元悪役令嬢は何でも屋になる。

葉叶

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新しい依頼 X-01

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「俺達はDiablo。
対価さえ払えばどんな依頼だろうと叶える何でも屋だ。
ま、不老不死とかは無理だけどなぁ!」

アハハッとあっけらかんに笑うクリス

「そんな奴等が何で…何でこんな所にっ…」

「貴方の義母さんからの依頼よ。
貴方を消してほしいって頼まれたのよ」

「消す…っ!?」

バッと慌てて私達から距離をとるけど狭い小屋の中ではそんなに距離は取れない

「お前には選択肢が2つある。
俺達に依頼をするか、文字通り消されるか。
2つに1つだ。どっちか選べ。」

クリス達が凄いシリアスな雰囲気なのだけど
私に隠れてエルがあやとりをしているのを知ってる私からすると笑いを堪えるのが大変なのよね
でも此処で笑ったらクリスに怒られちゃうわ…

「対価って…何だ」

クリスがチラリと私を見た。
私が説明しろって事かしら?

「対価は私達にとって価値があるものよ。
例え本人からしたら価値なんてなくても私達にとって価値があれば何でもいいのよ。
貴方だったら…そうね、貴方自身かしら。」

クリスが気にかけているようだし能力のコントロールが出来ているなら役には立ちそうだわ。
それにここに入れられるまでは時期当主として相当扱かれていた筈だしね

「僕…?
それじゃぁっ…どっちを選んだって変わらないじゃないか!」

「だからハルは言葉が足りないんだってば!」

何でそうなるのかわからなくて首を傾げているとクリスに呆れた顔をされてしまった

「対価としてお前を貰ったとして
お前にとって人生が180度変わるのは間違いない。
今まで接してきた事の無い奴等の中に入る訳だしな。
だが、お前を貰うということは俺達はお前の人生を貰うと同じだ。
お前が俺達を裏切らない限り俺達はお前の味方であり続けよう。
お前がお前を裏切らない限り俺達はお前を守るよ。
Diabloにはお前を傷つける奴もお前を裏切る奴も居ない。
上っ面でお前も見る奴も居ない。
お前自身を評価して接してくる。
その分上っ面の態度じゃ認めてもらえねぇ。
死ぬ気で歯食いしばって頑張る奴だけが認められるんだ。」

どうしてかそういう勘が強い子ばかりなのよね
嘘なんてすぐバレるし
それに手が早い子ばかりだからよく喧嘩もしてるしね。
まぁ、時にはそういう事が必要な事もあるけど
余りにも酷い場合は止めている。
直ぐ馴染めない子だって勿論居るし
一人が好きな子だって居る。
そんな子達のサポートも私達でしている。
それは私達の義務でもあるから。

「そんなのっ…嘘だっ!
人は裏切るんだ!人は人を傷つける!
誰かの不幸の上でっ!皆笑ってるんだ!
あいつらだって…僕の不幸の上で笑ってる!
僕が傷付くのが楽しくてしょうがないって笑う!
口ではなんとでも言える!」

「貴方がどう思うのも自由よ。
確かに誰かの不幸の上で幸せというのは成り立っているわ。
私達はこれからも誰かを傷つけるし時にはその人の人生を終わらせる。
自分の手が血で染まろうと私達の大切な人が幸せならそれでいいわ。
それはDiabloの皆良く分かっている事よ。」

だから喧嘩したって相手が危険になれば助けに行くし
その為に怪我をおうことだって躊躇わない。

「Diabloには、奴隷だった子 捨てられた子色んな子が居るわ。
貴方の様に家族に虐げられた子だって勿論いる。
何もしてないのに世間からハジかれた子がDiabloには沢山いる。
Diabloはやってる事は良い事ばかりとは言えないわ。
自分の手を血に染めたことがない人間なんてDiabloには居ないもの。」

「…何か話が逸れてしまったわね
取り敢えず私が貴方に聞きたいのは貴方が願いを叶える為に何処まで出来るかという事よ。
貴方が貴方自身を私達にくれるなら私達は貴方の願いを叶えましょう。
だけどね、この契約は紙切れの契約書より重いわよ。
貴方の今後がかかってるんだもの。
1日だけ時間をあげる。その間よく考えなさい。自分の今後を。」

「俺もう少しここにいるよ」

「わかったわ。
場所は…わかるわね。」

クリスが頷いたのを確認して私達は小屋を後にした。


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