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サキュバス、魔王軍やめるってよ

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「オラオラ~イケイケ~」



 っとオークたんを含む全員が声を上げていた。



 一匹のサキュバスが、オークたんにまたがり、腰を振っている。



 ベッドの横にはヤリ負けたサキュバス達が転がっており、汗をかき、濃淡はあれど、白から紫の間の色した肌を、汁まみれに上気させていた。



 ここまで、オークたんが正常位やバックで攻めていたが、主導権を取られ続けたことにより、サキュバス達が上に乗り始めた。



「ッッッ何度もいっちゃってッッ!ソロソロ弾切れなんじゃないのッッ!」



 上に乗るサキュバスが、幾度目かわからない射精に、煽りを入れてきた。



「絞りきってこそサキュバスだろう…それに俺の玉に弾切れはない!!」



「ウックッ…それならば、キレるまでやってやるよ!!」



 オークたんは、一瞬の動きと反応を見逃さなかった。



 馴れた女が上に乗った場合、大まかに二つの動き方をする。



 一つは、動きやすい動き方をする。これは、疲れにくくするためや、リズムよく断続して動けるようにするため、またスピードに強弱をつけて、相手の絶頂を引き出しやすくするためである。

 もう一つは、自分の良い所に当るように動くやり方である。これはもちろん、騎乗位の利を生かし、都合よく動き、自分の絶頂を引き出しやすくするためや、自分の気持を乗せるためである。



 おそらくはモチベーションを保つためか、サキュバスが一時的に後者の動きをしたことを、そしてそれが、イイ所に当った一瞬の動きと反応を、オークたんは見逃さなかった。



「遊びは終わりにしようか…」



 両手が腰を掴んできた。肌を合わせていれば、相手からのよからぬ感触も伝わる。腰を浮かせて逃げようとするが、下から腰が追いかけてきて、両手に抑えられて、強引に密着し奥に擦り付けてくる。



「クッッッ…」



性技スキル開放」



 ここまで使用してしなかったパッシブスキルを含む性技スキルを開放する。



 手順としては、性交回復で乱暴なプレーによる痛みや損傷を回避、精液媚薬を媚薬効果上昇で効果アップ、サイズ調整で膣にジャストチンコに、今まで取っていなかった感度上昇で相手の感度を上げ、そして新性技スキル急所見切りで急所を確定し、急所探究で急所を刺激する動きをトレースする。そこに絶頂系性技ぜっちょうけいスキルを加える、絶頂加速で絶頂時の脳のクロックを上げ絶頂の感覚を増強、絶頂延長で絶頂時間を最大10秒延長、極めつけに絶頂不可、絶頂に達するほどの快楽を得ても絶対にオルガズム達する事が出来ない、これにより一時的強制的に絶頂をストックできる。



性技せいぎの血が滾たぎる」



 せいぎと口にした瞬間、周りのサキュバス達が、にわかに騒ぎ出した。



「性技?性技って、あの聖女だけが持つと言う?」



「性技持ちのオスなんて聞いたことがないけど?」



「ひょっとしてこのオーク、やけに引き締まってるって、思ったらレア種?」



 他にも、試してみたいだのどんな性技せいぎがあるなど、口々に騒いでいる。



「ほほう、流石と言おうか…性技せいぎを知るとは…蛇の道は蛇とは、よく言ったものだッ!!」



「ハゥンッ…」



 言葉尻に合わせて突き上げると、上に乗っているサキュバスが仰け反った。



「まずはコレからだな」



 性交回復・精液媚薬効果増強・サイズ調整・感度上昇!!



 突き上げる度に仰け反るサキュバスに対して、オークたんは体を起こしていく。



「まだまだ!」



 急所見切り・急所探求!!



 のけ反るサキュバスの肢体、細身のへその下、下腹を、反返るオークたんのチンコが、往復しているのがわかる。



「ゥッッ嘘でしょ!?アッ……」



 サキュバスは、あっという間にイッた。



 その腰は、膝立ち状態のオークたんに完全に浮かされ、のけ反る頭と肩だけが、ベッドに沈んでいた。



 連続するオルガズムに、身を震わせるサキュバスに、イヤらしい笑みを浮かべ、絶頂系スキル、絶頂不可を発動する。



「なっッッ!なにコレ!?」



性技スキル絶頂不可を使った。お前はどんなにオルガズムに達しようとしても、イクことは出来ない。」



「うあッ!なッに…!こんなに凄いのに!」



 オークたんは、自分にも絶頂不可を使った。それは、コレからする動きの邪魔に、ならないようにするためだった。



「生物というのは、無酸素運動が40秒ちょいしかできないらしい。」



 サキュバスは、イケないもどかしさにあえでいる。



「その間、オレがする鬼ピストンの後で…蓄積したオルガズムを解放してやろう。」



 目が赤く光る。



「アァぁア゛アァッアッアゥウッウッゥッウッヴヴッヴッヴッヴッグッヴッヴッヴッヴッッッ……」



 完全に何かキマったような唸り声をあげ、のけ反る体を小刻みに震わせるサキュバス、繊細な狙いは、急所探知で補いながら、呼吸を止め、自分のできる限りのスピードでピストンし続けた。



 その間、サキュバスだけでなくオークたんにも、オルガズムに達しているであろう、快感が何度も押し寄せていた。



「シャ!!」



 そしてピストンの限界と同時に、サキュバスに絶頂加速と絶頂延長をかける。



 次の瞬間、オークたんの腰に、会社の研修で、一ヶ月オナ禁したときよりも、強烈なシビレが走った。



 サキュバスは、よくわからない言葉を発しながら、白目をムキ、よだれと鼻水と涙をたらし、どんな感情かわからないニヤケ顔をしている。



 ポコっと、サキュバスの下腹部全体が膨れたかと思うと、オークたんが大量に射精した精液が、隙間から吹き出し、サキュバスの体がベッドの外まで飛ばされた。



 後に、まるでアッパーカットを食らったボクサーが、場外に転落スルようだったと、見ていたサキュバスの間で語り草となった。

 

「お~…やりすぎた……」



 ベッドの下で、仰向けになったカエルのように、がに股で時折シオを吹きながらピクピクしいるサキュバスを見て、オークたんはつぶやいた。それと同時に、飛んで行った様が、ペットボトルのようだと思い。



「よし、オナペットボトルロケットと名付けよう。」



 名付けた。

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