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初恋✕決着✕EXIT
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12体のラウンズが召喚された。
「…」
しかし、御剣の動く気配はない。
妙だ…狂夜は今まで、戦いのEXITさえ見えれば、詰将棋のように一気呵成に波状攻撃で仕留めてきた。それが様子見だとッ!いや、考えすぎるな!それが一番悪いペースにハマる。動きながらフレキシブルにやれば、必ず勝てる。
「狂夜、ラウンズは神エルタに与えられた…違うか?」
「そうです…そして一度与えた力は、神でも簡単には奪えない。」
だから、召喚できる。
「クックックッ…そうだな、だが!同じ力は使うことは出来る!」
ロコックを中心に魔法陣が展開され、ロコックのラウンズ12体が召喚された。
しかし御剣には一向に変化や動きは見られない。
「想定内です、神エルタの力は、全て使える。読み違いはない!いけラウンズ!!」
ロコックのラウンズに一斉に襲いかかる。
「ロコック様…決着は!一騎打ちしか有り得ない!!」
ロコックは光の剣を出し応戦した。
「ほざけ狂夜!私はラウンズを何度でも出せるが、お前はどうだ?つまり物量では、圧倒的に私が上と言うことだ!」
確かに、体力や回復力、耐久力では敵わない。
「だがラウンズの強さは、召喚者に依存する。そして俺個人の戦闘能力はアナタより上だ!」
ラウンズのうち数体が、隙を見てロコックに襲いかかった。
「クッ…」
その気を取られた刹那、御剣の左のレイピアがロコックの左の胸の辺り、コアを捉えた。
「アナタを倒す方法、それは融合したメテオスターの破壊、そして先程のタンさん?魔王の攻撃で、あなたのコア…メテオスターは見つけていた。」
言葉に対して笑みで答える。
邪悪な笑みで…
「その通りだが外れだ!そっちはダミー…」
御剣の左手を掴む。
「私にもあるぞ、あの魔王クラスの破壊技」
笑顔がやわらかくなった瞬間。
「喰らえ!神の爆裂!」
地上の人々は、光のドーナツが、遥か彼方へと広がって行くように見えた。まるで地球に天使の輪をかけたような光景に、誰もが目を奪われた。
「想定内です。」
掴まれていた左手は消したんでいたが、それ以外は無傷、理由は実にシンプル。
「どうも~、原初の神に貰った、装備化の能力で~す。」
首飾りに変身したマリアが、バリアを張っていた。
「正直、本当のコアの場所は、体が消し飛んでないと解りません。」
御剣が下がり、二人の間に少し距離が出来た瞬間。
「チャオ、現地のクロエです~、瞬間移動だけが取り柄のドジッ娘です~」
クロエが原初の神に貰った瞬間移動でわって入って来た。
「お初にお目にかかります。ノルン=オルガーノでございます。」
挨拶と同時に、オルガーノは怪光線を放つ。
「聖母虐殺伝説!!!」
ロコックの体が一瞬吹き飛び、その刹那、御剣が右手のレイピアでコアを捉える。
「そんなものでメテオスターの強度を超えられるものか!!」
体がすぐに形成されるが、なぜかコアの周辺だけただの空間になっている。
「コレは俺が神エロールから授かった。ゴッドキャリバーの能力だ!!」
ロコックのコアからガラスが弾けるような音とともに、メテオスターの破片が飛び散る。
「それでも最早、私と神の力とつながりを断つことはできん…アッ…いや…」
御剣がここに上って来た時のことを不意に思い出した。
「俺のことでも思い出した?」
ロコックの真後ろに、斬人刀に手をかけたオークたんが飛び込んできた。
「切れ!斬人刀…」
その刃が、コアの下の辺りを通過すると、ロコックを包んでいた光が消えた。
「ふっ…最初から…」
最初から思っていた。
決着をつけるべきは狂夜だが…
最後に来るのはお前だと…
その身体は残った力で修復させていくが…
御剣はレイピアの切っ先を軽く動かし凶の字を書く。
「狂夜禍津切り…」
肉体は修復されたがコアは消滅した。
「EXITだ…」
そうEXITだ…オレの…
初恋の迷宮…
「…」
しかし、御剣の動く気配はない。
妙だ…狂夜は今まで、戦いのEXITさえ見えれば、詰将棋のように一気呵成に波状攻撃で仕留めてきた。それが様子見だとッ!いや、考えすぎるな!それが一番悪いペースにハマる。動きながらフレキシブルにやれば、必ず勝てる。
「狂夜、ラウンズは神エルタに与えられた…違うか?」
「そうです…そして一度与えた力は、神でも簡単には奪えない。」
だから、召喚できる。
「クックックッ…そうだな、だが!同じ力は使うことは出来る!」
ロコックを中心に魔法陣が展開され、ロコックのラウンズ12体が召喚された。
しかし御剣には一向に変化や動きは見られない。
「想定内です、神エルタの力は、全て使える。読み違いはない!いけラウンズ!!」
ロコックのラウンズに一斉に襲いかかる。
「ロコック様…決着は!一騎打ちしか有り得ない!!」
ロコックは光の剣を出し応戦した。
「ほざけ狂夜!私はラウンズを何度でも出せるが、お前はどうだ?つまり物量では、圧倒的に私が上と言うことだ!」
確かに、体力や回復力、耐久力では敵わない。
「だがラウンズの強さは、召喚者に依存する。そして俺個人の戦闘能力はアナタより上だ!」
ラウンズのうち数体が、隙を見てロコックに襲いかかった。
「クッ…」
その気を取られた刹那、御剣の左のレイピアがロコックの左の胸の辺り、コアを捉えた。
「アナタを倒す方法、それは融合したメテオスターの破壊、そして先程のタンさん?魔王の攻撃で、あなたのコア…メテオスターは見つけていた。」
言葉に対して笑みで答える。
邪悪な笑みで…
「その通りだが外れだ!そっちはダミー…」
御剣の左手を掴む。
「私にもあるぞ、あの魔王クラスの破壊技」
笑顔がやわらかくなった瞬間。
「喰らえ!神の爆裂!」
地上の人々は、光のドーナツが、遥か彼方へと広がって行くように見えた。まるで地球に天使の輪をかけたような光景に、誰もが目を奪われた。
「想定内です。」
掴まれていた左手は消したんでいたが、それ以外は無傷、理由は実にシンプル。
「どうも~、原初の神に貰った、装備化の能力で~す。」
首飾りに変身したマリアが、バリアを張っていた。
「正直、本当のコアの場所は、体が消し飛んでないと解りません。」
御剣が下がり、二人の間に少し距離が出来た瞬間。
「チャオ、現地のクロエです~、瞬間移動だけが取り柄のドジッ娘です~」
クロエが原初の神に貰った瞬間移動でわって入って来た。
「お初にお目にかかります。ノルン=オルガーノでございます。」
挨拶と同時に、オルガーノは怪光線を放つ。
「聖母虐殺伝説!!!」
ロコックの体が一瞬吹き飛び、その刹那、御剣が右手のレイピアでコアを捉える。
「そんなものでメテオスターの強度を超えられるものか!!」
体がすぐに形成されるが、なぜかコアの周辺だけただの空間になっている。
「コレは俺が神エロールから授かった。ゴッドキャリバーの能力だ!!」
ロコックのコアからガラスが弾けるような音とともに、メテオスターの破片が飛び散る。
「それでも最早、私と神の力とつながりを断つことはできん…アッ…いや…」
御剣がここに上って来た時のことを不意に思い出した。
「俺のことでも思い出した?」
ロコックの真後ろに、斬人刀に手をかけたオークたんが飛び込んできた。
「切れ!斬人刀…」
その刃が、コアの下の辺りを通過すると、ロコックを包んでいた光が消えた。
「ふっ…最初から…」
最初から思っていた。
決着をつけるべきは狂夜だが…
最後に来るのはお前だと…
その身体は残った力で修復させていくが…
御剣はレイピアの切っ先を軽く動かし凶の字を書く。
「狂夜禍津切り…」
肉体は修復されたがコアは消滅した。
「EXITだ…」
そうEXITだ…オレの…
初恋の迷宮…
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