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全然治らないし全然全滅

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 とりあえず、一晩を過ごしたが、まぶたの蘇生や手足が黒くなったのは治っていなかった。



「う~ん、どうやら、栄養が足りてないみたいだな」



 あと、黒くなっているのは、細胞が駄目になっているからだろう。口の中は、舌が、喋るのに問題がない程度、再生してきているし、穴の穴開きと、乳首と頭髪は完治したし、欠損したとしても、回復できるのはわかった。ならいっそ、駄目になった部分を…



「いや!無理無理怖すぎる。」



 こういうの悩むよな~、近代医療なら、凍傷で駄目になったところを切り落とすとか、普通なんだけど、蚊以外の生き物に、攻撃とか害を加えたことないから、生き物に痛いことをする自体が無理なんだよな~



 女の方を見る、仮面で顔はわからないが、肌の血色が戻ってきたのと、乳首がピンクになったのは、ヤリやすさの観点から、正直、非常に助かる。



「しかし、亜人か…」



 ロコックに、亜人は妊娠や性病があるから、ヤルなら気を付けろと言われだが、本当に肌の色が違うだけで人間だな。



「亜人じゃない…人…」



「オークからすれば、白豚か黒豚かの差だ!ん?そう言えば、σ(゜∀゜ )オレ豚の化け物じゃん!!」



「フッ…」



 仮面が息で一瞬浮き上がった。



「ちょっとウケたな」



 亜人と言うのは歴史のせいらしいし、媚薬の無駄遣いになるが、ロコックに詳しく聞いて見るか?回復ポーションの作り方とかもわかるかな?



 仮面を付け、見た目を偽装するスキルを使う。



「今からタイエ村に行って、何か食べ物を買ってくる。あっそうだ!」

 

 仮面を取ると、上っ面錯視で偽装した顔を晒す。



「俺の顔はどう見える?」



「…?」



 無反応だ、仮面の下は、うっとりしてるのだろうか?



「今、性技スキルで顔が、相手の好みに見えでいるはずなんだが……?」



「は?」



「は!?」



「……オークのままです。」



 どうやら、正体がバレていると、錯視が効かないようだな、それとも特殊な、スキルもちか?あと、声はかわいいのは助かる。



「ともかく、今以上の回復を望むには、栄養補給が必要になる。ちょっと村で買ってくる。」



 おそらくタイエ村は、大変なことになってるはずだが、まだ食えるものはある気がする。



 横たわる女は、肘から下が黒くなった手を、僅かにあげた。







 村に行く途中、オークたんは考えた。



 そう言えば、性交している相手のステータスとか見れるんだから、もっとよく見たほうがいい気がしてきた。ハッキリいって、やることに全力を傾け過ぎだった。でも体力とかは、ゲージは出ても数字は出てないんだよな~



 そして、村につくと思った。



「うぅ…村の建物の半分が燃えてる。」



 村は人気が無く完全に壊滅状態、燃えていない家を覗くと、中が無人で、人を見つけたと思っても、焼け死んでない者も死んでいた。



 ああ、これは絶対に、崩壊の媚薬のせいだな、焼け死ぬより快楽を、なによりも快楽を優先した結果、こうなったと言うわけか…



 オークたんは、自分が前回、二穴しようと思って、お尻に顔を書いた夫婦の家に来ていた。



「女将、やってる?」



 前回のまま、騎乗位で死んでいたので、同じように、スカートをめくって声をかけたのだが、繋がっている部分から夥しい出血をしており、よく見ると、旦那の方の首には、しめられたあとがあった。



「うぅ…閉店ガラガラ」



 オークたんは、家を出た。



 次にオークたんが入ったのは、香水の工房のようで、でかい釜や樽、何に使うのか分からない、理科の道具のようなものもあった。



「おい、何をしている。」



 突然、背後から声がした。



「頼まれモノを、もって来たのだが…この有様だ」



 騎士らしき人物が、剣を構えている。



「そうか?この村の惨状と、何か関係あるんじゃないか?」



 この声は女か?



 オークたんは仮面を取ると、上っ面錯視レベル5を発動した。



「俺の名はタン=クーオ、ロコックに聞けばわかるだろう。」



 ガランッ…



 騎士は剣を床に落とした。



「どうした?コチラにあやしい所が無ければ、顔を見せて貰えないか?」



「あっ、はい…」



 生返事と共に、フルヘルムをとると、赤髪ショートヘアーの若い女の騎士が、うっとりとして口を半開きにして、顔に見惚れている。



「ここで、こんなものを見つけたんだが…」



 最上級媚薬を取り出しフタを開け、媚薬効果上昇レベル10を使い、近づく時につまづくと同時に、中身をわざとぶちまけた。



「おっと!すまないッッ!」



 媚薬は、見惚れている騎士の顔に掛かった。



「あっ、なにこれッッッ」



「コレはコレは、責任をとらねば」



 オークたんはにやけた。
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