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第3章 精霊王
魔道竜(第3章、24)
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ティアヌが条約書を掲げると青い炎がザルゴンのカラダからほとばしる。
包まれれば、熱くもない。
炎の聖霊バルバダイの加護のたまものなのか。不思議な感覚だ。
心地よい熱さ。温泉にでもつかっているように妙に落ち着く。
揺れ動く炎は、まるで穏やかな水面にたゆたう睡蓮のようにまったりとして、心と身体までもが浄められるよう。
心身ともに浄化されるようだった。
すぅーーと目をあける。
炎が消え去り、条約書には青く光る解読不可能な文字が刻まれ、雫のようなマークが。
【竜宮道が開かれた時空を越え、時の狭間ラグーンへとむかうがよい。そこで最後の精霊が待っている】
土の精霊ファームのことだ。
【開門】
水の精霊は海へ身をおどらせる。
「……ぁ……」
もう水が精霊の形をとることはなかった。
元の海水にもどった海面に
「…………」
船の前に立ちはだかる巨大な門は重い音をたてひらかれていく。
だが開かれた先には新たな門が行く手をはばんでいる。
「どういうことだ? 竜宮門は一つじゃなかったのか?」
「そうみたいね。でもさっきマグマドンたちが言っていたじゃない。門は常に汝の前に開かれていると知るだろう、と」
「つまりあれか。いくつもあるが、俺たちを通してくれるってことか」
船がゆっくり進んでいくと固く閉ざされた門は新たな道への門へと通じる。
マグマドンが告げたとおりマディソン号の行く手を阻むものは存在しなかった。
「もうかれこれ十数個は門をくぐったかしら」
恐る恐る櫂をこぐ船員たち。
大砲にしがみつきいつ現れるともしれない敵へと気配をくばる大砲係。
マストによじのぼり、はるか先を見定める見張り役。
舵を握りしめる航海士、副船長。
それぞれの役目を担いながら、マディソン号はただいま時空回路、精霊門を突き進んでいる。
一体いくつ存在するのか。
これだけ厳重に管理され、何から守るためのものなのか。
ぃゃ、あるいは、臭いものには蓋をしろてきな、何かを封じこめるためのもの?
ゾゾと肌があわだったその時。
「おぃ! 何か見えてきたぞ」
目ざとい船員の一人が指差した。
「何だ?」
手を休め船長たちが集まってくる。
遠く、ぽつんと海に浮かぶ小さな島が見えてきた。
時の狭間かつて砂の民と人間、光の民がともに暮らしていたとされるラグーン大陸。その一部分だ。
今では高山の山頂にあったとされる神殿のみが小さな島として形成されている。
「……ぉぉ! あれが」
船員たちの意気もあがった。
最終目的地、どんな願いも叶えることのできる
宝の山があるという夢にっまでみた幻の島がもうすぐ目の前にある。
「もうひと踏ん張りよ!」
「ぉぉ!」
船員たち顔が色めき立つ。
その時、船室への扉がひらかれた。
「セイラ! 」
「もう起きても大丈夫なのか?」
「ぇぇ。本調子とまではいかないけど。ティアヌ、やったじきゃない」
「これで役者がそろったな。上陸の準備をするぞ」
包まれれば、熱くもない。
炎の聖霊バルバダイの加護のたまものなのか。不思議な感覚だ。
心地よい熱さ。温泉にでもつかっているように妙に落ち着く。
揺れ動く炎は、まるで穏やかな水面にたゆたう睡蓮のようにまったりとして、心と身体までもが浄められるよう。
心身ともに浄化されるようだった。
すぅーーと目をあける。
炎が消え去り、条約書には青く光る解読不可能な文字が刻まれ、雫のようなマークが。
【竜宮道が開かれた時空を越え、時の狭間ラグーンへとむかうがよい。そこで最後の精霊が待っている】
土の精霊ファームのことだ。
【開門】
水の精霊は海へ身をおどらせる。
「……ぁ……」
もう水が精霊の形をとることはなかった。
元の海水にもどった海面に
「…………」
船の前に立ちはだかる巨大な門は重い音をたてひらかれていく。
だが開かれた先には新たな門が行く手をはばんでいる。
「どういうことだ? 竜宮門は一つじゃなかったのか?」
「そうみたいね。でもさっきマグマドンたちが言っていたじゃない。門は常に汝の前に開かれていると知るだろう、と」
「つまりあれか。いくつもあるが、俺たちを通してくれるってことか」
船がゆっくり進んでいくと固く閉ざされた門は新たな道への門へと通じる。
マグマドンが告げたとおりマディソン号の行く手を阻むものは存在しなかった。
「もうかれこれ十数個は門をくぐったかしら」
恐る恐る櫂をこぐ船員たち。
大砲にしがみつきいつ現れるともしれない敵へと気配をくばる大砲係。
マストによじのぼり、はるか先を見定める見張り役。
舵を握りしめる航海士、副船長。
それぞれの役目を担いながら、マディソン号はただいま時空回路、精霊門を突き進んでいる。
一体いくつ存在するのか。
これだけ厳重に管理され、何から守るためのものなのか。
ぃゃ、あるいは、臭いものには蓋をしろてきな、何かを封じこめるためのもの?
ゾゾと肌があわだったその時。
「おぃ! 何か見えてきたぞ」
目ざとい船員の一人が指差した。
「何だ?」
手を休め船長たちが集まってくる。
遠く、ぽつんと海に浮かぶ小さな島が見えてきた。
時の狭間かつて砂の民と人間、光の民がともに暮らしていたとされるラグーン大陸。その一部分だ。
今では高山の山頂にあったとされる神殿のみが小さな島として形成されている。
「……ぉぉ! あれが」
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「もうひと踏ん張りよ!」
「ぉぉ!」
船員たち顔が色めき立つ。
その時、船室への扉がひらかれた。
「セイラ! 」
「もう起きても大丈夫なのか?」
「ぇぇ。本調子とまではいかないけど。ティアヌ、やったじきゃない」
「これで役者がそろったな。上陸の準備をするぞ」
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