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第2章
オルディス家
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【王都・ある夜】
それは、グレイス伯爵邸での報告から数日後のことだった。
ユートたちは日常へと戻り、依頼や訓練をこなすいつもの日々が続いていたが……
街の空気に、どこか薄暗く、濁った気配が漂い始めていた。
「……最近、なんか街に妙な目線が増えてないか?」
バルトが、依頼帰りにぼそりとつぶやく。
「気のせいじゃないと思うよ」
ティナも耳を動かしながら、警戒するように周囲を見渡した。
「近くで息を殺して見てる奴がいる……あの角の建物の上。2階の窓」
ユートは、何気ない表情のまま、そっと視線だけを向ける。
そこには――黒ずくめの人影が、微かに揺れた。
---
【その夜】
ユートの家の裏手。
ラミアが外で冷たい酒を飲んでいると、ふと空気の流れに異変を感じた。
「……この気配、ただの人間じゃないね」
そして、その直後。
“ズッ!!”
夜空を切り裂くように、2本の短剣がラミアの背中に向かって投げ込まれた――
「ハイ、残念。昼間にやりな」
ラミアが身体をひねり、尻尾で短剣を弾くと、茂みの影から数人の黒装束の刺客が飛び出した。
「ラミア、大丈夫か?」
裏口から駆け出したユートが手を広げる。
「待ってたよ、ユート」
「なんか……これは“こんにちは”の仕方が間違ってるよな」
次の瞬間――
ユートの指先から、魔力の光が瞬いた。
「エアスラッシュ」
風の刃が放たれ、襲いかかってきた刺客の武器を叩き落とす。
ティナとバルトもすぐに駆けつける。
捕らえた刺客は頑なに口を閉ざしていたが、ラミアが酒を一気に煽った後、優しい笑顔で耳元に囁いた。
「ねぇ、ちょっとだけ本気出していい?」
……その数分後。
「お、オル……ディス家から……依頼を……ッ!!」
「ふぅ、やっぱりね」
ラミアがため息を吐く。
ユートは空を見上げた。
「そろそろ、向こうも本気で消しにかかってきたか」
---
【王都・グレイス伯爵邸 地下室】
ユートはグレイス伯爵とギルドマスターの2人の前に座っていた。
背後には、捕らえた刺客が縄で縛られてうずくまっている。
「……やはり、オルディス家か」
伯爵は低くうなり、苦虫を噛み潰したような表情を見せた。
「だが、あそこは表向きは“貴族の中でも高貴な家門”とされている。王都の表側から攻めることはできん」
ギルドマスターも頷く。
「それでも、証拠が増えれば……一気に裁きの場に引きずり出せる可能性はある。
だがそれには――“決定打”が要る」
「隠された屋敷がある。オルディス家の表の邸宅ではなく、北東の山間部……“ノルブの森”の奥。
そこで怪しげな研究や私兵の訓練が行われていると、かねてから噂されていた」
「……確証は?」
ユートが問うと、伯爵は唇を引き結ぶ。
「……今はまだ噂の域を出ん。だが、そこに直接入り込み――証拠を押さえれば、全てが変わる」
---
「……わかりました。潜入して、証拠を掴んできます」
ユートが立ち上がる。
ティナとバルトもすぐに頷いた。
「俺たちも行くよ」
「危険なとこにユートひとりでなんて、行かせられないよ!」
ラミアは片手に酒瓶を持ったまま、にやりと笑った。
「よし、面白くなってきたじゃない」
---
ギルドからは“潜入用装備”と“隠密行動用の魔道具”が貸与される。
さらに、証拠収集用の“記録石”もユートに渡される。
「これは視覚・聴覚を記録できる魔道具だ。隠れて会話を記録すれば、それだけで大きな証拠になる」
「ありがたい」
---
【ノルブの森・潜入作戦】
数日後の夜。
ユートたちはノルブの森の入り口にいた。木々は鬱蒼と茂り、冷たい霧が視界を鈍らせる。
「この先に、オルディス家の“闇の屋敷”があるんだな……」
「気配が濃い……これは、魔物よりも“人間”の気配だよ」
ティナが耳を澄まし、バルトが剣を握る。
「まずは……中の様子を探らせてもらおうか」
【ノルブの森・屋敷外周】
月明かりすら届かない深い森の中に、それはあった。
木々に埋もれるようにして建つ古びた屋敷。外見こそ無人の廃屋に見えたが、ユートたちは気配で悟っていた。
「……中に、いるな。しかも、何人も」
バルトが小声で言う。ティナは小さく頷きながら、地面に膝をついた。
「こっちに回ってきてる足音がある。巡回……五分間隔」
「じゃあ、そいつらのルートを外して――ここから入る」
ユートが指さしたのは、屋敷の裏手にあった崩れた壁の隙間。
その奥には苔むした石の小扉が半ば土に埋もれていた。
---
「この扉……魔力を感じる。封印されてるタイプだ」
ユートが手をかざすと、扉の縁が淡く青く光り出す。
「封印解除、やってみる」
**「ディスペル」**の魔法を囁くと、魔力がじわじわと剥がれていき、錠が静かに開いた。
「よし……行こう」
3人は静かに扉を開け、地下へと続く石階段を降りていった。
---
【地下施設】
階段を降りると、そこには――
暗く、冷たく、湿った空間が広がっていた。燻った香の匂いと、血のような鉄臭さ。
「……これは、薬じゃない……何か“儀式”でもしてるのか?」
ユートが眉をひそめる。
奥からは、低く詠唱のような声と、不気味な金属音が響いてきた。
ユートはギルドから預かった記録石を取り出し、そっと起動する。
魔力が流れると、石の表面に淡い光が灯り、視覚と聴覚が録画され始める。
「これで証拠は取れる……行こう」
通路の先には、広い円形の部屋があった。
中央には複雑な魔法陣が刻まれ、数名のローブ姿の者たちが詠唱を繰り返している。
その周囲には、朽ちた鉄檻や、鎖で繋がれた何人もの人影――
「ッ……これは……人を生贄にした魔力抽出……!?」
ティナが顔を強張らせた。
バルトが剣を握る手に力を込める。
「ここまでやってんのか……!」
さらに奥へ続く大きな扉には、見覚えのある家紋――オルディス家の刻印が。
「……この先に、“黒幕”がいるかな?」
ユートが呟いた。
【地下・儀式室内】
魔法陣の中心では、不気味な光がうねり、暴走寸前の魔力が漏れ出していた。
術者たちは驚愕と焦燥の表情を浮かべ、次々に詠唱を止める。
「儀式を――止めろォッ! 魔力が暴走する!!」
ユートは冷静に敵の配置を見極めながら、次の魔法を放つ。
「フレイムバースト」
地面を這うように火花が走り、敵の足元で爆ぜる。炎と煙が瞬く間に術者たちを巻き込み、絶叫が響く。
---
「っはぁッ!」
ティナは片手剣をしっかりと両手で構え、敵の一人に鋭く踏み込んだ。
小柄な身体に似合わぬ力強い一撃が、兵士の盾を弾き飛ばす。
「獣人を甘く見ないで……っ!」
続く回転斬りで、相手の膝裏を狙って切り崩し、素早く距離を取り直す。
彼女の身のこなしは、訓練の成果がにじみ出るように洗練されていた。
「ティナ、右を頼む!」
バルトが叫び、敵の大盾を構えた兵士に正面から斬りかかった。
両手剣が凄まじい勢いで振り下ろされると、盾ごと押し砕かれ、兵士はたたき伏せられる。
「うおぉおおおッ!!」
剣術道場仕込みのパワーと技術が、そのまま敵陣を切り裂く力となっていた。
ユートは前線のふたりを背に、魔法を絶え間なく放つ。
「ウィンドスライサー」――空を切り裂く刃が二重三重に広がり、逃げる術者を切り裂く。
「アーススパイク」――足元から伸びる鋭い岩の槍が、敵の動きを封じ込める。
敵は完全に混乱し、統率を失っていた。
---
「もう……やめてくれ……た、助けて……!」
最後の術者が膝をついたとき、中央の魔法陣はすでに光を失っていた。
唸っていた魔力の渦も、やがて静かに収束していく。
ユートが記録石を取り出し、最後の映像を収めた。
「……これで、終わりだ」
---
それは、グレイス伯爵邸での報告から数日後のことだった。
ユートたちは日常へと戻り、依頼や訓練をこなすいつもの日々が続いていたが……
街の空気に、どこか薄暗く、濁った気配が漂い始めていた。
「……最近、なんか街に妙な目線が増えてないか?」
バルトが、依頼帰りにぼそりとつぶやく。
「気のせいじゃないと思うよ」
ティナも耳を動かしながら、警戒するように周囲を見渡した。
「近くで息を殺して見てる奴がいる……あの角の建物の上。2階の窓」
ユートは、何気ない表情のまま、そっと視線だけを向ける。
そこには――黒ずくめの人影が、微かに揺れた。
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【その夜】
ユートの家の裏手。
ラミアが外で冷たい酒を飲んでいると、ふと空気の流れに異変を感じた。
「……この気配、ただの人間じゃないね」
そして、その直後。
“ズッ!!”
夜空を切り裂くように、2本の短剣がラミアの背中に向かって投げ込まれた――
「ハイ、残念。昼間にやりな」
ラミアが身体をひねり、尻尾で短剣を弾くと、茂みの影から数人の黒装束の刺客が飛び出した。
「ラミア、大丈夫か?」
裏口から駆け出したユートが手を広げる。
「待ってたよ、ユート」
「なんか……これは“こんにちは”の仕方が間違ってるよな」
次の瞬間――
ユートの指先から、魔力の光が瞬いた。
「エアスラッシュ」
風の刃が放たれ、襲いかかってきた刺客の武器を叩き落とす。
ティナとバルトもすぐに駆けつける。
捕らえた刺客は頑なに口を閉ざしていたが、ラミアが酒を一気に煽った後、優しい笑顔で耳元に囁いた。
「ねぇ、ちょっとだけ本気出していい?」
……その数分後。
「お、オル……ディス家から……依頼を……ッ!!」
「ふぅ、やっぱりね」
ラミアがため息を吐く。
ユートは空を見上げた。
「そろそろ、向こうも本気で消しにかかってきたか」
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【王都・グレイス伯爵邸 地下室】
ユートはグレイス伯爵とギルドマスターの2人の前に座っていた。
背後には、捕らえた刺客が縄で縛られてうずくまっている。
「……やはり、オルディス家か」
伯爵は低くうなり、苦虫を噛み潰したような表情を見せた。
「だが、あそこは表向きは“貴族の中でも高貴な家門”とされている。王都の表側から攻めることはできん」
ギルドマスターも頷く。
「それでも、証拠が増えれば……一気に裁きの場に引きずり出せる可能性はある。
だがそれには――“決定打”が要る」
「隠された屋敷がある。オルディス家の表の邸宅ではなく、北東の山間部……“ノルブの森”の奥。
そこで怪しげな研究や私兵の訓練が行われていると、かねてから噂されていた」
「……確証は?」
ユートが問うと、伯爵は唇を引き結ぶ。
「……今はまだ噂の域を出ん。だが、そこに直接入り込み――証拠を押さえれば、全てが変わる」
---
「……わかりました。潜入して、証拠を掴んできます」
ユートが立ち上がる。
ティナとバルトもすぐに頷いた。
「俺たちも行くよ」
「危険なとこにユートひとりでなんて、行かせられないよ!」
ラミアは片手に酒瓶を持ったまま、にやりと笑った。
「よし、面白くなってきたじゃない」
---
ギルドからは“潜入用装備”と“隠密行動用の魔道具”が貸与される。
さらに、証拠収集用の“記録石”もユートに渡される。
「これは視覚・聴覚を記録できる魔道具だ。隠れて会話を記録すれば、それだけで大きな証拠になる」
「ありがたい」
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【ノルブの森・潜入作戦】
数日後の夜。
ユートたちはノルブの森の入り口にいた。木々は鬱蒼と茂り、冷たい霧が視界を鈍らせる。
「この先に、オルディス家の“闇の屋敷”があるんだな……」
「気配が濃い……これは、魔物よりも“人間”の気配だよ」
ティナが耳を澄まし、バルトが剣を握る。
「まずは……中の様子を探らせてもらおうか」
【ノルブの森・屋敷外周】
月明かりすら届かない深い森の中に、それはあった。
木々に埋もれるようにして建つ古びた屋敷。外見こそ無人の廃屋に見えたが、ユートたちは気配で悟っていた。
「……中に、いるな。しかも、何人も」
バルトが小声で言う。ティナは小さく頷きながら、地面に膝をついた。
「こっちに回ってきてる足音がある。巡回……五分間隔」
「じゃあ、そいつらのルートを外して――ここから入る」
ユートが指さしたのは、屋敷の裏手にあった崩れた壁の隙間。
その奥には苔むした石の小扉が半ば土に埋もれていた。
---
「この扉……魔力を感じる。封印されてるタイプだ」
ユートが手をかざすと、扉の縁が淡く青く光り出す。
「封印解除、やってみる」
**「ディスペル」**の魔法を囁くと、魔力がじわじわと剥がれていき、錠が静かに開いた。
「よし……行こう」
3人は静かに扉を開け、地下へと続く石階段を降りていった。
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【地下施設】
階段を降りると、そこには――
暗く、冷たく、湿った空間が広がっていた。燻った香の匂いと、血のような鉄臭さ。
「……これは、薬じゃない……何か“儀式”でもしてるのか?」
ユートが眉をひそめる。
奥からは、低く詠唱のような声と、不気味な金属音が響いてきた。
ユートはギルドから預かった記録石を取り出し、そっと起動する。
魔力が流れると、石の表面に淡い光が灯り、視覚と聴覚が録画され始める。
「これで証拠は取れる……行こう」
通路の先には、広い円形の部屋があった。
中央には複雑な魔法陣が刻まれ、数名のローブ姿の者たちが詠唱を繰り返している。
その周囲には、朽ちた鉄檻や、鎖で繋がれた何人もの人影――
「ッ……これは……人を生贄にした魔力抽出……!?」
ティナが顔を強張らせた。
バルトが剣を握る手に力を込める。
「ここまでやってんのか……!」
さらに奥へ続く大きな扉には、見覚えのある家紋――オルディス家の刻印が。
「……この先に、“黒幕”がいるかな?」
ユートが呟いた。
【地下・儀式室内】
魔法陣の中心では、不気味な光がうねり、暴走寸前の魔力が漏れ出していた。
術者たちは驚愕と焦燥の表情を浮かべ、次々に詠唱を止める。
「儀式を――止めろォッ! 魔力が暴走する!!」
ユートは冷静に敵の配置を見極めながら、次の魔法を放つ。
「フレイムバースト」
地面を這うように火花が走り、敵の足元で爆ぜる。炎と煙が瞬く間に術者たちを巻き込み、絶叫が響く。
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「っはぁッ!」
ティナは片手剣をしっかりと両手で構え、敵の一人に鋭く踏み込んだ。
小柄な身体に似合わぬ力強い一撃が、兵士の盾を弾き飛ばす。
「獣人を甘く見ないで……っ!」
続く回転斬りで、相手の膝裏を狙って切り崩し、素早く距離を取り直す。
彼女の身のこなしは、訓練の成果がにじみ出るように洗練されていた。
「ティナ、右を頼む!」
バルトが叫び、敵の大盾を構えた兵士に正面から斬りかかった。
両手剣が凄まじい勢いで振り下ろされると、盾ごと押し砕かれ、兵士はたたき伏せられる。
「うおぉおおおッ!!」
剣術道場仕込みのパワーと技術が、そのまま敵陣を切り裂く力となっていた。
ユートは前線のふたりを背に、魔法を絶え間なく放つ。
「ウィンドスライサー」――空を切り裂く刃が二重三重に広がり、逃げる術者を切り裂く。
「アーススパイク」――足元から伸びる鋭い岩の槍が、敵の動きを封じ込める。
敵は完全に混乱し、統率を失っていた。
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「もう……やめてくれ……た、助けて……!」
最後の術者が膝をついたとき、中央の魔法陣はすでに光を失っていた。
唸っていた魔力の渦も、やがて静かに収束していく。
ユートが記録石を取り出し、最後の映像を収めた。
「……これで、終わりだ」
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