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第1章
依頼
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朝。
街のざわめきが、寝起きの耳に心地よい。
新居で迎える何度目かの朝、ガアラは軽く体を伸ばして起き上がった。
「……さて。今日は稼ぎに行くか」
すでに台所では、リィナがパンとスープの準備をしていた。
手慣れた動作で食器を並べながら、振り返る。
「ギルド、行くんでしょ? 私も行く」
「お、気が合うな。最近ちょっと“まとまった依頼”受けてないから、そろそろ動きたい」
「じゃ、今日は中級~Dランクあたり狙いで」
「おう。で、できれば“楽して稼げるやつ”希望な」
「そんな都合のいい依頼、あるわけないでしょ」
◆
グラストール冒険者ギルド。午前の受付前。
依頼掲示板の前には、すでに多くの冒険者が集まっていた。
その中をくぐり抜け、ふたりは中段の常駐枠を見上げる。
> 【野営地補給ルートの警備:Dランク】
【遺跡調査隊の護衛:Dランク~Cランク】
【村落の水源に現れた魔物の討伐:Cランク】
【薬草採取:Dランク】
【家畜誘導中の見張り:Dランク】
ガアラがひとつの紙を指差す。
「……これ。遺跡調査隊の護衛って、なんか面白そうじゃね?」
「うん。戦闘もあるだろうし、何より“変なもの”が見られる可能性が高い」
「変なもの……?」
「古代文字、魔道具、未鑑定の遺物。
あんたのスマホ、何か反応するかもしれないでしょ」
「……ああ。確かにそういうの、けっこうメールのトリガーになってた気がする」
ふたりは目を合わせ、うなずく。
◆
受付へ向かうと、いつもの職員が丁寧に対応してくれた。
「こちら、C~Dランク混合の合同依頼になります。
護衛対象は王国から派遣された民間の遺跡調査団。
現地までは半日、護衛期間は3日を予定しています」
「報酬は?」
「最低保証:銀貨10枚。追加報酬は発見物や戦果に応じて変動します」
ガアラとリィナは顔を見合わせ、声を揃えて言った。
「受けます」
「決まりね」
◆
グラストール冒険者ギルドで依頼を受けたその足で、ガアラとリィナは街の南側にあるマーケット通りへ向かった。
遺跡の護衛任務――最低でも三日はかかる。
準備不足は命取り。ふたりは息を合わせるように、それぞれの持ち場へと動き出した。
「私は食料と水、それと保存食。あなたは装備点検と、予備の魔石の確認ね」
「了解。あと、今回の依頼先って遺跡調査団だから、鑑定アプリにも何か仕込んでおくべきか……」
「うん、何かに反応するかもしれないしね」
ガアラはスマホを片手に、商人たちの声で賑わう通りを歩いた。
装備屋で刃の摩耗を見てもらい、短剣のメンテナンスを依頼。
その隣の道具屋で、魔石式ランタンと予備の火打石も購入した。
「こういう小物、いざという時に助かるんだよな……って、あ、リィナ」
パン屋の前で立ち止まっていたリィナは、香ばしい匂いにやられた顔で、熱々の小ぶりな焼き菓子を袋に詰めてもらっていた。
「……たまにはね。甘いもの、必要でしょ」
「そういう時だけ笑顔なのおまえ」
「うるさい。さ、揃った?」
荷物を互いに確認しながら、ふたりはギルドに戻り、指定された集合時間の少し前に南門へ向かった。
◆
午前十時過ぎ。
街の南門からわずかに離れた広場に、馬車が三台、整然と並んでいた。
その周囲には、数人の護衛らしき冒険者と、調査団らしいローブ姿の男女があわただしく荷を積んでいる。
「……あれが、今回の護衛対象か」
「うん、見た目は学者って感じ」
ふたりが歩み寄ると、その中から一人の女性が振り返った。
「あなたたちが追加の護衛ですね? ようこそ。私はこの調査団の責任者、エリシア・ノードといいます」
エリシアは肩までの黒髪を丁寧に結い、整った顔立ちに知的な眼差しを携えていた。
だがその雰囲気は高圧的でも傲慢でもなく、むしろ“現場を知っている者”の空気を纏っていた。
「俺はガアラ。こっちはリィナ。よろしくお願いします」
「こちらこそ。……今回は、王国魔術院からの調査命令を受けていて、現地では遺跡内部への立ち入りがあります。
遺物の発掘よりも、地形の把握と護衛を重視していただけると助かります」
「了解です」
ふたりが軽くうなずくと、後方から馬車の積み荷を調整していた青年が声をかけてきた。
「エリシアさん、準備できました!」
「ありがとう。……それでは、出発します」
こうして、ガアラとリィナを乗せた調査団は、かつて栄えた古王国の遺跡“エル=ヴェルグ”へと向けて、街を後にした。
"""
馬車が止まり、森の静寂の中に車輪の音が消えていった。
目の前に広がるのは、苔むした石の階段と、崩れかけたアーチを抜けた先に佇む――古代遺跡「エル=ヴェルグ」の南部区画。
石造りの門の前には、既に数名の護衛兵たちが待機していた。
「ここから先は、調査対象の高魔力区域です」
調査団の責任者であるエリシアが、きっちりと整えた黒髪を揺らしながら一礼した。
背筋の伸びた長身の女性で、知性のにじむ落ち着いた声が印象的だ。
「国の指示で、遺跡内部への進入人数は制限されています。
申し訳ありませんが、護衛の皆さんはここでお待ちください」
「了解。ここからはお前たちで頼むぞ。危なくなったら叫べ」
護衛兵たちは門の前で警戒体勢を整える。
「ってことは、俺らだけで入るのね」
ガアラがリィナの方を見ながら軽く肩をすくめた。
「まあ、そういうこと。ちゃんと戦えるの、私とあんたくらいでしょ?」
そしてもうひとり、エリシアの後ろには、若干緊張した面持ちの青年が控えていた。
「……あの、ボクはルーク。補助術士です。
戦闘はあまり得意じゃないんですが、展開魔法と結界系の魔法ならある程度……」
ルークは、胸にかけた青い魔力布と簡素なローブを身につけた、細身の青年だった。
言葉は丁寧で控えめだが、その目には誠実な意志が見えた。
「無理に前に出なくていい。俺たちが前に立つ。背中だけは守る」
ガアラの言葉に、ルークは小さくうなずいた。
◆
遺跡の奥は、まるで空気そのものが淀んでいるような感覚だった。
石の床はひび割れ、壁面の装飾には古代魔法の文字が刻まれている。
しかし、その文字が一部、淡く発光しているのにガアラは気づいた。
「魔力が……今も残ってるのか?」
「いいえ、“動いてる”の。魔法の痕跡じゃない。これは、今も稼働している構造体」
エリシアは警戒の目を強め、魔力感知盤を手に周囲を確認していく。
「先に進んだ先に、目的の魔力集中点があるはずです。……行きましょう」
慎重に通路を進み、やがて豪奢な彫刻が施された石扉が姿を現す。
その中央には、淡く青白く光を放つ魔法陣の輪郭があった。
「これが……封鎖されてた“南部区画”の核心か」
「魔力の流れが安定している。開きます。皆さん、注意を」
エリシアが扉に魔力を送り込むと、石が鈍く唸りながら左右に開いた。
中には広めの石造りの広間と――その中心に、複雑な幾何学模様を描いた魔法陣。
「っ……転送陣……!?」
「違う、未発動だ。だが……」
そのとき。
ルークが、魔法陣の縁にわずかに足を踏み入れた。
「わっ……?」
「下がれ、ルーク!!」
ガアラが叫ぶよりも早く、陣全体が眩く光を放った。
「リィナ!!」
「ガアラっ!!」
全身を包む閃光。
視界が白に染まり、重力の感覚が消え――
次の瞬間、四人の身体は空間ごと消え去った。
街のざわめきが、寝起きの耳に心地よい。
新居で迎える何度目かの朝、ガアラは軽く体を伸ばして起き上がった。
「……さて。今日は稼ぎに行くか」
すでに台所では、リィナがパンとスープの準備をしていた。
手慣れた動作で食器を並べながら、振り返る。
「ギルド、行くんでしょ? 私も行く」
「お、気が合うな。最近ちょっと“まとまった依頼”受けてないから、そろそろ動きたい」
「じゃ、今日は中級~Dランクあたり狙いで」
「おう。で、できれば“楽して稼げるやつ”希望な」
「そんな都合のいい依頼、あるわけないでしょ」
◆
グラストール冒険者ギルド。午前の受付前。
依頼掲示板の前には、すでに多くの冒険者が集まっていた。
その中をくぐり抜け、ふたりは中段の常駐枠を見上げる。
> 【野営地補給ルートの警備:Dランク】
【遺跡調査隊の護衛:Dランク~Cランク】
【村落の水源に現れた魔物の討伐:Cランク】
【薬草採取:Dランク】
【家畜誘導中の見張り:Dランク】
ガアラがひとつの紙を指差す。
「……これ。遺跡調査隊の護衛って、なんか面白そうじゃね?」
「うん。戦闘もあるだろうし、何より“変なもの”が見られる可能性が高い」
「変なもの……?」
「古代文字、魔道具、未鑑定の遺物。
あんたのスマホ、何か反応するかもしれないでしょ」
「……ああ。確かにそういうの、けっこうメールのトリガーになってた気がする」
ふたりは目を合わせ、うなずく。
◆
受付へ向かうと、いつもの職員が丁寧に対応してくれた。
「こちら、C~Dランク混合の合同依頼になります。
護衛対象は王国から派遣された民間の遺跡調査団。
現地までは半日、護衛期間は3日を予定しています」
「報酬は?」
「最低保証:銀貨10枚。追加報酬は発見物や戦果に応じて変動します」
ガアラとリィナは顔を見合わせ、声を揃えて言った。
「受けます」
「決まりね」
◆
グラストール冒険者ギルドで依頼を受けたその足で、ガアラとリィナは街の南側にあるマーケット通りへ向かった。
遺跡の護衛任務――最低でも三日はかかる。
準備不足は命取り。ふたりは息を合わせるように、それぞれの持ち場へと動き出した。
「私は食料と水、それと保存食。あなたは装備点検と、予備の魔石の確認ね」
「了解。あと、今回の依頼先って遺跡調査団だから、鑑定アプリにも何か仕込んでおくべきか……」
「うん、何かに反応するかもしれないしね」
ガアラはスマホを片手に、商人たちの声で賑わう通りを歩いた。
装備屋で刃の摩耗を見てもらい、短剣のメンテナンスを依頼。
その隣の道具屋で、魔石式ランタンと予備の火打石も購入した。
「こういう小物、いざという時に助かるんだよな……って、あ、リィナ」
パン屋の前で立ち止まっていたリィナは、香ばしい匂いにやられた顔で、熱々の小ぶりな焼き菓子を袋に詰めてもらっていた。
「……たまにはね。甘いもの、必要でしょ」
「そういう時だけ笑顔なのおまえ」
「うるさい。さ、揃った?」
荷物を互いに確認しながら、ふたりはギルドに戻り、指定された集合時間の少し前に南門へ向かった。
◆
午前十時過ぎ。
街の南門からわずかに離れた広場に、馬車が三台、整然と並んでいた。
その周囲には、数人の護衛らしき冒険者と、調査団らしいローブ姿の男女があわただしく荷を積んでいる。
「……あれが、今回の護衛対象か」
「うん、見た目は学者って感じ」
ふたりが歩み寄ると、その中から一人の女性が振り返った。
「あなたたちが追加の護衛ですね? ようこそ。私はこの調査団の責任者、エリシア・ノードといいます」
エリシアは肩までの黒髪を丁寧に結い、整った顔立ちに知的な眼差しを携えていた。
だがその雰囲気は高圧的でも傲慢でもなく、むしろ“現場を知っている者”の空気を纏っていた。
「俺はガアラ。こっちはリィナ。よろしくお願いします」
「こちらこそ。……今回は、王国魔術院からの調査命令を受けていて、現地では遺跡内部への立ち入りがあります。
遺物の発掘よりも、地形の把握と護衛を重視していただけると助かります」
「了解です」
ふたりが軽くうなずくと、後方から馬車の積み荷を調整していた青年が声をかけてきた。
「エリシアさん、準備できました!」
「ありがとう。……それでは、出発します」
こうして、ガアラとリィナを乗せた調査団は、かつて栄えた古王国の遺跡“エル=ヴェルグ”へと向けて、街を後にした。
"""
馬車が止まり、森の静寂の中に車輪の音が消えていった。
目の前に広がるのは、苔むした石の階段と、崩れかけたアーチを抜けた先に佇む――古代遺跡「エル=ヴェルグ」の南部区画。
石造りの門の前には、既に数名の護衛兵たちが待機していた。
「ここから先は、調査対象の高魔力区域です」
調査団の責任者であるエリシアが、きっちりと整えた黒髪を揺らしながら一礼した。
背筋の伸びた長身の女性で、知性のにじむ落ち着いた声が印象的だ。
「国の指示で、遺跡内部への進入人数は制限されています。
申し訳ありませんが、護衛の皆さんはここでお待ちください」
「了解。ここからはお前たちで頼むぞ。危なくなったら叫べ」
護衛兵たちは門の前で警戒体勢を整える。
「ってことは、俺らだけで入るのね」
ガアラがリィナの方を見ながら軽く肩をすくめた。
「まあ、そういうこと。ちゃんと戦えるの、私とあんたくらいでしょ?」
そしてもうひとり、エリシアの後ろには、若干緊張した面持ちの青年が控えていた。
「……あの、ボクはルーク。補助術士です。
戦闘はあまり得意じゃないんですが、展開魔法と結界系の魔法ならある程度……」
ルークは、胸にかけた青い魔力布と簡素なローブを身につけた、細身の青年だった。
言葉は丁寧で控えめだが、その目には誠実な意志が見えた。
「無理に前に出なくていい。俺たちが前に立つ。背中だけは守る」
ガアラの言葉に、ルークは小さくうなずいた。
◆
遺跡の奥は、まるで空気そのものが淀んでいるような感覚だった。
石の床はひび割れ、壁面の装飾には古代魔法の文字が刻まれている。
しかし、その文字が一部、淡く発光しているのにガアラは気づいた。
「魔力が……今も残ってるのか?」
「いいえ、“動いてる”の。魔法の痕跡じゃない。これは、今も稼働している構造体」
エリシアは警戒の目を強め、魔力感知盤を手に周囲を確認していく。
「先に進んだ先に、目的の魔力集中点があるはずです。……行きましょう」
慎重に通路を進み、やがて豪奢な彫刻が施された石扉が姿を現す。
その中央には、淡く青白く光を放つ魔法陣の輪郭があった。
「これが……封鎖されてた“南部区画”の核心か」
「魔力の流れが安定している。開きます。皆さん、注意を」
エリシアが扉に魔力を送り込むと、石が鈍く唸りながら左右に開いた。
中には広めの石造りの広間と――その中心に、複雑な幾何学模様を描いた魔法陣。
「っ……転送陣……!?」
「違う、未発動だ。だが……」
そのとき。
ルークが、魔法陣の縁にわずかに足を踏み入れた。
「わっ……?」
「下がれ、ルーク!!」
ガアラが叫ぶよりも早く、陣全体が眩く光を放った。
「リィナ!!」
「ガアラっ!!」
全身を包む閃光。
視界が白に染まり、重力の感覚が消え――
次の瞬間、四人の身体は空間ごと消え去った。
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