雑食読書日記 

水戸 淳

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人文科学

『墨子よみがえる』 著:半藤一利

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『墨子よみがえる』
著:半藤一利
発行:平凡社
正直内容は1割しか理解できなかった。
結構日本の歴史に沿って墨子の思想をかみ砕いて説明してくれていたので、日本史の勉強をさぼっていた事を後悔した。
個人的に墨子で気になっていた、運命論は信じないのに天の存在は信じている矛盾を指摘し、説明してくれていたのが嬉しかった。
墨子は抄訳しか読んでいないので全訳に今度挑戦してみてまたこの本を再読してみたい。

個人的にいいなと思った文を自分用にメモ
『世には体裁だけつけて働くふりをする輩が山ほどもいる。勉強もロクにせずに、そのくせ利口そうなことをいう。情報化時代とやらは、おしゃべりの上手なヤツの天下といえる。ありあまる情報で、われわれは何でも知っているような気分にさせられる。しかし、よくよく考えると何一つわかっていない。情報化時代とは、思考停止の時代であり、奮闘努力したくなくなる時代であり、真に「知る」ことの本質から限りなく遠ざかる時代であるようである。』
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