女王陛下、誤解です〜ヤリチン王子が一穴主義になったのはアタシのせいじゃありません!!〜

アムロナオ

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【156】地下室④ 〜殺人者〜

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ポーラが人を殺した?

あの優しいポーラが!?


「嘘よ!デタラメだわ!!ポーラは虫も殺せないのよ。他人に暴力振るうようなタイプじゃないわ」

「信じたくない気持ちはわかりますが、事実ですよ、お嬢様。まさにこの部屋でポーラ様は恋人を絞殺したんです」


「ここで?……もしかして、だから地下室へ降りるのを嫌がるの?」

「その通りです。それにポーラ様だけではありません。悪魔に取り憑かれた旦那様も、殺人衝動を抑えられず、ここで何人もの使用人達を手にかけました」


「父上も?ちょっと待ってよ!マッキニー家の男どもはどいつもこいつも殺人者ってこと!?」

殺人鬼がでると冗談で言ってのに、現実リアルになっちゃっうなんて!!


「そうです。我々は旦那様のご指示で遺体を隠し、マッキニー家を守ってきたんです」

「父上が使用人を……」


そういえば未成年者の失踪事件が増えたと報告があったわね。

まさか父が彼等を殺めたのだろうか。

ポーラと違って100パーセントないとは言い切れないけれど、いくらなんでもそんな事するはずないと信じたい。


それにディアゴの話が全て真実とも限らない。

特に始終、彼が楽しそうにしているのが気になる。

口では父に命じられ、家人として嫌々仕方なくーーという体裁を取っているが、自ら手を貸したとしか思えない。



「父上は誰をどうやって殺したの?」

狩猟は趣味程度、ナイフや銃器にも興味なし、護身用にもそれらを持ち歩かない父上だ。

誰かがお膳立てしない限り、人を殺すのは無理ではないか。


「知りたいですか?」

「えぇ」

その言葉を待っていたかのように、ディアゴ手を差し出してきた。


「それなら我々と手を組みましょう。この秘密があれば、旦那様とポーラ様から家督を奪えます。私がダニエル様を時期当主にして差し上げます!」

なろほど、ディアゴの目的はこれ・・ね。


ダニエルをそそのかし、当主の座を巡ってポーラと仲違いさせる。

もしくはダニエルを御して現状維持って魂胆だろう。


兎にも角にも、彼の目的は判明した。

「私に当主の座を継がせたいなら、信頼の証に情報を明かしてちょうだい。貴方に裏切られる可能性だってあるし、無条件に信じるなんてできない。それに本当に父上やポーラが人を殺めたのかも怪しいわ。現場には貴方も居たんでしょ?貴方が殺して父上とポーラに罪を被せてるかもしれないわよね」


動じないダニエルに、ディアゴは少し面食らったようだ。

「いやはや、お嬢様は手厳しい。奥様やポーラ様とは違いますな」

声音には焦りと苛立ちが混ざり始めていた。
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