3 / 7
第1章 冒険の始まり
第3話 謎の森の村
しおりを挟む俺はスライムから逃げてきて、この村に入ってきた。門番らしき者は居らず、村の中に入っても店らしきものもない。というか木だらけだ。
「なんだここ?人一人いねえじゃん」
とりあえず先に進んでいる。しかし何にもない、しかも反対側の入り口まで来てしまった。
(これ、どうしたものかな…)
「見かけない顔だね、どこの人?」
急に話しかけられ、思わずビクッと体が反応してしまった。声の高さからして少年ぽかった。しかし、後ろから声が聞こえたのに、後ろを振り返っても誰もいない。
「だ、誰だ?てか、何処にいる?」
「あー、ごめんね、上だよ」
「上?」
上を見たら金髪のショ…少年が蜘蛛のようにぶら下がってた。正直ホラーだ。
「うわぁ?!」
「ごめんごめん、驚かせる気はなかったんだ」
「それで?この村に何か用?」
なんだ、とても偉そうな態度をとってくるな。この村の管理人でもないだろーに。でも、今はそんなの気にしてる場合じゃない。この村に、武器がないか聞かないとな。
「えっと、スライムから逃げてる最中にこの村が見えたから、ここの村に立ち寄らせてもらった。」
「早速なんだが、ここに武器屋ってないか?」
「武器屋?君の近くの木の上にあるじゃない」
え?俺は自分の上を見た。そしたら上に家があり、勿論人もいた。なんで木の上なんだよ…そんなの分かるわけないだろが。そんなこと思っても仕方ない、とりあえず行動だな。俺は木の上に登るためのはしごを使い登って行った。
すると、地上とは違う光景が広がっていた。木と木を繋いで、道を作って渡れるようにして、木の付近には家や店がくっ付いている。まるで地上のようだ。森の村と言うだけあって、住んでる人や雰囲気もちがっていた。
「何でここの人達は耳が異様に長いんだ?」
「知らないのか?エルフっていう種族だよ。普通の人より視力と魔力値が優れているんだ。」
何か、現世でもエルフって聴いたことあるな。まあ、そんなの今は関係ない、さっさと武器屋に行って、新しい剣を調達しないと。俺は剣のマークがぶらさがってる店に入っていった。
「いらっしゃい、悪いけど、今日は承れないんだ。」
入ったとたん言われて混乱した。承れないんなら休みの看板でも立てて欲しいもんだ。
「え?ちょ、何ですか?」
「武器の素材の調達に向かった娘がまだ帰って来てないんだよ、娘が帰ってこないと武器が作れないんだ。」
嘘だろ…タイミングが悪かったのか、とりあえず作り置きでも良いから武器が欲しい。聞いてみるか
「じ、じゃあ、作り置きとかそんなのは有りませんか?今すぐ欲しいんです。」
「1本だけあるぞ、短剣だけどな」
ラッキー!とりあえずそれを貰わないと。
「じゃあそれ下さい。」
「じゃあ、値段は50ゴールドだ」
「え?、お金…」
当たり前のことを忘れていた、お金だ。その為にクエスト受けてたのに、すっかり忘れていた…どうしよう。
「なんだ?金ねえのか?」
「はい、すいません」
「んー、お金が無いんじゃ売れねえな」
最悪だ、どうにかして貰えないのだろうか…
「あ、あの、どうにか譲ってもらえないでしょうか?」
「なら、娘を探してきてくれ、さすがに帰ってこなさすぎる。もし見つけてくれたら譲ろう」
探す?余裕だそれで貰えるなら安いものだ
「じゃあ、探して来ます!でも、モンスターが怖いので、先にその武器をもらえませんかね?」
「あー、いいぞ、ほれ」
そう言って店主さんはくれた。よし、良かったそれじゃ、早速モンスター倒しに行くか。
(クエスト、娘を探してきてくれ を受けました。それではクエストを遂行してください。)
こう言う頼み事もクエスト判定になるのか、まあ、いいだろう。人一人探すのなんて余裕だ。その時の俺はまだ知らなかった。武器屋の娘さんが何処に行ったのか、そして、このクエストの脅威も…
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる