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第2章 冒険者編 ~シャルモンの街~
依頼のあった村に到着しました
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ロランの言った通り、1時間ほどするとメール村に着く。
時間は昼を過ぎた頃だろうか。
村の人は近くにある畑で仕事をしているのか、ちらほらと遠くにいるのが見える。
村に入るための門まで来ると、丁度反対方向から鎌を持った男性が歩いてくる。
男性は私たちが来たことに気づいたようで、すぐに走ってこちらに声をかけてきた。
「お前さん達は‥‥もしかして冒険者か?」
「ああ、シャルモンの街で依頼を受けてきた冒険者なんだが」
「おお!そうだったか!!ちょっとここで待ってて貰えるか?村長を呼んでくる」
そう答えた男性は、すぐに踵を返し歩いていた道を逆戻りする。
男性は真っ直ぐ走っている。少し目を凝らすと、遠くに一回り大きな家が目に入ってきた。
予想では、あれが村長さんの家なのだろう。
5分も掛からないうちに、先ほどの男性と白いヒゲを蓄えたお爺様が走ってくるのに気づいた。
私たちの前に来ると膝に手を置き、ひぃひぃと呼吸を整えている。苦しそうだ。
辛そうなので、背負っていたリュックに唯一入れていたコップと水筒を取り出し、水を入れて渡す。
「村長様、こちらをどうぞ」
「お、おお。お嬢‥‥さん、た、助かる‥‥」
「お嬢さん、わざわざ済まない。村長、飲めそうか?」
やり取りをしているうちに、大分村長さんの疲れが和らいできたようだ。
コップの水を飲み干す頃には、元気が戻っていた。
「いやあ、久しぶりに走るもんではないですなぁ、はっはっはっ」
「たまには農作業もしたらどうです、村長」
その後村長さんを呼んでくれた男性は、仕事に戻っていった。
そして詳しい依頼を聞くために、私たちは村長さんの案内で家へとお邪魔することになった。
詳しく村長さんの話を聞いた事をまとめるとこうだ。
この村は昔からワイルドボアの被害があった。だがそれも自然の摂理として捉えられていたそうだ。
村の西側ーーつまり魔の森側にはあまり畑を作っておらず、メインは東側で作物を作っていた。
つまり西側の畑は、囮のようなものなのだろう。
だがここ数週間ほど、ワイルドボアが畑を頻繁に荒らすようになった。
しかも個体数も増えている可能性も高い。
そしてついには東側にある畑ーーと言っても一つだけだったらしいが、荒らされたらしい。
村長としても東側も荒らされる事は初めてだったため初めは半信半疑だった村長さんだが、荒らされた跡を見て念の為依頼を入れたらしい。
「緊急でも無いのに、素早い対応。本当に助かります」
まだ解決していない状況で頭を下げる村長さん。本当に嬉しかったのかもしれない。
「そう言えば、まだお名前をお聞きしておりませんでした。私はこの村の村長のジョズエと申します」
「冒険者のロランだ。こっちがセリー。よろしく頼む」
二人で自己紹介、と言ってもロランが紹介してくれたが、その名前を聞いて村長さんは首をひねっている。
「ロラン‥‥もしかして流転のロランさんですか!?」
「昔はな。今は紅玉のロランだ」
「なんと!ロランさんでしたか!以前はありがとうございました‥‥」
ロランはこの村にも来たことがあるらしい。
あとで聞くと、その時もワイルドボアが想定以上に増えていたから、討伐をとのことだった。
当時村長さんは村から出ていて、代理の人が対応したらしいが‥‥
ちゃんと名前を覚えているなんて義理堅い人なのかもしれない。
「個体数が増えても東側を荒らされることはありませんでしたから‥‥何も無いといいのですが」
まさかその言葉がお兄様の言うフラグになるとは、この時思いもしなかったのである。
時間は昼を過ぎた頃だろうか。
村の人は近くにある畑で仕事をしているのか、ちらほらと遠くにいるのが見える。
村に入るための門まで来ると、丁度反対方向から鎌を持った男性が歩いてくる。
男性は私たちが来たことに気づいたようで、すぐに走ってこちらに声をかけてきた。
「お前さん達は‥‥もしかして冒険者か?」
「ああ、シャルモンの街で依頼を受けてきた冒険者なんだが」
「おお!そうだったか!!ちょっとここで待ってて貰えるか?村長を呼んでくる」
そう答えた男性は、すぐに踵を返し歩いていた道を逆戻りする。
男性は真っ直ぐ走っている。少し目を凝らすと、遠くに一回り大きな家が目に入ってきた。
予想では、あれが村長さんの家なのだろう。
5分も掛からないうちに、先ほどの男性と白いヒゲを蓄えたお爺様が走ってくるのに気づいた。
私たちの前に来ると膝に手を置き、ひぃひぃと呼吸を整えている。苦しそうだ。
辛そうなので、背負っていたリュックに唯一入れていたコップと水筒を取り出し、水を入れて渡す。
「村長様、こちらをどうぞ」
「お、おお。お嬢‥‥さん、た、助かる‥‥」
「お嬢さん、わざわざ済まない。村長、飲めそうか?」
やり取りをしているうちに、大分村長さんの疲れが和らいできたようだ。
コップの水を飲み干す頃には、元気が戻っていた。
「いやあ、久しぶりに走るもんではないですなぁ、はっはっはっ」
「たまには農作業もしたらどうです、村長」
その後村長さんを呼んでくれた男性は、仕事に戻っていった。
そして詳しい依頼を聞くために、私たちは村長さんの案内で家へとお邪魔することになった。
詳しく村長さんの話を聞いた事をまとめるとこうだ。
この村は昔からワイルドボアの被害があった。だがそれも自然の摂理として捉えられていたそうだ。
村の西側ーーつまり魔の森側にはあまり畑を作っておらず、メインは東側で作物を作っていた。
つまり西側の畑は、囮のようなものなのだろう。
だがここ数週間ほど、ワイルドボアが畑を頻繁に荒らすようになった。
しかも個体数も増えている可能性も高い。
そしてついには東側にある畑ーーと言っても一つだけだったらしいが、荒らされたらしい。
村長としても東側も荒らされる事は初めてだったため初めは半信半疑だった村長さんだが、荒らされた跡を見て念の為依頼を入れたらしい。
「緊急でも無いのに、素早い対応。本当に助かります」
まだ解決していない状況で頭を下げる村長さん。本当に嬉しかったのかもしれない。
「そう言えば、まだお名前をお聞きしておりませんでした。私はこの村の村長のジョズエと申します」
「冒険者のロランだ。こっちがセリー。よろしく頼む」
二人で自己紹介、と言ってもロランが紹介してくれたが、その名前を聞いて村長さんは首をひねっている。
「ロラン‥‥もしかして流転のロランさんですか!?」
「昔はな。今は紅玉のロランだ」
「なんと!ロランさんでしたか!以前はありがとうございました‥‥」
ロランはこの村にも来たことがあるらしい。
あとで聞くと、その時もワイルドボアが想定以上に増えていたから、討伐をとのことだった。
当時村長さんは村から出ていて、代理の人が対応したらしいが‥‥
ちゃんと名前を覚えているなんて義理堅い人なのかもしれない。
「個体数が増えても東側を荒らされることはありませんでしたから‥‥何も無いといいのですが」
まさかその言葉がお兄様の言うフラグになるとは、この時思いもしなかったのである。
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