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エピソード・オブ・少年
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「えっ……」
城壁に己が拳を打ち付けるデューク。やはり泣きながら、そして何やら叫んでいる。
「ーーくそっ! くそっ! 何でだ⁉︎ ちくしょう!」
模擬刀を地面に叩きつけ、更に蹴り上げデュークは大股で去っていく。
「…………」
どうやら感動的なサイドストーリは完全に俺の勘違いだったらしい。
つまりはいつもの発作的なものが出て、お馬鹿な行為を行なっていただけ。
感動を返しやがれ。
「あーーーーパティ。タケルさんほらっ、あそこ。パティの試合が始まりますよ」
興奮気味のティナさんの声にふと我に帰り視界正面、試合会場を凝視する。
三つ並んだ向かって真ん中の試合スペースに立つパティは何だか表情が硬く、緊張しているらしかった。しかしそれも無理もない。まだ完全に勝負への恐怖心が拭い去れた訳ではないだろうし、初出場の試合とあっては状況一つ理解できないだろうし、それに一番街、二番街の見知らぬ子供達も多くいるのでどこか不安になってしまってもなんら不思議もない。
いつも通りにリラックスして試合に臨めればいいのだが……。
「パティー! 頑張ってー!」
ティナさんの声援が飛ぶ。
パティはこちらに視線を送ってティナさんの姿を見て少し微笑んだ。
俺は少し迷ってからいつも通りのエールを送った。
パティはティナさんの隣に座る俺の存在に驚いたような顔を見せて、そして、
白い歯むき出しの照れ笑いで右手の親指をぐいと立てた。
「それでは第三試合ーー始めっ!」
両手を顔の前で組んで祈るように試合を見つめるティナさん。
俺は胸の前で両腕を組んで結果の分かりきった試合をリラックスして見つめる。
少年パティが笑ったのだ、この試合の結果はもう出たも同然だ。
その後、始まった試合にパティは一歩も動く事なく勝利した。
相手に先手を取らせて攻め入ってきたところにカウンターをぶち込む。
と言っても、ポイントを入れるために防具の上から剣先を軽く当てるだけだが。
俺の真似してんなパティめ。
俺の席の少し前では目の前の出来事が信じられないといった具合に、対戦相手の母親が放心状態でいて、俺としては初戦からパティとあたった事に少し気の毒に思った。
でもまあ、それも仕方がない事か。
そのままパティは破竹の勢いで快調に勝ち進め、遂には決勝戦にまで駒を進めた。
「ーーーータケルさん。あの子、大丈夫なんでしょうか?」
緊張のあまり声が震えているティナさん。初出場、初決勝戦ともなれば身震いくらいするか。
「大丈夫です。パティは人の何倍も努力してきました。ましてやパールさんの血を引く子ですよ? あの子がどれだけ頑張ってきたのか、どれだけの実力を持っているのか、ティナさんも十分ご理解しているでしょう?」
「ええ。それはそうなんですが……でもやっぱり、震えて……」
「ははは。実は俺もなんです……。パティの実力を理解し信じてはいるけど、やっぱり緊張しちゃいますよね……」
決勝戦を前に俺とティナさんは武者震いにも似た身体の震えを共有し、俺の頭の上では、じろうがその右前足を何度も俺の頭に叩きつけている。
じろうもパティの応援をしているのだろうか?
なんて思っていると試合場の方から、
「それでは第100回ベネツィ武道大会、決勝戦を行います。それではさっそく選手の紹介です。準決勝では二番街剣術道場の闇をも凌駕せし者君を1ポイント差で見事に打ち負かしました、一番街剣術道場の期待の超新星デスパウロ君です!」
「「「「「おおおー!」」」」」
「「「「「頑張ってー!」」」」」
「結局ラスボス来たぁぁぁ!」
来てんじゃねえか。勝ち進んでんじゃねえか! ラスボスっぽい名前の子。本当、大丈夫なんだろうな。
前方を凝視して見ると、俺の心配をよそにデスパウロ君はまあ、なんというか良い意味で普通の子供のようで安心した。パティと同じ歳くらいの普通の子供。
もちろんラスボスと化した、あのパウロさんでもなかったので尚更一安心だ。
この大会の事だからとんでもない魔物が出てきやしないかと思って、若干身構えてしまっていたくらいだ。
大体、序盤のデュークが出てきた件といい、試合を始めるにあたっての最終的なチェックがずさん過ぎる。絶対わざとだろ。
よく100年も続いたな、この大会……。
そういう事なので、もはや普通に対戦相手として大魔王が出てきてしまっても、なんら不思議ではないとさえ思えてしまう状況である。
こんな街中の日常の1ページで、いきなりまさかのラストバトル勃発だよ。
とか、
普通にありそうに思えてしまう自分がいる。常識の範囲というか、常識と非常識のラインをかなりの割合でずらされてるな……俺。
気を付けないと。
とにかく。ラスボスっぽい名前ではあるけれど、至って普通の子供との普通の決勝戦が始まるらしい。
「対するは! 今大会初出場にして完全無名のダークホース。謎に包まれたステータスはその圧倒的な剣さばきとなって他を寄せ付けず、これでもかと見せ付けた力の差はもはや歴然であり、正確無比に打ち出される狙いすました鋭いその一撃はいとも簡単に相手選手からポイントを奪い去ってきました。冷静沈着なその立ち姿はまさに凄腕のスナイパー! また、開始位置から一歩も動かずに勝負を制するその姿はまさに遠い異国に伝わる不動明王そのものであります! そして! そして、いったい誰がこの選手の決勝戦進出を予想出来たでしょう。歴戦の上位者をことごとく跳ね除け今日この舞台に躍り出た、闇より静寂と共に現れし名もなき孤高の少年。三番街剣術道場出身。パティーーーーくーーーーん!」
「「「「「うおー!」」」」」
「「「「「頑張れー!」」」」」
なんか紹介の仕方がどんどんエスカレートしてるな……。
そして不動明王って、決してその場から動かないから不動って意味じゃないはずだが……。
心が揺るがないという意味だったはず。
とにかく。遂に決勝戦だ。
気持ちを落ち着けて前方の試合会場へと意識を集中する。
パティとデスパウロ君は互いに試合場へと入り、向き合っている。
パティは目を閉じて自身の胸を数回トントンと叩いて、集中している。
デスパウロ君はその場で数回跳ねて深呼吸している。
「それではBグループの決勝戦を開始します。両者互いに礼。構えてーーーー始めっ!」
皆の視線が集まる決勝戦がついに始まった。
城壁に己が拳を打ち付けるデューク。やはり泣きながら、そして何やら叫んでいる。
「ーーくそっ! くそっ! 何でだ⁉︎ ちくしょう!」
模擬刀を地面に叩きつけ、更に蹴り上げデュークは大股で去っていく。
「…………」
どうやら感動的なサイドストーリは完全に俺の勘違いだったらしい。
つまりはいつもの発作的なものが出て、お馬鹿な行為を行なっていただけ。
感動を返しやがれ。
「あーーーーパティ。タケルさんほらっ、あそこ。パティの試合が始まりますよ」
興奮気味のティナさんの声にふと我に帰り視界正面、試合会場を凝視する。
三つ並んだ向かって真ん中の試合スペースに立つパティは何だか表情が硬く、緊張しているらしかった。しかしそれも無理もない。まだ完全に勝負への恐怖心が拭い去れた訳ではないだろうし、初出場の試合とあっては状況一つ理解できないだろうし、それに一番街、二番街の見知らぬ子供達も多くいるのでどこか不安になってしまってもなんら不思議もない。
いつも通りにリラックスして試合に臨めればいいのだが……。
「パティー! 頑張ってー!」
ティナさんの声援が飛ぶ。
パティはこちらに視線を送ってティナさんの姿を見て少し微笑んだ。
俺は少し迷ってからいつも通りのエールを送った。
パティはティナさんの隣に座る俺の存在に驚いたような顔を見せて、そして、
白い歯むき出しの照れ笑いで右手の親指をぐいと立てた。
「それでは第三試合ーー始めっ!」
両手を顔の前で組んで祈るように試合を見つめるティナさん。
俺は胸の前で両腕を組んで結果の分かりきった試合をリラックスして見つめる。
少年パティが笑ったのだ、この試合の結果はもう出たも同然だ。
その後、始まった試合にパティは一歩も動く事なく勝利した。
相手に先手を取らせて攻め入ってきたところにカウンターをぶち込む。
と言っても、ポイントを入れるために防具の上から剣先を軽く当てるだけだが。
俺の真似してんなパティめ。
俺の席の少し前では目の前の出来事が信じられないといった具合に、対戦相手の母親が放心状態でいて、俺としては初戦からパティとあたった事に少し気の毒に思った。
でもまあ、それも仕方がない事か。
そのままパティは破竹の勢いで快調に勝ち進め、遂には決勝戦にまで駒を進めた。
「ーーーータケルさん。あの子、大丈夫なんでしょうか?」
緊張のあまり声が震えているティナさん。初出場、初決勝戦ともなれば身震いくらいするか。
「大丈夫です。パティは人の何倍も努力してきました。ましてやパールさんの血を引く子ですよ? あの子がどれだけ頑張ってきたのか、どれだけの実力を持っているのか、ティナさんも十分ご理解しているでしょう?」
「ええ。それはそうなんですが……でもやっぱり、震えて……」
「ははは。実は俺もなんです……。パティの実力を理解し信じてはいるけど、やっぱり緊張しちゃいますよね……」
決勝戦を前に俺とティナさんは武者震いにも似た身体の震えを共有し、俺の頭の上では、じろうがその右前足を何度も俺の頭に叩きつけている。
じろうもパティの応援をしているのだろうか?
なんて思っていると試合場の方から、
「それでは第100回ベネツィ武道大会、決勝戦を行います。それではさっそく選手の紹介です。準決勝では二番街剣術道場の闇をも凌駕せし者君を1ポイント差で見事に打ち負かしました、一番街剣術道場の期待の超新星デスパウロ君です!」
「「「「「おおおー!」」」」」
「「「「「頑張ってー!」」」」」
「結局ラスボス来たぁぁぁ!」
来てんじゃねえか。勝ち進んでんじゃねえか! ラスボスっぽい名前の子。本当、大丈夫なんだろうな。
前方を凝視して見ると、俺の心配をよそにデスパウロ君はまあ、なんというか良い意味で普通の子供のようで安心した。パティと同じ歳くらいの普通の子供。
もちろんラスボスと化した、あのパウロさんでもなかったので尚更一安心だ。
この大会の事だからとんでもない魔物が出てきやしないかと思って、若干身構えてしまっていたくらいだ。
大体、序盤のデュークが出てきた件といい、試合を始めるにあたっての最終的なチェックがずさん過ぎる。絶対わざとだろ。
よく100年も続いたな、この大会……。
そういう事なので、もはや普通に対戦相手として大魔王が出てきてしまっても、なんら不思議ではないとさえ思えてしまう状況である。
こんな街中の日常の1ページで、いきなりまさかのラストバトル勃発だよ。
とか、
普通にありそうに思えてしまう自分がいる。常識の範囲というか、常識と非常識のラインをかなりの割合でずらされてるな……俺。
気を付けないと。
とにかく。ラスボスっぽい名前ではあるけれど、至って普通の子供との普通の決勝戦が始まるらしい。
「対するは! 今大会初出場にして完全無名のダークホース。謎に包まれたステータスはその圧倒的な剣さばきとなって他を寄せ付けず、これでもかと見せ付けた力の差はもはや歴然であり、正確無比に打ち出される狙いすました鋭いその一撃はいとも簡単に相手選手からポイントを奪い去ってきました。冷静沈着なその立ち姿はまさに凄腕のスナイパー! また、開始位置から一歩も動かずに勝負を制するその姿はまさに遠い異国に伝わる不動明王そのものであります! そして! そして、いったい誰がこの選手の決勝戦進出を予想出来たでしょう。歴戦の上位者をことごとく跳ね除け今日この舞台に躍り出た、闇より静寂と共に現れし名もなき孤高の少年。三番街剣術道場出身。パティーーーーくーーーーん!」
「「「「「うおー!」」」」」
「「「「「頑張れー!」」」」」
なんか紹介の仕方がどんどんエスカレートしてるな……。
そして不動明王って、決してその場から動かないから不動って意味じゃないはずだが……。
心が揺るがないという意味だったはず。
とにかく。遂に決勝戦だ。
気持ちを落ち着けて前方の試合会場へと意識を集中する。
パティとデスパウロ君は互いに試合場へと入り、向き合っている。
パティは目を閉じて自身の胸を数回トントンと叩いて、集中している。
デスパウロ君はその場で数回跳ねて深呼吸している。
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