女王陛下、誤解です〜ヤリチン王子が一穴主義になったのはアタシのせいじゃありません!!〜

アムロナオ

文字の大きさ
5 / 161

【05】ヘタクソ 〜俺は男失格〜

しおりを挟む
「え……まさか俺ヘタクソなの!?」

黙りこくるダニエルに、サニーは目を見張り、ガーンと効果音がつきそうなほど表情を曇らせた。


「いや……」

しかしダニエルが否定する間もなく、男の瞳はメラメラと燃え上がる。


「なんてことだ!!グズグズに感じてると思ってたのは演技だったのか」

いえ、演技ではなくいつもドロドロのグチャグチャにとろけさせられてます。


「ビクンビクン身体を震わせてイってると思ってたけど、あれも勘違いだったのかっ!」

「いや……」


「俺のお姫様に演技させるなんてっ!!俺は男失格だ!!!」

あ……イヤな予感、ダニエルは口の端をひくつかせた。


サニーは猛然とコルセットの紐を解き、シュミーズを頭から引き抜くと胸のサラシからたわわなおっぱいを解放し、むんずと揉んだ。

そして「頑張らせていただきマス」と、丁寧に頭をさげる。


その仕草が芝居がかってコミカルで、ダニエルは笑ってしまった。

するとサニーも目を細め、二人して吹き出す。



「サニー……あたし、まだ仕事中。クライン執務官に報告に行かなきゃ」

ダニエルは胸を揉むサニーの手を軽く抓ったが、空気が和んだのを良いことに、男は再び服を脱がせにかかる。


「報告は俺がやっておくから。ディディは気持ちよくなるのがお仕事デス」

護衛なんて名ばかりで、これが本当の目的ね。

サニーはセックスするために、内偵調査に帯同させたんだ。


ダニエルはなんとも表現し難い、複雑な感情になった。

彼から求められ安堵する一方で、モヤっとしてるのも事実。

その理由を、心の内を、ダニエル自身わからず、言葉にできなかった。



わからない時は、楽しい事をして気を紛らすに限る。

ダニエルは考えるのを止め、足から軍靴ぐんかをひきぬくサニーを見守った。


「それにしても意外だったな」

「何が?」

サニーはこれから始まるセックスを楽しむため、水差しや蜂蜜の小瓶がセットされたトレイを取りに行った。


「てっきりペティファー公爵の名を使うと思ってたのに、無名の伯爵名をだすんだもん」

”無名”と言われ、サニーは苦笑いする。

確かにアグロン伯爵も、もう一つのグリニッジ男爵も一般市民には馴染みないが、とある界隈では知る人ぞ知るサニーの裏の爵位である。


「王族はいくつも爵位をもってるって、本当なのね」

「まあね。ペティファー公爵は王子としての公務で使うんだ」

サニーはダニエルの足からズボンを引き抜き、むっちりした太腿ふとももに映える真っ白な紐パンツに、スケベ心で目をデレデレさせる。


「親衛隊の仕事も公務でしょ?」

「そうだヨ。でも内偵時は公爵の名を出さないほうが上手くいくんだ」

たしかにアル王子が来ると聞けば、どこの貴族も臭いものに蓋をして、なんなら力技で清算して、準備万端で待ち構えるだろう。


「ねぇ、サニーの情報が市民に流れてこないのは、普段はアグロン伯爵の名前を使っているから?」

「うーん、それもあるけど。情報が出ないようにユーリが抑えてるおかげかな」


「なんで抑えてるの?姿絵や写真を公開したらいいのに。絶対、人気者になれるよ。若い娘からキャーキャー言われると思う」

サニーだけでなく第二王子ミカエル殿下の情報も、一般市民には秘匿とされている。


情報を公にすれば、彼の支持者はもっと増えるろう。

ダニエルにはサニーが損をしているような気がした。

フィリップ皇太子に遠慮して、存在を隠してるような。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...