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第3章 帝都へ
複雑な気持ちになりました
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アンナさんの護衛依頼は、「女性グループ」と「寄り道OK」これが条件だったようだ。
私たちも別に、急いでいるわけでは無いのでその旨を了承する。
了承した途端、いきなり私の身体は柔らかいものに包まれた。
「ほんと助かるわー!ありがとう!!」
上から声が聞こえる。なんと抱きしめられたらしい。
アンナさんが悪い人だとは思わないが、まだ会って数分だ。
驚いたのと、警戒したので身体がカチコチに固まっていた。
「ああ、アンナさん。セリーを離してあげてくれないか?さっきから動いてなくてな‥‥」
「ロランさん、アンナでいいよ。こんな可愛い子から離れたく無い‥‥」
「えっと‥‥息してないみたいだから、離してあげてくれ」
そうロランが言ってくれたので、しぶしぶだがアンナさんは離してくれた。
少し離れてロランの背中に隠れると、アンナさんはこちらを向いている。
何やら悪そうな、企んでいそうな笑みをこちらに見せてきて、背筋が凍った。
「セリーは人見知りだから、考慮して貰えると助かる」
額に手を当てため息を付いているロランがこう言ってくれたからか、「分かったよ」と了承してくれた。
アンナさんは商人をしていて、この街に商売のために来たらしい。
最初は店員も含めて数人で来ていたから、帝都の冒険者に護衛をして貰ってここまで来れたが、途中の街で商売をするために別れてきたり、言伝のため帝都に帰らせた結果、アンナさん一人になってしまったらしい。
「流石に女一人で、男ばかりの冒険者パーティーに入るのはねえ」
と笑って言っていた。私も男性数人の中に入るのは怖いから無理だろう。
ふと気づかないうちに、二人はロランとアンナで呼び合っていた。
私が緊張して話を全て聞けていなかったようだ‥‥
話している二人を見て、私の知らない感情が渦巻いているのに気づいた。
アンナさんは明るくて、喋りやすくて。
ロランはこういう人がいいのかな、と思って顔をちらりと見た。
その目線に気づいたロランは、「大丈夫か?」と言ってくれる。
けれども、この感情をなんと言えばいいか分からないので頷くしかなかったのだった。
出立は翌日になった。
私とロランはアンナさんと別れて、お世話になった人たちに挨拶をしにきている。
武器屋のおじ様も、「頑張れよ」と笑ってくれた。
何より一番お世話になった三日月亭の女将さんは「またいつでもおいで」と抱きしめてくれた。
そして残りの時間はお母様やお兄様への手紙を書く時間に充てた。そして夜が更ける。
「さて、これからお願いするね!」
アンナさんの仕事は、魔物の素材集めらしい。魔の森で討伐した魔物の素材を購入する仕事だそうだ。
商人というよりは、運搬業かな?とロランと笑って話していたのを聞こえた。
最初は馬車があるのかと思ったら、歩きだ。
アンナさんは収納魔法持ちで、収納魔法と収納魔法が掛かっている袋をいくつか持っていて、それで持ち歩きをしているらしい。
「歩きで袋持ちだと危ないから、護衛をお願いするんだよね」と言っていた。
道は以前通ったメール村への道と同じだ。
以前曲がったところを真っ直ぐ進むと、最初の目的の町に着くらしい。
「大丈夫だろうけど、念の為セリーと俺で挟む形にしようと思うが‥‥いいか?」
「はい、問題ありません」
そう聞かれて、思わず目を伏せてしまった。
こんな状態ではロランに心配かけてしまう、と思い直し頷いたように見せかけた。
「よろしくな」
と私の頭に手を乗せたあと、背を向けたロランを私はぼーっと見つめていた‥‥
という事があり、先頭をロラン、次にアンナさん、後ろが私の順になった。
「ロランはいつから冒険者になったの?」
「10歳だ」
「え!ギルドに登録できる歳から?」
「そうだ、両親が冒険者だったから俺も登録した」
何も無い道を歩く。見晴らしのいい草原の上、人通りは予想以上に少ない。
だからアンナさんも飽きたのだろう。先頭のロランにずっと話しかけている。
今はなぜ冒険者になったのか、というところを聞いていた。
私も知らない事があったので、そうなんだ、と心の中にとどめておく。
そして複雑な気持ちになる。
アンナさんは後ろを向いて私と喋るより、ロランと喋る方が喋りやすいに決まっている。
安全面から見てもそうだし、なにより私は喋るのが上手く無い。
ロランの方が喋っていて楽しいように思う。それは事実だ。
でも何故か、楽しそうな二人を見ていると心にぽっかりと穴が空いたように思えてくる。
私の心に何が起こっているのだろうか、考えても分からない。
私はそんな心にモヤモヤを抱えながら、後ろからついていくのだった。
私たちも別に、急いでいるわけでは無いのでその旨を了承する。
了承した途端、いきなり私の身体は柔らかいものに包まれた。
「ほんと助かるわー!ありがとう!!」
上から声が聞こえる。なんと抱きしめられたらしい。
アンナさんが悪い人だとは思わないが、まだ会って数分だ。
驚いたのと、警戒したので身体がカチコチに固まっていた。
「ああ、アンナさん。セリーを離してあげてくれないか?さっきから動いてなくてな‥‥」
「ロランさん、アンナでいいよ。こんな可愛い子から離れたく無い‥‥」
「えっと‥‥息してないみたいだから、離してあげてくれ」
そうロランが言ってくれたので、しぶしぶだがアンナさんは離してくれた。
少し離れてロランの背中に隠れると、アンナさんはこちらを向いている。
何やら悪そうな、企んでいそうな笑みをこちらに見せてきて、背筋が凍った。
「セリーは人見知りだから、考慮して貰えると助かる」
額に手を当てため息を付いているロランがこう言ってくれたからか、「分かったよ」と了承してくれた。
アンナさんは商人をしていて、この街に商売のために来たらしい。
最初は店員も含めて数人で来ていたから、帝都の冒険者に護衛をして貰ってここまで来れたが、途中の街で商売をするために別れてきたり、言伝のため帝都に帰らせた結果、アンナさん一人になってしまったらしい。
「流石に女一人で、男ばかりの冒険者パーティーに入るのはねえ」
と笑って言っていた。私も男性数人の中に入るのは怖いから無理だろう。
ふと気づかないうちに、二人はロランとアンナで呼び合っていた。
私が緊張して話を全て聞けていなかったようだ‥‥
話している二人を見て、私の知らない感情が渦巻いているのに気づいた。
アンナさんは明るくて、喋りやすくて。
ロランはこういう人がいいのかな、と思って顔をちらりと見た。
その目線に気づいたロランは、「大丈夫か?」と言ってくれる。
けれども、この感情をなんと言えばいいか分からないので頷くしかなかったのだった。
出立は翌日になった。
私とロランはアンナさんと別れて、お世話になった人たちに挨拶をしにきている。
武器屋のおじ様も、「頑張れよ」と笑ってくれた。
何より一番お世話になった三日月亭の女将さんは「またいつでもおいで」と抱きしめてくれた。
そして残りの時間はお母様やお兄様への手紙を書く時間に充てた。そして夜が更ける。
「さて、これからお願いするね!」
アンナさんの仕事は、魔物の素材集めらしい。魔の森で討伐した魔物の素材を購入する仕事だそうだ。
商人というよりは、運搬業かな?とロランと笑って話していたのを聞こえた。
最初は馬車があるのかと思ったら、歩きだ。
アンナさんは収納魔法持ちで、収納魔法と収納魔法が掛かっている袋をいくつか持っていて、それで持ち歩きをしているらしい。
「歩きで袋持ちだと危ないから、護衛をお願いするんだよね」と言っていた。
道は以前通ったメール村への道と同じだ。
以前曲がったところを真っ直ぐ進むと、最初の目的の町に着くらしい。
「大丈夫だろうけど、念の為セリーと俺で挟む形にしようと思うが‥‥いいか?」
「はい、問題ありません」
そう聞かれて、思わず目を伏せてしまった。
こんな状態ではロランに心配かけてしまう、と思い直し頷いたように見せかけた。
「よろしくな」
と私の頭に手を乗せたあと、背を向けたロランを私はぼーっと見つめていた‥‥
という事があり、先頭をロラン、次にアンナさん、後ろが私の順になった。
「ロランはいつから冒険者になったの?」
「10歳だ」
「え!ギルドに登録できる歳から?」
「そうだ、両親が冒険者だったから俺も登録した」
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だからアンナさんも飽きたのだろう。先頭のロランにずっと話しかけている。
今はなぜ冒険者になったのか、というところを聞いていた。
私も知らない事があったので、そうなんだ、と心の中にとどめておく。
そして複雑な気持ちになる。
アンナさんは後ろを向いて私と喋るより、ロランと喋る方が喋りやすいに決まっている。
安全面から見てもそうだし、なにより私は喋るのが上手く無い。
ロランの方が喋っていて楽しいように思う。それは事実だ。
でも何故か、楽しそうな二人を見ていると心にぽっかりと穴が空いたように思えてくる。
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私はそんな心にモヤモヤを抱えながら、後ろからついていくのだった。
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