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1章 特殊筋肉奇襲部隊
「来訪者達(allマッチョ)」2
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対魔法筋肉特殊部隊.................
とんでもない集団だ。なんちゅうネーミング...
ていうか魔法に対して「拳」?いったいどういう...
「拳で魔法に対して...どうするんですか」
「殴る」
????
はい?
「この世界の魔法は、ある物質に触れるとその"効力"を失う」
……いきなりなんの話が始まったのだろうか。
「反魔法物質と呼ばれる無機金属物質だ。詳しい仕組みは分からんが____」
「Anti-Magic Matter とは_____」
突如知らない声が混ざった。しかも声の発生源は俺のすぐ真後ろだった。
あまりに急で驚いて振り向くと、そこにはサカキさんよりやや長身でかなり痩せたような体躯の男がいた。
180辺りの長身の男だった。深緑を含んだ天然パーマ質の髪で、ふわふわしてそう...髪色と相まって何かの植物みたいだ。
半袖のTシャツの上に、彼の長身の割に丈が余った白衣を着ている。
.........だれ?
男と目が合った。
俺の方を見ながら男が口を開く。
「この世界に特有に存在すると考えられる『魔法分子』に作用する、これまたこの世界特有の物質だ。そもそも『魔法分子』とは私達が既に知っている『物質』を構成する分子・原子と共に物質内に存在していて、既知の物理法則に何らかの"バグ"を起こしてそれをねじ曲げる存在だ。そしてAMMはその『魔法分子』が引き起こす反応の______」
「ちょちょちょ、」
俺は何とかして説明を中止させた。今までずっと会話していたみたいに話しだしたから怖かった。
「すみません、どなたですか」
「あっ、」と思いついたようにピクッと男が動く。
「…すまない、名乗るのを忘れていたね、尾倉理太郎。よろしく」
それで...とオグラさんが続けようとしたのをサカキさんが手で制した。
「悪いが細かい原理の話はまた今度にしてくれ。まず魔法と反魔法の話に絞らないと翌朝までお世話になりそうだ」
「ん、そうか...まァこの辺は後日語り明かすとしようか」
とりあえず俺は相槌を打った。...正直止めてくれて助かった。
「端的に言うと、魔法を使えばまさにファンタジックな事が起こせる。そんで反魔法物質__こいつが魔法によって一次的に発生した現象と接触すればたちまち魔法はその”効力”を失う」
ぽかん...としている俺たちを見て察したのだろう、サカキさんが歩き始める。
「まあ何を言ってるか...といったところだろう。見ればわかるさ。ついてこい」
とんでもない集団だ。なんちゅうネーミング...
ていうか魔法に対して「拳」?いったいどういう...
「拳で魔法に対して...どうするんですか」
「殴る」
????
はい?
「この世界の魔法は、ある物質に触れるとその"効力"を失う」
……いきなりなんの話が始まったのだろうか。
「反魔法物質と呼ばれる無機金属物質だ。詳しい仕組みは分からんが____」
「Anti-Magic Matter とは_____」
突如知らない声が混ざった。しかも声の発生源は俺のすぐ真後ろだった。
あまりに急で驚いて振り向くと、そこにはサカキさんよりやや長身でかなり痩せたような体躯の男がいた。
180辺りの長身の男だった。深緑を含んだ天然パーマ質の髪で、ふわふわしてそう...髪色と相まって何かの植物みたいだ。
半袖のTシャツの上に、彼の長身の割に丈が余った白衣を着ている。
.........だれ?
男と目が合った。
俺の方を見ながら男が口を開く。
「この世界に特有に存在すると考えられる『魔法分子』に作用する、これまたこの世界特有の物質だ。そもそも『魔法分子』とは私達が既に知っている『物質』を構成する分子・原子と共に物質内に存在していて、既知の物理法則に何らかの"バグ"を起こしてそれをねじ曲げる存在だ。そしてAMMはその『魔法分子』が引き起こす反応の______」
「ちょちょちょ、」
俺は何とかして説明を中止させた。今までずっと会話していたみたいに話しだしたから怖かった。
「すみません、どなたですか」
「あっ、」と思いついたようにピクッと男が動く。
「…すまない、名乗るのを忘れていたね、尾倉理太郎。よろしく」
それで...とオグラさんが続けようとしたのをサカキさんが手で制した。
「悪いが細かい原理の話はまた今度にしてくれ。まず魔法と反魔法の話に絞らないと翌朝までお世話になりそうだ」
「ん、そうか...まァこの辺は後日語り明かすとしようか」
とりあえず俺は相槌を打った。...正直止めてくれて助かった。
「端的に言うと、魔法を使えばまさにファンタジックな事が起こせる。そんで反魔法物質__こいつが魔法によって一次的に発生した現象と接触すればたちまち魔法はその”効力”を失う」
ぽかん...としている俺たちを見て察したのだろう、サカキさんが歩き始める。
「まあ何を言ってるか...といったところだろう。見ればわかるさ。ついてこい」
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