までの男なら、そう切り捨てられた。
だがサニーにはそれができない。
ダニエルの心が、誤解されたくないと叫んでいた。
「でも二人で歩いてたよね?どこへ行くつもりだったの?」
サニーは飄々とした声のまま、しかし瞳はギラギラと冴えている。
反面、肉棒はダニエルの膣奥を撫でるように優しく揺った。
「別の酒場に行こうって……」
焦る感情とは裏腹に、ダニエルの理性が冷静に分析する。
飴と鞭を交互にふるわれ、尋問されてるみたいだと。
今夜の彼は、アリャーリャ村での彼とは何かが決定的に違った。
ダニエルを見つめる眼差しが、より熱くより闇い。
彼の作り出した真っ暗な牢獄に、炎の鎖で縛られてるようだ。
「ホテルにいくつもりだったんじゃないの?」
「違う!少し飲んだら、解散するつもりだった!」
どうしてこんなに言い訳しているんだろう。
ダニエルは情けなくなり、ジワリと視界に涙が滲んだ。
けれど、勝手に口が動くんだから仕方ない。
「……んゃぅ!」
また腰を引かれ、膣奥を強く突かれる。
襲ってくる衝撃に、視界が一瞬白く染まった。
「本当かなぁ?俺がいなきゃ、あの男のモノを咥えてたんじゃないの」
「……っ!!」
堪らず、ダニエルの大きな瞳から涙が零れ落ちる。
頬を伝う熱い涙に、堪忍袋の緒がブチっと切れた。
石造りの建物に囲まれた路地裏に、バシッと鈍い音が響く。
ダニエルは男の横っ面を思い切り張り手した。
最初の猫パンチどころじゃない。
怒りに任せ、力の限りぶん殴ってやった。
殴られた衝撃で彼の顔がわずかに反れ、オールバックにしていた前髪が乱れ落ち、頬は赤くなっている。
「……っく、ひっく、うっ!」
喉が震え、ダニエルはしゃくり上げた。
頬の上を涙の粒がポロポロと落ちていく。
こみ上げてくる怒りやら悔しさやらで、感情がグチャグチャだ。
けれどダニエルを最も泣かせたのは、理解してもらえない悲しみだった。
ダニエルは唇をへの字にして、サニーを睨む。
ゆったりした仕草で、サニーは此方へ顔を向けた。
冷静になったのか、さっきまでの闇さは消えている。
ただただ熱い眼差しだけを注がれ、ダニエルの心と身体が熱く燃え上がる。
「…………」
「……っく、う、っ、っ」
無言で視線を交わす。
やがてサニーは負けマシタというように自身の額をダニエルのに合わせた。
「ディディ、俺のお姫様……意地悪してゴメンナサイ。嫉妬したんデス」
青紫の瞳は優しさと愛情に満ちていて、わかってもらえたんだとホッとする。
ホッとしたら今度は安心して、涙が止まらなくなってしまった。
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