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呼び出しを食らいました!
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「アルミンー!!」
ぴゃっ。コルルの叫びに、アルミンはサトリに抱きついてる。リーサはコルルの隣にいた存在に気づいて、ゴットリーに抱きついている。
「あなたって子は!!」
「違うの!まま。見て。可愛いでしょ?」
「違うわ!」
アルミンはアワアワと母親に、言い訳をしようとする横で、コルルと来たフィルの姿に、リーサは動揺。
「ベイビー?」
ビクッ。
「リーサはいいこにしてた!本当だもん。ゴットリー先生。おばちゃんに言って。」
「今回、リーサは、初めにサトリを見つけまして、事情を知るものですから。同席させました。まあ、概ね、授業を真面目にやっておりましたよ。サトリに興味津々でアルミンと取り合いしてましたけども。」
名付けをするんだと争い、回りが名前をつけたら、情が湧いてしまうと、嗜めたが、耳に入らなかった。ちなみに、争いの末、「チャッキー」と名付けた。
「あれほど、名付けをしちゃだめよ。と言ったでしょう?」
「チャッキーって顔をしてるから。」
見たときから、チャッキーだと思った。アルミンとの話し合いで決めたのだ。
概ねの授業には、きちんと受けていたことは、誉めるが、頂けないのは、名付けをしてしまったことに加え、アルミンと喧嘩したこと。
今は仲直りしてるが、直ぐに争うのだ。直ぐに仲直りするけど。
アルミンは、母のお説教にサトリを抱き締めながら聞いてる。サトリは、コルルを眺めていた。
引き離しても引き離せない。校長から、危害があるわけでもなく、まして、野生に近いサトリ。しかもアルミンを大層、気に入ってる様子。
引き取る許可を得た。
「この度は、息子がお騒がせを致しまして、申し訳ありません。」
「お母様。わかっています。大丈夫ですよ。」
校長もゴットリーもうなずいてる。
「アルミン。チャッキー。重くない?」
「ちょっとだけ。でも大丈夫。」
そうなの?とリーサはいう。毛並みにサワサワする。気持ちいい!
「ベイビー?」
リーサは、フィルと手を繋ぐ。
フィルが、夕飯に作ったのは、ゴロゴロ野菜のカレー。甘口と中辛、それぞれ二種類。
かき玉スープにデザートは、真っ赤なイチゴ。
「ルー。たくさん、かけてね!コーン、いっぱい、かけてえ!」
ぐいぐいと、フィルの服の裾を引っ張る!カレーはいつも、子供の大好物である。
「はいはい。」
「なあ。母さん。俺のは肉たっぷりね!」
スペンサーが混じる。好き嫌いが激しいスペンサーとリーサのわがまま発令中。
「その前に手伝いをしろ。」
リフがリーサとスペンサーをキッチンから追い出す。邪魔しかしない。
カレーの匂いが充満していて、鼻をくすぐる。双子は、率先して、テーブルの片付け。
「リーサ。来い。食う前に、風呂に入るぞ!」
「身綺麗にして、カレーを食うぜ!」
「うん!」
双子とリーサはいつも一緒に風呂に入る。まだ髪と体を自分で洗えないリーサに双子が洗ってやる。リーサは、自動的に九時に回れば、勝手に寝てしまうため、早めに、風呂に入らなきゃならない。
我が家の風呂は、凝っていて、水気を直ぐに捌けるような魔石を使用し、大きな浴槽と、ツェリのこだわりの入浴剤を入れるのだ。
体を先に洗い流し、充分に温まるために、湯船に浸かる。バシャバシャと三人は遊ぶ。風呂のおもちゃ道具。
「入浴剤、変わったな?ツェリおば様の気分か?」
「だろ?俺たち、そんなもん、気にしやしねーぜ!」
黄金色の入浴剤に金持ち気分だ。ツェリに成分を聞いたら、最後だから、絶対に聞かない。話が長い。やたら、美容関係に、力を入れてるのだ。ツェリに関しては、自分だけが、使用せず、家族全員に使用するように、使わせてくれる。
前は、シュワシュワする蒼の入浴剤だった。子供に好評だった。パチパチするサイダーのような感覚が、面白いし、爽やか。
「逆上せる前に髪と体を洗うから。」
顔に水が当たるのが苦手なリーサのために、タオルで、顔をかくしてやる。シャンプーを泡立て、リーサの髪を洗う。シャコシャコ。ツェリ直伝、髪の洗いかた。幼い甥だろうが、髪の洗いかたから、体の洗いかた、果ては、保湿のやり方に渇かし方を伝授している。
「いい!ひとつでも怠るような真似は、してはいけないわ!美容とは、一日もサボらず、怠らず、絶対に、やりなさい!肌は結局、保湿。髪は綺麗にして、丈夫で美しい髪を保つために、シャンプーはもちろん、リンス。髪の渇かすこと、髪を乱暴にやるなど、言語道断。」
あのスペンサーですら、ツェリによる鬼指導を受け、今では、ルーティンのように出来る。
まだリーサは不器用でできないため、双子が代わりにやってやる。わが家では、ツェリに反論しない。暗黙のルールだ。
双子も急いでも必ず、やる。
出て、体を拭いてから、パジャマに着替える。
巻いたタオルで、自然に渇かしてから、しばらくして、ドライヤーで充分に乾かす。
ブラシですいてやり、髪の健康を促す水を振り撒いて、更に、ブラシで丁寧にすく。
「よし!カレーを食うぜ!」
「わー。」
バタバタ。
夕飯を取り囲む。今日の出来事をフィルは、マルクスに話した。
「コルルは大丈夫?」
「明日、様子に見に行くわ。甘いものをお土産に持っていこうと思うの。」
ロッシュヴォークにいるペットは、コルルが世話をしていて、賢いペットは、コルルをリーダーとして、従順。コルルには、世話をする才能がある。
「学校の森にサトリなんか、いたの?」
「かわいそうに。コルルおば様。」
「フサフサしていて、かわいかったよ!チャッキーってお名前。」
「リーサ。お前は、反省しなさい。」
「サトリは人前にでないので、有名なのに、珍しいね。住みかを追われたのかな?」
またアルミンが拾ったのかと呆れる一同。
コルルへのお土産には、「パンティオ」のシュークリームをあげることに決めた。彼女の好物。
ロッシュヴォーク家では、父、ギルベルトが帰宅。見知らない生物がいる。コルルが疲れた顔をしてるので、わかった。またアルミンが拾ったのだ。
「ジャッキーだよ!ぱぱ。サトリっていう種類らしいよ!」
「アルミン。拾い物はやめなさいって言った。」
「アルミン。いいこ。」
ギューッ。
奥から、かつて、アルミンが拾ってきたペットたちがわらわらと出てきた。アルミンを庇うように、身を呈してる。
ギルベルトは、ため息をついた。
ぴゃっ。コルルの叫びに、アルミンはサトリに抱きついてる。リーサはコルルの隣にいた存在に気づいて、ゴットリーに抱きついている。
「あなたって子は!!」
「違うの!まま。見て。可愛いでしょ?」
「違うわ!」
アルミンはアワアワと母親に、言い訳をしようとする横で、コルルと来たフィルの姿に、リーサは動揺。
「ベイビー?」
ビクッ。
「リーサはいいこにしてた!本当だもん。ゴットリー先生。おばちゃんに言って。」
「今回、リーサは、初めにサトリを見つけまして、事情を知るものですから。同席させました。まあ、概ね、授業を真面目にやっておりましたよ。サトリに興味津々でアルミンと取り合いしてましたけども。」
名付けをするんだと争い、回りが名前をつけたら、情が湧いてしまうと、嗜めたが、耳に入らなかった。ちなみに、争いの末、「チャッキー」と名付けた。
「あれほど、名付けをしちゃだめよ。と言ったでしょう?」
「チャッキーって顔をしてるから。」
見たときから、チャッキーだと思った。アルミンとの話し合いで決めたのだ。
概ねの授業には、きちんと受けていたことは、誉めるが、頂けないのは、名付けをしてしまったことに加え、アルミンと喧嘩したこと。
今は仲直りしてるが、直ぐに争うのだ。直ぐに仲直りするけど。
アルミンは、母のお説教にサトリを抱き締めながら聞いてる。サトリは、コルルを眺めていた。
引き離しても引き離せない。校長から、危害があるわけでもなく、まして、野生に近いサトリ。しかもアルミンを大層、気に入ってる様子。
引き取る許可を得た。
「この度は、息子がお騒がせを致しまして、申し訳ありません。」
「お母様。わかっています。大丈夫ですよ。」
校長もゴットリーもうなずいてる。
「アルミン。チャッキー。重くない?」
「ちょっとだけ。でも大丈夫。」
そうなの?とリーサはいう。毛並みにサワサワする。気持ちいい!
「ベイビー?」
リーサは、フィルと手を繋ぐ。
フィルが、夕飯に作ったのは、ゴロゴロ野菜のカレー。甘口と中辛、それぞれ二種類。
かき玉スープにデザートは、真っ赤なイチゴ。
「ルー。たくさん、かけてね!コーン、いっぱい、かけてえ!」
ぐいぐいと、フィルの服の裾を引っ張る!カレーはいつも、子供の大好物である。
「はいはい。」
「なあ。母さん。俺のは肉たっぷりね!」
スペンサーが混じる。好き嫌いが激しいスペンサーとリーサのわがまま発令中。
「その前に手伝いをしろ。」
リフがリーサとスペンサーをキッチンから追い出す。邪魔しかしない。
カレーの匂いが充満していて、鼻をくすぐる。双子は、率先して、テーブルの片付け。
「リーサ。来い。食う前に、風呂に入るぞ!」
「身綺麗にして、カレーを食うぜ!」
「うん!」
双子とリーサはいつも一緒に風呂に入る。まだ髪と体を自分で洗えないリーサに双子が洗ってやる。リーサは、自動的に九時に回れば、勝手に寝てしまうため、早めに、風呂に入らなきゃならない。
我が家の風呂は、凝っていて、水気を直ぐに捌けるような魔石を使用し、大きな浴槽と、ツェリのこだわりの入浴剤を入れるのだ。
体を先に洗い流し、充分に温まるために、湯船に浸かる。バシャバシャと三人は遊ぶ。風呂のおもちゃ道具。
「入浴剤、変わったな?ツェリおば様の気分か?」
「だろ?俺たち、そんなもん、気にしやしねーぜ!」
黄金色の入浴剤に金持ち気分だ。ツェリに成分を聞いたら、最後だから、絶対に聞かない。話が長い。やたら、美容関係に、力を入れてるのだ。ツェリに関しては、自分だけが、使用せず、家族全員に使用するように、使わせてくれる。
前は、シュワシュワする蒼の入浴剤だった。子供に好評だった。パチパチするサイダーのような感覚が、面白いし、爽やか。
「逆上せる前に髪と体を洗うから。」
顔に水が当たるのが苦手なリーサのために、タオルで、顔をかくしてやる。シャンプーを泡立て、リーサの髪を洗う。シャコシャコ。ツェリ直伝、髪の洗いかた。幼い甥だろうが、髪の洗いかたから、体の洗いかた、果ては、保湿のやり方に渇かし方を伝授している。
「いい!ひとつでも怠るような真似は、してはいけないわ!美容とは、一日もサボらず、怠らず、絶対に、やりなさい!肌は結局、保湿。髪は綺麗にして、丈夫で美しい髪を保つために、シャンプーはもちろん、リンス。髪の渇かすこと、髪を乱暴にやるなど、言語道断。」
あのスペンサーですら、ツェリによる鬼指導を受け、今では、ルーティンのように出来る。
まだリーサは不器用でできないため、双子が代わりにやってやる。わが家では、ツェリに反論しない。暗黙のルールだ。
双子も急いでも必ず、やる。
出て、体を拭いてから、パジャマに着替える。
巻いたタオルで、自然に渇かしてから、しばらくして、ドライヤーで充分に乾かす。
ブラシですいてやり、髪の健康を促す水を振り撒いて、更に、ブラシで丁寧にすく。
「よし!カレーを食うぜ!」
「わー。」
バタバタ。
夕飯を取り囲む。今日の出来事をフィルは、マルクスに話した。
「コルルは大丈夫?」
「明日、様子に見に行くわ。甘いものをお土産に持っていこうと思うの。」
ロッシュヴォークにいるペットは、コルルが世話をしていて、賢いペットは、コルルをリーダーとして、従順。コルルには、世話をする才能がある。
「学校の森にサトリなんか、いたの?」
「かわいそうに。コルルおば様。」
「フサフサしていて、かわいかったよ!チャッキーってお名前。」
「リーサ。お前は、反省しなさい。」
「サトリは人前にでないので、有名なのに、珍しいね。住みかを追われたのかな?」
またアルミンが拾ったのかと呆れる一同。
コルルへのお土産には、「パンティオ」のシュークリームをあげることに決めた。彼女の好物。
ロッシュヴォーク家では、父、ギルベルトが帰宅。見知らない生物がいる。コルルが疲れた顔をしてるので、わかった。またアルミンが拾ったのだ。
「ジャッキーだよ!ぱぱ。サトリっていう種類らしいよ!」
「アルミン。拾い物はやめなさいって言った。」
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