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狂者
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なんだあの無茶苦茶な力は!?
御剣は、マリアの張ったバリア越しにすら、その力を感じる。
こんなの……発動の瞬間の衝撃…マリアがバリアを張ってくれたから良いものの、なければ一発で意識が飛んでいた。マトモに受けたクロエルさんは、大丈夫なのか?それにタンさんのあの力は、あまりにも無差別過ぎる。マリアは、このまま 持つのか?
マリアはある種のトランス状態に陥ていた。それは少し前のこの台詞から始まる。
「鉄球で鉄だから鉄球、これは、肉だから肉球だよね~?」
肉球と言われるものをみたとき、その残忍さに血の気が引いていくのがわかった。
「眼球を鉄球にして鉄球を肉球にしてみました~wwwなんて…」
黒いショートヘアーに褐色の肌の少女、奴隷として一般的なエロール人の少女、クロエの生首だった。
「クーオ様、クーオ様~~っと、言っていたぞwww」
首は切断されたのでなく、何度も叩きつけて、結果体がなくなったような、鎖骨当たりのまでの皮膚や肉がグチャグチャになり、首の同じくらいの幅に納まっていた。
惨…マリアは、クロエの首を見た瞬間に、恐怖と共に、感じた事のない強い衝撃を覚えていた。それは前世での今日子としての人格ではなく、この世界で生まれたマリアとしての人格だった。いや…それら二つであった。
私は高官国人で、両親に愛されて育った。でも前世では、今日子はただ出来たから生まれ、産まれたことを疎まれ、なんの道も与えられず、まともと言える食事も生活もなく、ただひどい生き方をしてきた。今日子であれば自分でないことに安堵するかもしれない、自分にも襲い掛かるかもと恐怖するかもしれない。でもマリアは、ただ 酷いと思っている。でも…ッッッ?なに!
急に近くからとてつもない不吉な感触を感じ、そちらを剥くと、クソオークからとてつもない力が噴き出してきた。反射的にバリアを張ると、一瞬こっちの世界に戻ってきた。クロエルが倒れているのが見える。
「何やってんのクソオーク!無差別攻撃すんな!それに…」
それに…そうクロエちゃんだって何も悪いことはしていない、王族の命がクロエちゃんの命より上なんてことは無い。ただエロール人に生まれ幼くして売られ、ただ自分のできる限り、一生懸命に生きたに過ぎない。そうよ、生まれが悪かっただけなのよ…そう…今日子と同じ…マリアと同じ…
今日子とマリアは同じ魂の存在、産まれた場所が違うだけで、どれほど人が変わるのか私は知っている。だからわかる、犯罪者も聖職者も善良な人たちも役立たずも、なにかが違えば、素晴らしい存在にもいらない奴にもなり得る。それだけじゃない、人間も魔物もエルフも虫や魚でさえ、ただ生まれた場所が違うだけの同じ命で、立場の違いで、相容れない関係で、その命を奪うことはあっても、何気なく叩き殺しちゃう蚊とかだって、同じ命を持っている。だから決してその尊厳を汚してはならない。だって命は…
ロコックと目が合った。
「命は…命は大切なものです。」
命があってこの世界があるのだから…
「命は、この世界を支えるものです。。。」
だからこそ…
「それを、、」
例えどんな理由があったとしても…
「それをこうも残忍に散らすのは…」
例えそれが、大きな意味を持とうとも…
「それはッッ…」
たとえロコック様でも!
「とてもひどい事なんです!!」
絶対に譲れない!!
突然に、自分の魂に光が射すのがわかった。
(私は神だ、マリアよ、お前は私の子供たちに統治を任せた世界で、任せる前の世界の神である私の作った聖女の条件を満たした。この世界のオリジンたる聖女として、お前の選んだ相手、勇者と、この世界の光となれ…)
気が付くと、自分を中心に光の柱が天にそびえ立ち、次の瞬間、御剣の体まで輝き始めた。
オークたんは、自分に沸きあがり始めた力が、もとより自分のものであり、クロエはそのキッカケに過ぎないことをなんとなく理解した。
しかし、その力は、とても操れるものではなく、またクロエルが一瞬で気絶したことからも、他の生き物には害があることは明確だった。力の流れと衝動に、朦朧とする意識の中、オークたんはあることを思いついた。
「斬人刀」
人型の斬人刀が、何を言っているのか聞き取れなかったが、何をするかは決まっていた。
「俺のあふれだす力を、全てお前に注ぎ込む…耐えれるか?」
着物姿に、上気した肌、斬人刀は即答した。
「もちろんじゃッッッ…・」
オークたんは、答えるよりも先に着物の前を、下から左右に開く様にめくりながら帯の下の腰を掴み、立ったまま持ち上げてぶち込んだ。
「うぁあ…」
今まで斬人刀からは聞いたことのない、喘ぎ声が漏れた。
「… 性技…開放…」
全てのスキルを開放し、己の力が全て一か所に集まるように意識する。
「これじゃッッッ、これを待っておった!!これがッ、コレが感じると言う事か!!」
それと同時に、力の無差別放出は無くなり、マリアはバリアを解除した。
御剣は、マリアの張ったバリア越しにすら、その力を感じる。
こんなの……発動の瞬間の衝撃…マリアがバリアを張ってくれたから良いものの、なければ一発で意識が飛んでいた。マトモに受けたクロエルさんは、大丈夫なのか?それにタンさんのあの力は、あまりにも無差別過ぎる。マリアは、このまま 持つのか?
マリアはある種のトランス状態に陥ていた。それは少し前のこの台詞から始まる。
「鉄球で鉄だから鉄球、これは、肉だから肉球だよね~?」
肉球と言われるものをみたとき、その残忍さに血の気が引いていくのがわかった。
「眼球を鉄球にして鉄球を肉球にしてみました~wwwなんて…」
黒いショートヘアーに褐色の肌の少女、奴隷として一般的なエロール人の少女、クロエの生首だった。
「クーオ様、クーオ様~~っと、言っていたぞwww」
首は切断されたのでなく、何度も叩きつけて、結果体がなくなったような、鎖骨当たりのまでの皮膚や肉がグチャグチャになり、首の同じくらいの幅に納まっていた。
惨…マリアは、クロエの首を見た瞬間に、恐怖と共に、感じた事のない強い衝撃を覚えていた。それは前世での今日子としての人格ではなく、この世界で生まれたマリアとしての人格だった。いや…それら二つであった。
私は高官国人で、両親に愛されて育った。でも前世では、今日子はただ出来たから生まれ、産まれたことを疎まれ、なんの道も与えられず、まともと言える食事も生活もなく、ただひどい生き方をしてきた。今日子であれば自分でないことに安堵するかもしれない、自分にも襲い掛かるかもと恐怖するかもしれない。でもマリアは、ただ 酷いと思っている。でも…ッッッ?なに!
急に近くからとてつもない不吉な感触を感じ、そちらを剥くと、クソオークからとてつもない力が噴き出してきた。反射的にバリアを張ると、一瞬こっちの世界に戻ってきた。クロエルが倒れているのが見える。
「何やってんのクソオーク!無差別攻撃すんな!それに…」
それに…そうクロエちゃんだって何も悪いことはしていない、王族の命がクロエちゃんの命より上なんてことは無い。ただエロール人に生まれ幼くして売られ、ただ自分のできる限り、一生懸命に生きたに過ぎない。そうよ、生まれが悪かっただけなのよ…そう…今日子と同じ…マリアと同じ…
今日子とマリアは同じ魂の存在、産まれた場所が違うだけで、どれほど人が変わるのか私は知っている。だからわかる、犯罪者も聖職者も善良な人たちも役立たずも、なにかが違えば、素晴らしい存在にもいらない奴にもなり得る。それだけじゃない、人間も魔物もエルフも虫や魚でさえ、ただ生まれた場所が違うだけの同じ命で、立場の違いで、相容れない関係で、その命を奪うことはあっても、何気なく叩き殺しちゃう蚊とかだって、同じ命を持っている。だから決してその尊厳を汚してはならない。だって命は…
ロコックと目が合った。
「命は…命は大切なものです。」
命があってこの世界があるのだから…
「命は、この世界を支えるものです。。。」
だからこそ…
「それを、、」
例えどんな理由があったとしても…
「それをこうも残忍に散らすのは…」
例えそれが、大きな意味を持とうとも…
「それはッッ…」
たとえロコック様でも!
「とてもひどい事なんです!!」
絶対に譲れない!!
突然に、自分の魂に光が射すのがわかった。
(私は神だ、マリアよ、お前は私の子供たちに統治を任せた世界で、任せる前の世界の神である私の作った聖女の条件を満たした。この世界のオリジンたる聖女として、お前の選んだ相手、勇者と、この世界の光となれ…)
気が付くと、自分を中心に光の柱が天にそびえ立ち、次の瞬間、御剣の体まで輝き始めた。
オークたんは、自分に沸きあがり始めた力が、もとより自分のものであり、クロエはそのキッカケに過ぎないことをなんとなく理解した。
しかし、その力は、とても操れるものではなく、またクロエルが一瞬で気絶したことからも、他の生き物には害があることは明確だった。力の流れと衝動に、朦朧とする意識の中、オークたんはあることを思いついた。
「斬人刀」
人型の斬人刀が、何を言っているのか聞き取れなかったが、何をするかは決まっていた。
「俺のあふれだす力を、全てお前に注ぎ込む…耐えれるか?」
着物姿に、上気した肌、斬人刀は即答した。
「もちろんじゃッッッ…・」
オークたんは、答えるよりも先に着物の前を、下から左右に開く様にめくりながら帯の下の腰を掴み、立ったまま持ち上げてぶち込んだ。
「うぁあ…」
今まで斬人刀からは聞いたことのない、喘ぎ声が漏れた。
「… 性技…開放…」
全てのスキルを開放し、己の力が全て一か所に集まるように意識する。
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それと同時に、力の無差別放出は無くなり、マリアはバリアを解除した。
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