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原初なる勇者(オリジンブレイバー)
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(御剣剣也お前は、聖女により勇者として選ばれた。その力をもって聖女を助け、必ずや世界を救いへと導くのじゃ)
「今の声は?」
「神様よ…厳密には、今の神の親、この世界を作った。原初の神よ」
俺がこの世界にきて知る神は、千年前、高官国が出来た頃に始まった新興、高官国の神とエロールの神の二神のみ、エロールの神と高官国の神が兄弟神という話はないが、原初の神とは、その神の親か…子供の信者たちは互いに、自身の神こそが至高と思って相いれない状況…それをどう思っているのだろうか?
「ともかく俺は…この場で一番やばいのは、ロコック様だと思う。」
オークたんに一瞬目をやり、ロコックを見据える。
「私もその意見に賛同するわ、あのオークは少なくとも、私たちに害が及ばないようにやっている。」
「察するにロコック様は、あの力を待っていた。それは俺達にきっと、理不尽な結果をもたらす。」
「そうね…それに私は、ツヴァイハンダーを破壊し、クロエちゃんを殺したことに、寛容になれない!!」
オークたんの方を向いていたロコックが、二人の方を向き直した。
「お前達は、あの力を素晴らしいと思わないのか?」
「私は思いません。」
二人は、ロコックに対して戦闘態勢に入った。
「おいおい、穏やかでないな~二人とも…まあ…(間違ってはいないがな)」
リラックスした態度で、腕や体にも力んだ様子はなく、顔も覇気や殺意を感じない。メテオスターの鎖だけが、長くダラリと地面に垂れていた。
「マリア下!」
下方にバリアを張ると、地面から出てきた鉄球に、二人は一瞬バリアご持ち上げられたが、御剣が鉄球を斬馬刀で横に弾いて逃れると、鉄球は鎖の先端と区別のつかないサイズに小さくなり、ロコックの元に帰った。
アレを弾くとは、勇者覚醒しているとは言え、メテオスターの鉄球だぞ?流石、原初の神の祝福、息子の神々とは出来が違うようだな…だがそれは、私にとっては邪者に他ならない。
「危険だな…お前たちが本調子になる前に、一気にケリをつけるとしよう。」
右手にメテオスターが、左手には『黎明の書』の五指のリングとチェーンが、装備されているのが見えた。
暗い…違うか?
耳に入ってくる斬人刀の喘ぎ声や、マリア達のやり取りも、御剣とロコックの戦いも、遠い記憶の中のように、聞こえ見えてくる。
自分中で暴れる力には、何もよどみを感じることがなく、大量の水が大量にスムーズに流れているような不思議な感覚で、別空間にいる感覚で、さらに時間が経つにつれ、自分の行動がいつものように認識できてきた。
後背位でひたすらに突いている。今までの斬人刀と違い、まるで人のような吸い付きと柔らかさ、それに湿り気がある。
そして、自分の中の力を、斬人刀に吐き出すたびに、徐々にいつもの感覚に戻って行っているようだ、理由はよくわからないが、ロコックや御剣の動きが、ハッキリと理解できる。なんなら再現できるかもしれない。
ロコックは黎明の書をなんらかの形で奪ったのか…おそらくロコックは、もともと何かの狙いがあって全てを泳がせていたのかもな…
御剣の動きはかなり早い、目では全く終えていないが、なぜか理解できる。それと対照的にロコックは、その場をほとんど動くことがない。まぐれでも推測だが、書そのものが見えないがあの鎖は確実に黎明の書のそれとしか言えない、しかし、元々多彩な適性を持つクロエと違い、ロコックでは本来の力を活かしきれないはず、ではどうやって有効に使うのか?答えは簡単だ…
戦いの流れの中で、御剣の攻撃が何度か当たったが、ロコックは一瞬も意に介さなかった。その姿がオークたんの推測を確信に変えた。
おそらくロコックは、自分を魔道具にしている。
御剣は強い、普通なら誰も勝てない程に…しかし、二つの神器をものにし、御剣と狂夜をよく知るロコックには、勝ち目がないと見切ると、オークたんは目の前の斬人刀に集中した。
バックを止め正常位になり、腰を掴んで持ち上げる。腰には下帯に着物がかろうじて抑えられているだけで、ほぼ全裸の状態、顔は完全にオスを求める盛りのついたメスになり、首に絡みついてくる。
コイツに効くかどうかわからんが、俺が一回で出し切るには、コイツが必要だろう。
「絶頂系スキル…絶頂不可」
自身にもスキルをかけ、激しい無酸素ピストンの中、急速に射精感を溜めていく。
「なっなんじゃッッ!?クル…なにか凄いのが来るッッッ!!!」
オークたんは限界と同時に射精した。
なんだ?この、吸い込まれるような感覚はッッ!?
斬人刀が刀の姿に戻り、黒い光を、否、色を放たない光を放った。
「おー、なんか見た目変わった?」
その刀身は黒くなり、刀身に真っ赤な目がいくつか現れている。
「転身!!邪神刀斬人丸じゃッッッ!!!」
「今の声は?」
「神様よ…厳密には、今の神の親、この世界を作った。原初の神よ」
俺がこの世界にきて知る神は、千年前、高官国が出来た頃に始まった新興、高官国の神とエロールの神の二神のみ、エロールの神と高官国の神が兄弟神という話はないが、原初の神とは、その神の親か…子供の信者たちは互いに、自身の神こそが至高と思って相いれない状況…それをどう思っているのだろうか?
「ともかく俺は…この場で一番やばいのは、ロコック様だと思う。」
オークたんに一瞬目をやり、ロコックを見据える。
「私もその意見に賛同するわ、あのオークは少なくとも、私たちに害が及ばないようにやっている。」
「察するにロコック様は、あの力を待っていた。それは俺達にきっと、理不尽な結果をもたらす。」
「そうね…それに私は、ツヴァイハンダーを破壊し、クロエちゃんを殺したことに、寛容になれない!!」
オークたんの方を向いていたロコックが、二人の方を向き直した。
「お前達は、あの力を素晴らしいと思わないのか?」
「私は思いません。」
二人は、ロコックに対して戦闘態勢に入った。
「おいおい、穏やかでないな~二人とも…まあ…(間違ってはいないがな)」
リラックスした態度で、腕や体にも力んだ様子はなく、顔も覇気や殺意を感じない。メテオスターの鎖だけが、長くダラリと地面に垂れていた。
「マリア下!」
下方にバリアを張ると、地面から出てきた鉄球に、二人は一瞬バリアご持ち上げられたが、御剣が鉄球を斬馬刀で横に弾いて逃れると、鉄球は鎖の先端と区別のつかないサイズに小さくなり、ロコックの元に帰った。
アレを弾くとは、勇者覚醒しているとは言え、メテオスターの鉄球だぞ?流石、原初の神の祝福、息子の神々とは出来が違うようだな…だがそれは、私にとっては邪者に他ならない。
「危険だな…お前たちが本調子になる前に、一気にケリをつけるとしよう。」
右手にメテオスターが、左手には『黎明の書』の五指のリングとチェーンが、装備されているのが見えた。
暗い…違うか?
耳に入ってくる斬人刀の喘ぎ声や、マリア達のやり取りも、御剣とロコックの戦いも、遠い記憶の中のように、聞こえ見えてくる。
自分中で暴れる力には、何もよどみを感じることがなく、大量の水が大量にスムーズに流れているような不思議な感覚で、別空間にいる感覚で、さらに時間が経つにつれ、自分の行動がいつものように認識できてきた。
後背位でひたすらに突いている。今までの斬人刀と違い、まるで人のような吸い付きと柔らかさ、それに湿り気がある。
そして、自分の中の力を、斬人刀に吐き出すたびに、徐々にいつもの感覚に戻って行っているようだ、理由はよくわからないが、ロコックや御剣の動きが、ハッキリと理解できる。なんなら再現できるかもしれない。
ロコックは黎明の書をなんらかの形で奪ったのか…おそらくロコックは、もともと何かの狙いがあって全てを泳がせていたのかもな…
御剣の動きはかなり早い、目では全く終えていないが、なぜか理解できる。それと対照的にロコックは、その場をほとんど動くことがない。まぐれでも推測だが、書そのものが見えないがあの鎖は確実に黎明の書のそれとしか言えない、しかし、元々多彩な適性を持つクロエと違い、ロコックでは本来の力を活かしきれないはず、ではどうやって有効に使うのか?答えは簡単だ…
戦いの流れの中で、御剣の攻撃が何度か当たったが、ロコックは一瞬も意に介さなかった。その姿がオークたんの推測を確信に変えた。
おそらくロコックは、自分を魔道具にしている。
御剣は強い、普通なら誰も勝てない程に…しかし、二つの神器をものにし、御剣と狂夜をよく知るロコックには、勝ち目がないと見切ると、オークたんは目の前の斬人刀に集中した。
バックを止め正常位になり、腰を掴んで持ち上げる。腰には下帯に着物がかろうじて抑えられているだけで、ほぼ全裸の状態、顔は完全にオスを求める盛りのついたメスになり、首に絡みついてくる。
コイツに効くかどうかわからんが、俺が一回で出し切るには、コイツが必要だろう。
「絶頂系スキル…絶頂不可」
自身にもスキルをかけ、激しい無酸素ピストンの中、急速に射精感を溜めていく。
「なっなんじゃッッ!?クル…なにか凄いのが来るッッッ!!!」
オークたんは限界と同時に射精した。
なんだ?この、吸い込まれるような感覚はッッ!?
斬人刀が刀の姿に戻り、黒い光を、否、色を放たない光を放った。
「おー、なんか見た目変わった?」
その刀身は黒くなり、刀身に真っ赤な目がいくつか現れている。
「転身!!邪神刀斬人丸じゃッッッ!!!」
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