元悪役令嬢は何でも屋になる。

葉叶

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新しい依頼 X-01

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「お待たせー!
ちょっと引き継ぎに時間くったわ!
んで、何で行く?」

「場所は少し遠いし転移で行きましょうか」

「それじゃ''転移''」

エルが呟くと景色が瞬く間に変わる。

「取り敢えず作戦練るかなと思って人気のない所にしたけどよかった?」

「えぇ、助かるわ。
それじゃあ、クリスが知ってる事を全て教えて頂戴。」

エルが私達の周りに防音防視結界を張ったのを確認してその場に座った。

「オッケー
まず、依頼者はリリィー・ドンスター
ドンスター公爵の後妻だ。
んで、ドンスター公爵には前妻との間に一人息子がいる。
名前はジルニア・ドンスター。今回のターゲットだ。
後はリリィー・ドンスターの連れ子のプリメラ・ドンスター。妖精みたいな可愛さで評判なんだと」

写真を見せられながら説明を聞く。

「ドンスター公爵は前妻をとても愛してたらしく
後妻もとる気はなかったが、恋愛関係ではなく子供達の為にと説得され渋々嫁にしたようだ。
前妻の面影がある息子を見ると辛いのか顔を合わせず仕事ばかりなようだ。
そこにつけこんで気に入らないジルニア・ドンスターを虐待してるらしい。
偵察に行かせた奴によれば、ジルニア・ドンスターは中庭にある用具小屋に閉じ込められる1日一食貰えればマシな生活をしながら使用人達やリリィー・ドンスター達の欲を発散させられてるそうだ。」

聞けば聞くほど眉間にシワがよっていく。
このまま行けばジルニア・ドンスターは公爵になるだろう。
だが、その為にはそれ相応の教養がないといけない。
領民の生活を握っているのだから馬鹿では務まらない。
そうなれば、リリィー・ドンスターの天下は終わるだろう。
ジルニア・ドンスターが消えればプリメラ・ドンスターが婿をとりその婿が公爵となる。
きっとリリィー・ドンスターが操れるような人物を選ぶだろうから天下は続くって所か…

「それで、どうしてこの能力だと思ったの?」

「それは、ジルニア・ドンスターと肉体的に接触した者達が次々と不審死をしてるからだ。
一人は喉を掻きむしり、一人は突然発火だ。
他にもなんの兆候もなかった者が突然街の真ん中で喉を掻っ切ったりもしてる。」

能力の項目には、呪術師又は強力な洗脳系と書かれていた。

「私達なら呪いも洗脳も効かない。
だけど、それ以外だとしたらわからない。」

斬られれば血が出るし
病気にだって普通になる。
ただ、少し人よりそういうのに耐性があるだけだ。

「わかってる。
だけど、検証しようにも流石にDiabloの奴を殺す訳にはいかねぇだろ?
不審死した奴に共通しているのは全員ジルニア・ドンスターと肉体的に接触した事だけだ。」

肉体的に接触が発動条件なのか
体液の交換なのか…発動条件によってこっちの対処も変わってくる。
体液の接触だったら彼の血ですら触れるのは危険だ。
謎が多すぎる。

「取り敢えず様子を見に行きましょうか。
見なきゃ見つからない事もあるわ。」

エルに不可視の魔法をかけてもらってドンスター公爵の屋敷へと向かった。

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