異世界転移して最強のおっさん……の隣に住んでいる。

モデル.S

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第1章

新たな旅の始まり

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ダンジョン攻略を終えた俺たちはギルドへ戻り、手続きを済ませた。

 換金した魔石の合計額は――

雑魚モンスターの魔石だけで金貨1000枚

 十分すぎる収入だった。

 そして、ボスのアーマードオーガの魔石――

特大サイズで、ギルドでは買い取れない

 ギルド職員によれば、このレベルの魔石は市場価格が非常に高く、適当に売るのはもったいないらしい。

「オークションに出した方がいい」とのことで、俺は魔石をギルドに預け、すぐに手続きを進めてもらうことにした。


---

 ギルドでの正式な冒険者ランクは、通常"受けた依頼の数"によって決まる。

 俺はまだ依頼をほとんど受けていないが――

「とりあえずCランクにしとくわ」

 ギルドマスターの鶴の一声で決定した。

 藤堂さんの知り合いでもあるギルドマスターが、「実力は十分」と判断したらしい。

(まぁ、ダンジョンを踏破したんだから当然か……)

 正式なギルドカードを受け取り、俺はCランク冒険者として登録された。



 ギルドでの手続きを終えた後、俺は藤堂さんと向かい合った。

「さて……これからどうする?」

 藤堂さんが問いかける。

 俺は少し考えた後、答えを出した。

「……とりあえず、この世界を見て回ろうと思います」

 戦闘技術も身につき、魔法も覚えた。
 1人で問題なく生きていけるだけの力を手に入れた。

「この世界のことをもっと知りたい。だから、しばらく旅をしようかなって」

 俺の言葉を聞き、藤堂さんは頷いた。

「そうか。なら、ここでお別れだな」

「……おじさんは?」

「俺は元の世界に帰る」

 その言葉に、俺は少し驚いた。

「え……帰るんですか?」

「ああ。お前も知ってる通り、俺は異世界に行き来できる。でも、もう"こっち"でやることはない」

「……そうですか」

 俺は少し寂しく思ったが、それも仕方のないことだ。

「ま、何かあればまた来るかもしれねぇけどな」

「その時はまた、酒でも奢ってくださいよ」

「おう。じゃあな、ユート」

 そう言って、藤堂さんは去っていった。


---

 1人になった俺は、改めて考える。

(これから、どうするか……)

 とりあえず、異世界の街や文化を見て回るのもいい。
 強くなるために、さらなるダンジョンを攻略するのもいい。

 目標はまだ漠然としているが――



ギルドでの手続きを終え、藤堂さんとも別れた俺は、一人で街を歩いていた。

 これから、どうするか――

 もう俺は異世界で生きていく力を持っている。
 ならば、この世界を自分の目で見て、経験して、知るのが先決だ。

「よし、旅に出よう」

 俺は決意を固め、ギルドで最低限の準備を整えることにした。

 旅をするとは言っても、いきなり当てのない放浪は危険だ。
 まずは、行き先を決めることにした。

 ギルドの情報掲示板を眺めながら、候補を考える。


---

① 王都(大都市)へ行く
 - この国の中心地であり、貴族や高名な冒険者、魔法使いが集まる。
 - 魔法学院や闘技大会が開かれるなど、見どころも多い。
 - 大都市ならではの問題(犯罪・政治闘争)に巻き込まれる可能性も。

② 辺境の村(のどかな場所)へ行く
 - 魔物被害のある村など、田舎の生活を体験する。
 - 村人との交流や、新しい文化を知るチャンス。
 - 冒険者が少ないため、討伐依頼を頼まれる可能性が高い。

③ 交易都市(商人の街)へ行く
 - さまざまな物資が流通し、異国の文化も入り混じる。
 - 商人や職人と接触し、異世界の経済を知ることができる。
 - 盗賊や詐欺師も多いため、注意が必要。


---

 俺は地図を広げ、それぞれのルートを確認する。

「……まずは、王都を目指してみるか」

 王都なら、いろんな人が集まるし、貴族や高名な冒険者、魔法使いとも接触できるかもしれない。
 未知の技術や魔法に触れる機会も多いはずだ。

 最低限の荷物をまとめ、俺は街の門へと向かった。

 門番に旅の目的を伝え、街の外へ――

「……よし、いよいよ旅の始まりだ!」

 まだ見ぬ異世界の風景、出会う人々、そして新たな冒険。
 俺は胸を高鳴らせながら、未知の世界へと歩みを進めた。

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