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第十二話 ラフィナ
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五人は、大通りから少し外れた木々に囲まれた静かな広場へと歩を進めていた。
ルーベルトがケットシーの少女の手を引き、クリス、ヒカリ、カゲリの三人も無言のままそれに続く。
やがて広場にたどり着くと、ルーベルトは中央のベンチに腰を下ろし、そっと息を吐いてから、隣に座った少女へ穏やかな眼差しを向けた。
「……クリス、ヒカリ、カゲリ。ちょっとの間、この子とふたりで話をしたいんだ。席を外してもらえるかな?」
言いながら、目線を三人へ向ける。
クリスはすぐに頷いた。
「うん、わかった。それじゃあ、私たちはあっちの木陰にいるね。終わったら呼んで?」
「……了解です」
ヒカリも静かに頷き、素直に従う。
だが、カゲリだけは少し眉をひそめ、不満げな視線をケットシーの少女に投げた。
それでも、クリスに背中を押されるようにして、三人は少し離れた場所へ移動していった。
ベンチにはルーベルトと少女、ふたりきりになった。
ルーベルトは少女にそっと問いかける。
「……名前、教えてくれないかな?」
だが、彼女はぷいっと顔をそらし、低く吐き捨てるように言った。
「……助けたつもり? 恩着せがましいんだけど」
その言葉に、ルーベルトは少しだけ肩を落としたが、すぐに口を開いた。
「でも、あのままだったら君は、この国の法律で裁かれて……奴隷にされてたかもしれない。僕は、それを見過ごせなかっただけなんだ」
「……あんたには関係ないでしょ」
少女の声音は冷たく、けれどどこか諦めに満ちていた。
「私がどうなろうと、私の勝手。……例え捕まって、奴隷にされて、辱めを受けようが、もう、どうでもいいの」
その言葉とともに、少女の表情が陰る。
ルーベルトは黙って、少女の小さな手を上からそっと包み込む。
「どうでも良くなんか、ないよ」
静かだが、真っ直ぐな言葉が空気を震わせる。
「僕は、君のことがもっと知りたい。……君の気持ちも、過去も、未来も。全部、知って、守りたい」
彼の真摯な眼差しを受けた少女は、胸の奥で何かが鳴った気がして動けなくなる。
揺れる瞳に動揺が走るが、それも束の間、彼女はふっと目を伏せて立ち上がった。
「……助けてくれて、ありがと。でも、私と関わると、ろくなことにならないから。もう……関わらないで。それじゃ」
そう言って、踵を返し、歩き出そうとする。
「ちょっと待って――」
ルーベルトが立ち上がり、声をかけようとした、その時だった。
「ラフィナァァ!!」
怒号のような声が、通りの奥から響いた。
「……っ!」
少女――ラフィナの身体がびくりと震える。
「おい!ラフィナ! 探したぞ、この野郎! てめぇ、どこで油売ってやがった! 金と飯はどうした!ああ!?」
通りの奥から、ずかずかと大股で歩いてくる、筋骨隆々の大男。
額に浮かんだ汗、吐き捨てるような罵声、睨みつけるその目は、明らかにラフィナを見下していた。
怯え、硬直するラフィナ。
その視線が地面を這うように落ちる。
ルーベルトは素早く、ラフィナの前に立ちはだかった。
「彼女に用があるなら、僕を通して話して下さい」
凛とした声音だった。
「……なんだてめぇ? ガキが俺に口出ししてんじゃねぇ!」
大男はルーベルトの胸元を掴もうと、分厚い手を振り上げた――その時だった。
「待ってください」
ルーベルトは一歩も引かずに目線を横へと向けた。その視線を追うように、大男も顔を向ける。
その先には、すぐそこの路地に立つ衛兵の姿があった。無言のままこちらを注視しており、剣の柄に手をかけている。完全に様子を窺っているようだった。
「チッ……」
大男は舌打ちをして手を引っ込める。ルーベルトは淡々とした口調で続けた。
「ここは穏便に済ませた方が、お互いのためかと思います」
だが大男は諦めた様子もなく、ギロリとルーベルトを睨みつけた。
「こいつは俺のモンだ。どういうわけか知らんが、てめーみてぇなガキと遊んでる暇はな、こいつにはねーんだよ。きっちり働いてもらわねーとな!」
その言葉に、ルーベルトは一歩踏み出して応じる。
「“働く”というのは、この子に盗みをさせることですか? 食べ物や金銭を、あなたの命令で?」
その瞳は鋭く、冷静に相手の本質を見据えていた。声は静かだが、揺るぎない意思が宿っている。
「てめーには関係ねーだろ!」
男は逆上したように怒鳴ったが、ルーベルトは怯まなかった。
「関係あります。彼女は先ほど、私のポーチを盗み、衛兵に捕まりました。本来なら刑罰奴隷として処されるところを、私は奴隷商としての権限で引き取り、保護しています。……もしあなたが彼女の所有者だと名乗るのであれば、盗みの責任と損害の賠償をあなたに請求することになります。
また、彼女はこれから正式に私の奴隷となる手続きを進める予定です。彼女を必要とされるのであれば、私から“購入”という形になります。もちろん、それ相応の額は頂戴いたしますが――いかがなさいますか?」
周囲の空気がぴんと張り詰めた。大男は露骨に動揺し、目を泳がせた。
「……は? てめーみてーな青二才が、奴隷商だァ? ふざけんな、そんなの信用できるか! 証拠見せてみろよ、証拠をよ!」
詰め寄ろうとする男に対し、ルーベルトは腰元のポーチから一枚の刻印板を取り出し、手の甲ほどの大きさの金属板を見せる。
その表面には、マーセルク家の紋章がくっきりと刻まれていた。
「……僕の名はマーセルク・ルーベルト。奴隷商、マーセルク・ネストの息子であり、正規登録された奴隷商です」
その一言に、大男の顔がさっと青ざめた。
「……っ、あのネスト卿の……? ……チッ……」
唇を歪めて舌打ちを一つ。大男は視線を逸らし、ふて腐れたように言い捨てた。
「その女は……もう俺とは関係ねぇ。責任だの賠償だの、知ったこっちゃねぇよ。そいつが勝手にやったことだ。……あとは好きにしろ」
そう吐き捨てるように言い、苛立ちを隠しきれない様子で男は背を向けて去っていった。背後には衛兵の視線と、ルーベルトのまっすぐな瞳が突き刺さっていることに気づきながらも。
その場に残されたのは、少女とルーベルト、そして静まり返った広場の風だけだった――。
木々の葉が揺れる音が、二人の沈黙を埋める。
やがて、ルーベルトがゆっくりと顔を上げ、どこか照れたような声で口を開く。
「えっと……そういえば名前を聞いたのに、僕の自己紹介をまだしてなかったよね」
彼は少しだけ間を置いて、続けた。
「改めて、僕の名前はルーベルト。奴隷商の息子って立場から“奴隷商”を名乗ってはいるけど……本当は、あんまり好きじゃないんだ、この言葉」
ルーベルトの視線は、まっすぐ彼女へと向けられていた。
「君は……ラフィナ、で合ってる? そう呼んでいいかな?」
だが。
「っ……気安く名前で呼ばないでっ!!」
ラフィナは思わず大声をあげ、顔を背けた。目尻には、こらえきれずに溢れた涙がきらりと光る。
その顔は、怒りに染まっているはずなのに、どこか寂しげで、どこか苦しそうだった。
「余計なこと……しないでよ……」
その声は、彼女の内側からこぼれ落ちた本音のように弱々しく震えていた。
「私の帰る場所なんて……もう、あそこしか、ないのに……っ」
ラフィナはぽろぽろと大粒の涙を流しながら、ふらふらと男が去っていった方向へ足を進めようとする。
だが、その手をルーベルトがそっと、しかししっかりと掴む。
「……待って。ほんとに……君は、帰りたいの……?」
その問いに、ラフィナは一瞬だけ立ち止まり、肩を震わせた。
やがて、ゆっくりとルーベルトの方に向き直る。涙に濡れた目が、彼をまっすぐに見つめ返していた。
「私には……他に行く所なんてないの……生き方が……わからないの……だから、せめて……帰らなきゃ……」
言葉が震え、途切れそうになる。
「……あんたのせいよ……っ!」
ラフィナの声が、怒りにも似た叫びとなって広場に響く。
「……あんたが、あそこで私を助けたりなんかしなければ……私は……私はもう、奴隷にでも何にでもなって、自分のこと、諦められたのに……!」
泣きじゃくりながら、唇を噛む。
「それなのに……っ あんたが、少しだけ希望を持たせてきた……」
「……でも、あの人が来た……!」
「だから……帰らなきゃ……どんなに怒られても、殴られても、蹴られても……帰って、謝らなきゃダメなの……」
「殺されても、仕方ないの……! 私は、あの人の……道具だから……っ!!」
嗚咽まじりに言い放ったその言葉のあと、ラフィナはその場に崩れるように座り込み、膝に顔を埋めて泣き出した。
ルーベルトは静かにしゃがみこみ、震える彼女の背にそっと手を置いた。
「……大丈夫だよ。もう、戻らなくていい」
その言葉は、押しつけではなく、彼女の心に寄り添うように優しく響く。
「行く場所がないなら……僕たちと一緒に来ればいい」
「生き方が分からないなら……これから一緒に探していこう。君の、君だけの生き方を、きっと見つけられるから」
「……だから、泣かないで」
優しい声が、彼女の心の奥に染み込んでいく。
ラフィナはルーベルトの胸元をぎゅっと掴み、そのまま堰を切ったように泣きじゃくる。
ルーベルトは何も言わず、彼女の小さな身体を包み込むように抱きしめる。彼女が落ち着くまで、その腕をそっと緩めることなく、ただじっと彼女の涙を受け止め続けていた。
⸻
ラフィナはしばらくルーベルトの胸に顔を埋めたまま、すすり泣きを続けていた。
だがやがて、呼吸が少しずつ整い始め、嗚咽混じりに、ぽつりぽつりと口を開いた。
「……私、スラム街にある娼館で生まれたの」
その声はか細く、どこか諦めを含んだように淡々としていた。
「お母さんは、私を産んだ時に……すぐに死んじゃって。お父さんなんて……誰だか分からない。最初からずっと、一人だった」
ルーベルトは黙って耳を傾けながら、そっと彼女の背をさすり続ける。
「それでも……一人だけ、優しい人がいた。娼館で管理をしてたお爺ちゃん……私のこと、本当の孫みたいに、大事にしてくれて……」
ラフィナの口元に、ほんの一瞬、懐かしそうな微笑が浮かんだ。
「“ラフィナは宝物だ”って……毎日言ってくれた。汚い場所だったけど、お爺ちゃんといるだけで、あの頃は……幸せだった」
けれど、その微笑みはすぐに消え、彼女の表情は曇っていく。
「でも……数年前に、お爺ちゃんが病気になって……治療も受けられなくて、苦しそうに……死んじゃったの」
「……それからは地獄だった。娼館の女たちは私を厄介者扱いして、すぐに外に追い出された。そして……あの男に売られたの」
ラフィナは唇を噛みしめ、拳を強く握りしめながら続けた。
「“娼婦の娘なら、身体を売って稼げ”って……笑いながら、何度も何度も乱暴されて……」
「抵抗したら……“研修”だって言って、あいつが大勢の男を連れてきて……」
「最初は、怖くて、必死に逃げた。爪で顔を引っかいて……でもその後……身体が動かなくなるまで殴られて……」
「“身体を汚されるのが嫌なら、盗みでもして役に立て”って言われて……私は、仕方なく……」
「こっそり食べ物やお金を盗んで……でも、もし捕まったらどうなるか、娼館で聞かされてた。――良くて死刑、運が悪ければ奴隷にされて……死ぬまで“玩具”として扱われ続けるって……」
ぽろぽろと、また涙が零れ落ちた。
その一滴一滴が、過去にどれだけの痛みと屈辱があったかを物語っていた。
「……それしか、生きる道がなかったの……」
ラフィナの肩が細かく震え、嗚咽が喉の奥で絡んでいく。
ルーベルトはそのすべてを黙って受け止め、そして、ゆっくりとその身体を包むように、さらに強く、優しく抱き寄せた。
「……もう、いい」
彼の声は小さく、それでいて、まっすぐに響いた。
「……辛い過去は、無理に思い出さなくていい。言葉にしなくていい」
ラフィナの背を、変わらぬ優しさで撫でながら、彼はそっと続ける。
「いまはただ……生きていてくれた。それだけで、十分なんだよ」
「誰かの道具なんかじゃない。君は――君自身のために、生きていいんだ」
その言葉は、誰にも与えられなかった「許し」そのものだった。
ラフィナはルーベルトの胸元にぎゅっとしがみついたまま、堰を切ったようにまた声を上げて泣いた。
嗚咽と涙の中で、彼女の胸に染み込んでいく温もりだけが、確かにそこにあった。
そしてルーベルトは、そんな彼女のすべてを優しく受け止めるように、ただ静かに抱きしめ続けていた。
⸻
ラフィナがようやく泣き止んだ頃、木々の隙間から小さな声が聞こえた。
「……ルーくん、おわった……?」
クリスが木陰からひょこっと顔を覗かせていた。その後ろには、いつも通り穏やかなヒカリと、やや不安げな表情を浮かべるカゲリの姿が見える。
ルーベルトはラフィナの背に手を添えたまま、小さく微笑んで答えた。
「うん。ごめん、待たせたね」
その声に、クリスは首を横に振ってにこりと微笑み、次にラフィナに目を向ける。
「この子が……さっきの?」
そう尋ねると、ラフィナは反射的にルーベルトの背に隠れるように一歩後ずさった。だが、ルーベルトはそっと彼女の手を取り、優しく言った。
「大丈夫だよ」
そしてみんなに向き直る。
「この子はラフィナ。色々事情があって……僕たちで保護することにしたんだ。みんなも、これから仲良くしてくれると嬉しい」
その言葉に、一歩、前に出たのはカゲリだった。背筋を伸ばし、静かながらも真剣な眼差しでラフィナを見据える。
「ひとつ、聞かせてください」
その声にラフィナが少し身を固くする。
「私はあなたの行いを許したわけではありません。……遠くからですが、先ほどの話も、少しだけ聞いていました。でも、それで罪が帳消しになるとは思っていません」
ルーベルトが口を開こうとするが、カゲリは手を挙げて制し、続けた。
「私たちと共に過ごすということは、あなたの行動がそのまま、ルーベルトの信用に関わるということです。彼は責任を持って、あなたを迎え入れようとしている。だから、私も真剣に聞きたいのです」
ラフィナは俯いたまま、小さく唇を噛みしめる。
「……あなたはこれから、もう罪を犯さないと。そう、誓えますか?」
沈黙が広がる。
だが、やがてラフィナは小さく、けれどはっきりと首を縦に振った。
だがカゲリは一歩も引かずに、静かに言った。
「言葉にしてください。あなたの意思として、私たちみんなに聞かせてほしいのです」
少しの沈黙のあと──
「……うん。もう、悪いことはしない。……みんなに、迷惑もかけないようにする。だから……私も、いっしょにいて、いい……ですか……?」
その声は震えていたが、そこには確かな決意があった。
それを聞いたカゲリは、ふっと笑みを浮かべた。
「もちろんです。これから私たちは“家族”です。だから一人で抱え込まず、ルーベルトだけじゃなく、私たちのことも頼ってくださいね」
その言葉に、クリスとヒカリもぱあっと顔を輝かせて寄ってくる。
「うんうん! 家族だよ、家族ー!」
「ラフィナちゃん、よろしくねっ!」
差し出されたクリスとヒカリの手に、ラフィナは戸惑いながらも、おずおずとその手に触れ、やがてほんの少し、笑った。
その小さな笑みを見届けたルーベルトは、そっと息をついて、全員に向き直る。
「──ラフィナの今後については、またあとで話し合おう。まずは……ベルトラさんのところに向かおうか」
クリスが元気よく「うん!」と頷き、ヒカリは「はいっ」と素直に返事をする。カゲリも小さく頷いて、「了解しました」と冷静に応じた。
ラフィナだけが少しきょとんとした顔で、「ベルトラさん……?」と小首を傾げる。
「説明は、今晩ゆっくりするよ。今日は色々あったし……それに、ベルトラさんとは“お昼”に会う約束をしてるんだ」
そう言って、懐から小さな懐中時計を取り出してちらりと確認する。
「商人としても、いや──人として、時間を守れないのはだめだからね。ちゃんと信頼される人間でいたいから」
こうして、ルーベルトを先頭に、クリス、ヒカリ、カゲリ、そしてラフィナの五人は、奴隷商ベルトラの待つ市場へと足を向けるのだった。
ルーベルトがケットシーの少女の手を引き、クリス、ヒカリ、カゲリの三人も無言のままそれに続く。
やがて広場にたどり着くと、ルーベルトは中央のベンチに腰を下ろし、そっと息を吐いてから、隣に座った少女へ穏やかな眼差しを向けた。
「……クリス、ヒカリ、カゲリ。ちょっとの間、この子とふたりで話をしたいんだ。席を外してもらえるかな?」
言いながら、目線を三人へ向ける。
クリスはすぐに頷いた。
「うん、わかった。それじゃあ、私たちはあっちの木陰にいるね。終わったら呼んで?」
「……了解です」
ヒカリも静かに頷き、素直に従う。
だが、カゲリだけは少し眉をひそめ、不満げな視線をケットシーの少女に投げた。
それでも、クリスに背中を押されるようにして、三人は少し離れた場所へ移動していった。
ベンチにはルーベルトと少女、ふたりきりになった。
ルーベルトは少女にそっと問いかける。
「……名前、教えてくれないかな?」
だが、彼女はぷいっと顔をそらし、低く吐き捨てるように言った。
「……助けたつもり? 恩着せがましいんだけど」
その言葉に、ルーベルトは少しだけ肩を落としたが、すぐに口を開いた。
「でも、あのままだったら君は、この国の法律で裁かれて……奴隷にされてたかもしれない。僕は、それを見過ごせなかっただけなんだ」
「……あんたには関係ないでしょ」
少女の声音は冷たく、けれどどこか諦めに満ちていた。
「私がどうなろうと、私の勝手。……例え捕まって、奴隷にされて、辱めを受けようが、もう、どうでもいいの」
その言葉とともに、少女の表情が陰る。
ルーベルトは黙って、少女の小さな手を上からそっと包み込む。
「どうでも良くなんか、ないよ」
静かだが、真っ直ぐな言葉が空気を震わせる。
「僕は、君のことがもっと知りたい。……君の気持ちも、過去も、未来も。全部、知って、守りたい」
彼の真摯な眼差しを受けた少女は、胸の奥で何かが鳴った気がして動けなくなる。
揺れる瞳に動揺が走るが、それも束の間、彼女はふっと目を伏せて立ち上がった。
「……助けてくれて、ありがと。でも、私と関わると、ろくなことにならないから。もう……関わらないで。それじゃ」
そう言って、踵を返し、歩き出そうとする。
「ちょっと待って――」
ルーベルトが立ち上がり、声をかけようとした、その時だった。
「ラフィナァァ!!」
怒号のような声が、通りの奥から響いた。
「……っ!」
少女――ラフィナの身体がびくりと震える。
「おい!ラフィナ! 探したぞ、この野郎! てめぇ、どこで油売ってやがった! 金と飯はどうした!ああ!?」
通りの奥から、ずかずかと大股で歩いてくる、筋骨隆々の大男。
額に浮かんだ汗、吐き捨てるような罵声、睨みつけるその目は、明らかにラフィナを見下していた。
怯え、硬直するラフィナ。
その視線が地面を這うように落ちる。
ルーベルトは素早く、ラフィナの前に立ちはだかった。
「彼女に用があるなら、僕を通して話して下さい」
凛とした声音だった。
「……なんだてめぇ? ガキが俺に口出ししてんじゃねぇ!」
大男はルーベルトの胸元を掴もうと、分厚い手を振り上げた――その時だった。
「待ってください」
ルーベルトは一歩も引かずに目線を横へと向けた。その視線を追うように、大男も顔を向ける。
その先には、すぐそこの路地に立つ衛兵の姿があった。無言のままこちらを注視しており、剣の柄に手をかけている。完全に様子を窺っているようだった。
「チッ……」
大男は舌打ちをして手を引っ込める。ルーベルトは淡々とした口調で続けた。
「ここは穏便に済ませた方が、お互いのためかと思います」
だが大男は諦めた様子もなく、ギロリとルーベルトを睨みつけた。
「こいつは俺のモンだ。どういうわけか知らんが、てめーみてぇなガキと遊んでる暇はな、こいつにはねーんだよ。きっちり働いてもらわねーとな!」
その言葉に、ルーベルトは一歩踏み出して応じる。
「“働く”というのは、この子に盗みをさせることですか? 食べ物や金銭を、あなたの命令で?」
その瞳は鋭く、冷静に相手の本質を見据えていた。声は静かだが、揺るぎない意思が宿っている。
「てめーには関係ねーだろ!」
男は逆上したように怒鳴ったが、ルーベルトは怯まなかった。
「関係あります。彼女は先ほど、私のポーチを盗み、衛兵に捕まりました。本来なら刑罰奴隷として処されるところを、私は奴隷商としての権限で引き取り、保護しています。……もしあなたが彼女の所有者だと名乗るのであれば、盗みの責任と損害の賠償をあなたに請求することになります。
また、彼女はこれから正式に私の奴隷となる手続きを進める予定です。彼女を必要とされるのであれば、私から“購入”という形になります。もちろん、それ相応の額は頂戴いたしますが――いかがなさいますか?」
周囲の空気がぴんと張り詰めた。大男は露骨に動揺し、目を泳がせた。
「……は? てめーみてーな青二才が、奴隷商だァ? ふざけんな、そんなの信用できるか! 証拠見せてみろよ、証拠をよ!」
詰め寄ろうとする男に対し、ルーベルトは腰元のポーチから一枚の刻印板を取り出し、手の甲ほどの大きさの金属板を見せる。
その表面には、マーセルク家の紋章がくっきりと刻まれていた。
「……僕の名はマーセルク・ルーベルト。奴隷商、マーセルク・ネストの息子であり、正規登録された奴隷商です」
その一言に、大男の顔がさっと青ざめた。
「……っ、あのネスト卿の……? ……チッ……」
唇を歪めて舌打ちを一つ。大男は視線を逸らし、ふて腐れたように言い捨てた。
「その女は……もう俺とは関係ねぇ。責任だの賠償だの、知ったこっちゃねぇよ。そいつが勝手にやったことだ。……あとは好きにしろ」
そう吐き捨てるように言い、苛立ちを隠しきれない様子で男は背を向けて去っていった。背後には衛兵の視線と、ルーベルトのまっすぐな瞳が突き刺さっていることに気づきながらも。
その場に残されたのは、少女とルーベルト、そして静まり返った広場の風だけだった――。
木々の葉が揺れる音が、二人の沈黙を埋める。
やがて、ルーベルトがゆっくりと顔を上げ、どこか照れたような声で口を開く。
「えっと……そういえば名前を聞いたのに、僕の自己紹介をまだしてなかったよね」
彼は少しだけ間を置いて、続けた。
「改めて、僕の名前はルーベルト。奴隷商の息子って立場から“奴隷商”を名乗ってはいるけど……本当は、あんまり好きじゃないんだ、この言葉」
ルーベルトの視線は、まっすぐ彼女へと向けられていた。
「君は……ラフィナ、で合ってる? そう呼んでいいかな?」
だが。
「っ……気安く名前で呼ばないでっ!!」
ラフィナは思わず大声をあげ、顔を背けた。目尻には、こらえきれずに溢れた涙がきらりと光る。
その顔は、怒りに染まっているはずなのに、どこか寂しげで、どこか苦しそうだった。
「余計なこと……しないでよ……」
その声は、彼女の内側からこぼれ落ちた本音のように弱々しく震えていた。
「私の帰る場所なんて……もう、あそこしか、ないのに……っ」
ラフィナはぽろぽろと大粒の涙を流しながら、ふらふらと男が去っていった方向へ足を進めようとする。
だが、その手をルーベルトがそっと、しかししっかりと掴む。
「……待って。ほんとに……君は、帰りたいの……?」
その問いに、ラフィナは一瞬だけ立ち止まり、肩を震わせた。
やがて、ゆっくりとルーベルトの方に向き直る。涙に濡れた目が、彼をまっすぐに見つめ返していた。
「私には……他に行く所なんてないの……生き方が……わからないの……だから、せめて……帰らなきゃ……」
言葉が震え、途切れそうになる。
「……あんたのせいよ……っ!」
ラフィナの声が、怒りにも似た叫びとなって広場に響く。
「……あんたが、あそこで私を助けたりなんかしなければ……私は……私はもう、奴隷にでも何にでもなって、自分のこと、諦められたのに……!」
泣きじゃくりながら、唇を噛む。
「それなのに……っ あんたが、少しだけ希望を持たせてきた……」
「……でも、あの人が来た……!」
「だから……帰らなきゃ……どんなに怒られても、殴られても、蹴られても……帰って、謝らなきゃダメなの……」
「殺されても、仕方ないの……! 私は、あの人の……道具だから……っ!!」
嗚咽まじりに言い放ったその言葉のあと、ラフィナはその場に崩れるように座り込み、膝に顔を埋めて泣き出した。
ルーベルトは静かにしゃがみこみ、震える彼女の背にそっと手を置いた。
「……大丈夫だよ。もう、戻らなくていい」
その言葉は、押しつけではなく、彼女の心に寄り添うように優しく響く。
「行く場所がないなら……僕たちと一緒に来ればいい」
「生き方が分からないなら……これから一緒に探していこう。君の、君だけの生き方を、きっと見つけられるから」
「……だから、泣かないで」
優しい声が、彼女の心の奥に染み込んでいく。
ラフィナはルーベルトの胸元をぎゅっと掴み、そのまま堰を切ったように泣きじゃくる。
ルーベルトは何も言わず、彼女の小さな身体を包み込むように抱きしめる。彼女が落ち着くまで、その腕をそっと緩めることなく、ただじっと彼女の涙を受け止め続けていた。
⸻
ラフィナはしばらくルーベルトの胸に顔を埋めたまま、すすり泣きを続けていた。
だがやがて、呼吸が少しずつ整い始め、嗚咽混じりに、ぽつりぽつりと口を開いた。
「……私、スラム街にある娼館で生まれたの」
その声はか細く、どこか諦めを含んだように淡々としていた。
「お母さんは、私を産んだ時に……すぐに死んじゃって。お父さんなんて……誰だか分からない。最初からずっと、一人だった」
ルーベルトは黙って耳を傾けながら、そっと彼女の背をさすり続ける。
「それでも……一人だけ、優しい人がいた。娼館で管理をしてたお爺ちゃん……私のこと、本当の孫みたいに、大事にしてくれて……」
ラフィナの口元に、ほんの一瞬、懐かしそうな微笑が浮かんだ。
「“ラフィナは宝物だ”って……毎日言ってくれた。汚い場所だったけど、お爺ちゃんといるだけで、あの頃は……幸せだった」
けれど、その微笑みはすぐに消え、彼女の表情は曇っていく。
「でも……数年前に、お爺ちゃんが病気になって……治療も受けられなくて、苦しそうに……死んじゃったの」
「……それからは地獄だった。娼館の女たちは私を厄介者扱いして、すぐに外に追い出された。そして……あの男に売られたの」
ラフィナは唇を噛みしめ、拳を強く握りしめながら続けた。
「“娼婦の娘なら、身体を売って稼げ”って……笑いながら、何度も何度も乱暴されて……」
「抵抗したら……“研修”だって言って、あいつが大勢の男を連れてきて……」
「最初は、怖くて、必死に逃げた。爪で顔を引っかいて……でもその後……身体が動かなくなるまで殴られて……」
「“身体を汚されるのが嫌なら、盗みでもして役に立て”って言われて……私は、仕方なく……」
「こっそり食べ物やお金を盗んで……でも、もし捕まったらどうなるか、娼館で聞かされてた。――良くて死刑、運が悪ければ奴隷にされて……死ぬまで“玩具”として扱われ続けるって……」
ぽろぽろと、また涙が零れ落ちた。
その一滴一滴が、過去にどれだけの痛みと屈辱があったかを物語っていた。
「……それしか、生きる道がなかったの……」
ラフィナの肩が細かく震え、嗚咽が喉の奥で絡んでいく。
ルーベルトはそのすべてを黙って受け止め、そして、ゆっくりとその身体を包むように、さらに強く、優しく抱き寄せた。
「……もう、いい」
彼の声は小さく、それでいて、まっすぐに響いた。
「……辛い過去は、無理に思い出さなくていい。言葉にしなくていい」
ラフィナの背を、変わらぬ優しさで撫でながら、彼はそっと続ける。
「いまはただ……生きていてくれた。それだけで、十分なんだよ」
「誰かの道具なんかじゃない。君は――君自身のために、生きていいんだ」
その言葉は、誰にも与えられなかった「許し」そのものだった。
ラフィナはルーベルトの胸元にぎゅっとしがみついたまま、堰を切ったようにまた声を上げて泣いた。
嗚咽と涙の中で、彼女の胸に染み込んでいく温もりだけが、確かにそこにあった。
そしてルーベルトは、そんな彼女のすべてを優しく受け止めるように、ただ静かに抱きしめ続けていた。
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ラフィナがようやく泣き止んだ頃、木々の隙間から小さな声が聞こえた。
「……ルーくん、おわった……?」
クリスが木陰からひょこっと顔を覗かせていた。その後ろには、いつも通り穏やかなヒカリと、やや不安げな表情を浮かべるカゲリの姿が見える。
ルーベルトはラフィナの背に手を添えたまま、小さく微笑んで答えた。
「うん。ごめん、待たせたね」
その声に、クリスは首を横に振ってにこりと微笑み、次にラフィナに目を向ける。
「この子が……さっきの?」
そう尋ねると、ラフィナは反射的にルーベルトの背に隠れるように一歩後ずさった。だが、ルーベルトはそっと彼女の手を取り、優しく言った。
「大丈夫だよ」
そしてみんなに向き直る。
「この子はラフィナ。色々事情があって……僕たちで保護することにしたんだ。みんなも、これから仲良くしてくれると嬉しい」
その言葉に、一歩、前に出たのはカゲリだった。背筋を伸ばし、静かながらも真剣な眼差しでラフィナを見据える。
「ひとつ、聞かせてください」
その声にラフィナが少し身を固くする。
「私はあなたの行いを許したわけではありません。……遠くからですが、先ほどの話も、少しだけ聞いていました。でも、それで罪が帳消しになるとは思っていません」
ルーベルトが口を開こうとするが、カゲリは手を挙げて制し、続けた。
「私たちと共に過ごすということは、あなたの行動がそのまま、ルーベルトの信用に関わるということです。彼は責任を持って、あなたを迎え入れようとしている。だから、私も真剣に聞きたいのです」
ラフィナは俯いたまま、小さく唇を噛みしめる。
「……あなたはこれから、もう罪を犯さないと。そう、誓えますか?」
沈黙が広がる。
だが、やがてラフィナは小さく、けれどはっきりと首を縦に振った。
だがカゲリは一歩も引かずに、静かに言った。
「言葉にしてください。あなたの意思として、私たちみんなに聞かせてほしいのです」
少しの沈黙のあと──
「……うん。もう、悪いことはしない。……みんなに、迷惑もかけないようにする。だから……私も、いっしょにいて、いい……ですか……?」
その声は震えていたが、そこには確かな決意があった。
それを聞いたカゲリは、ふっと笑みを浮かべた。
「もちろんです。これから私たちは“家族”です。だから一人で抱え込まず、ルーベルトだけじゃなく、私たちのことも頼ってくださいね」
その言葉に、クリスとヒカリもぱあっと顔を輝かせて寄ってくる。
「うんうん! 家族だよ、家族ー!」
「ラフィナちゃん、よろしくねっ!」
差し出されたクリスとヒカリの手に、ラフィナは戸惑いながらも、おずおずとその手に触れ、やがてほんの少し、笑った。
その小さな笑みを見届けたルーベルトは、そっと息をついて、全員に向き直る。
「──ラフィナの今後については、またあとで話し合おう。まずは……ベルトラさんのところに向かおうか」
クリスが元気よく「うん!」と頷き、ヒカリは「はいっ」と素直に返事をする。カゲリも小さく頷いて、「了解しました」と冷静に応じた。
ラフィナだけが少しきょとんとした顔で、「ベルトラさん……?」と小首を傾げる。
「説明は、今晩ゆっくりするよ。今日は色々あったし……それに、ベルトラさんとは“お昼”に会う約束をしてるんだ」
そう言って、懐から小さな懐中時計を取り出してちらりと確認する。
「商人としても、いや──人として、時間を守れないのはだめだからね。ちゃんと信頼される人間でいたいから」
こうして、ルーベルトを先頭に、クリス、ヒカリ、カゲリ、そしてラフィナの五人は、奴隷商ベルトラの待つ市場へと足を向けるのだった。
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