女王陛下、誤解です〜ヤリチン王子が一穴主義になったのはアタシのせいじゃありません!!〜

アムロナオ

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【57】夢中 〜今だけは、アタシのもの〜

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ダニエルは無我夢中で目の前の男に縋った。

サニーが腰を引くと、男根が抜けていくのを阻むように膣襞が絡みつき食む。

二人は汗だくになって互いの性器を絡ませ合った。


いつもみたいに焦らしたり、エッチの最中に会話を楽しむ余裕はない。

いつもなら自分の快楽は後回しで、ダニエルを絶頂させてから達しようとしないサニーなのに、今夜はその余裕もないらしい。


それだけあたしを求めてたってことよね?

本当はヤリたかったけど、他所の女へ行かず我慢してくれたってことだよね?


ダニエルの自問にサニーが答えることはないが、目の前の身体が全てを物語っていた。

ーー嬉しい、アタシの愛しい男性ひと



「ふぁっ、はぁっ、っんあ、さにぃ、あぁぁん!」

ダニエルはサニーの首にひしっと腕を回し、頭を肩にもたれかけた。


男の香りと荒い呼吸音に包まれ、おまけに蜜壺を高速で擦られ膣奥を突かれれば、否応無しに絶頂へと導かれる。

ーー今だけは、アタシのものだわ

二人で獣と化し互いの肉体を貪るこの瞬間だけは、真実、彼が自分のものだと実感する。



「ディディ、はぁ、すごいよ……ディディ」

鼓膜を震わす余裕のない声に、ダニエルはさらに腕の力を強めた。


その愛称ディディは好きじゃない。

親友のセレーナやアリ、ポーラにだって呼ばせてない。


でもサニーだけは、許せてしまう。

何故だかわからないけど、彼からそう呼ばれるのは不快じゃない。

辛い過去を思い出したりしない。


「ディディ……」

逆に胸が切なくなって、喜びで打ち震える。

サニーのことしか考えられなくなる。

貴方に夢中なの。



「ふぁぁ、……ぁ、なに、やぁん」

突然サニーは肉棒を引き抜いた。


挿入を中断され、隘路にぽっかり隙間があく。

心にもぽっかり穴が空いたようで、ダニエルは恨めしげな声をあげた。


足りない……もっと彼が欲しい。

「さにぃー……」


「そんな声ださないでヨ、すぐにあげるからサ」

サニーは瞼に軽くキスをして、ダニエルの身体を反転させた。



「ドアに手をついて、お尻は突き出して……そぅ、上手だね」

サニーはドレスをたくし上げた。


「大きなお尻ダネ、ディディ」

サニーは舌舐めずりして、ダニエルの豊満な尻を揉んだ。

桃尻を左右に開けば、今か今かと男根を待ちわびる蜜壺が真っ白な涎を垂らしている。


「おまんこパクパクしてるの、くそエロいネ」

「んもぉ、そういうの言わなくていいから……」


ヒクヒクしてるのは、自分でもわかってる。

それだけじゃなく蜂蜜と淫液が混ざったものが太腿へと流れおちてきて、そんな卑猥な光景を見られてると思うとドキドキする。

結局感じてしまう……って、アタシ、マゾっけがあるのかな。
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