嫌われ者の君へ

コリン

文字の大きさ
10 / 18

番外編~春休み(1)

しおりを挟む

「ねぇ~?ここ行きたいな」

「んー?…は!?」

現在、春休み真っ最中の私たち。

私と東崎は、東崎の部屋で二人、まったりすごしていた。

私を後ろから抱きしめるように座っている東崎が、さっきからじぃーと見つめていた雑誌の一面を見せてきた。

「どう?綺麗じゃなぁい?俺、ここ行きたいなぁー」

「お、おおおおおおんせんね…へぇえぇ…いぃんじゃぁあない?いってらっしやい」

「はい行ってきまーす!…って、なんで一人で行かなきゃならないのさ!もちろん、彩月と二人でしょ!?」

「ふふふふ、二人ぃ!?」

「キャラぶれしまくりだね、彩月」

そう、私は大人っぽいクールで成り立っていた。
なのに、東崎といると…バカっぽさが溢れてしまう。

「とと、とにかく!そそそそ、その…」

(実は最近、)

「おりゃっ」

東崎が私を担ぎ上げて、そのまま座っていたベッドに押し倒した。

(東崎の様子が)

「と、東崎…?」

(おかしかったり…)

「んぅー?」

(なんだったり…)

「顔、近い…」

「キスするから当たり前」

おかしい。

キスとかなんだとか、それはもちろん恋人では
当たり前のスキンシップなのかもしれない。

でも、最近の東崎は

キス以上を望んでいるのが見えてしまう。

手を出されているわけではない。

キス以上は絶対にしてこない。

キスだって、ソフトだし

そう言う雰囲気になるわけではない。

ただ、押し倒されて、たくさんキスされて

ふにゃって笑われて

もとの位置に戻るだけ。

わかってるけど、

いつかそんな時が来ること、わかってるけど…

まだ怖い。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

白椿の咲く日~遠い日の約束

紫さゆり
恋愛
結婚を控えた真由子は、久しぶりに姉の稚子(わかこ)と会う。真由子の母、雪江は妻を亡くした水上実之(みなかみさねゆき)の後添いとして水上家に嫁いだ。実之には俊之、稚子、靖之の三人の子がいた。 稚子と話をしているうちに、真由子は雪江と白椿に何か関係があることに気がつき…… 大人の恋物語です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。 その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。 本編完結してます。 番外編を更新中です。

貴方なんて大嫌い

ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い

王太子妃専属侍女の結婚事情

蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。 未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。 相手は王太子の側近セドリック。 ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。 そんな二人の行く末は......。 ☆恋愛色は薄めです。 ☆完結、予約投稿済み。 新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。 ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。 そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。 よろしくお願いいたします。

処理中です...