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信仰都市ギャンヴェル編
28 裸体の女性
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いない。あのお馬鹿二人組がいない。もう勘弁して…。
「なかなか出てきませんね」
「申し訳ないです…」
ネックレスを渡し、さぁいざ行かん!と辺りを見回しマグとリヴィアンを探したところ、いなくなっていました。はい、そうですよね。僕のせいですよね。もうやんなっちゃうね!
その後、フェイに相談して探すことになりましたとさ。めでたくねぇ。
「もう一層の事放っておけば」
「うんもうちょっと探そっか!」
むーと唇をとんがらせるフェイ。ここではフェイって呼んでるけど、実際呼んでいいものなのか分からないよな。
「なぁ、フェイ」
「は?」
思いのほかフェイの反応が面白かった。可愛らしい口をぽかんと開けている。ちょっと間の抜けた感じ。いじらしい!
「い、いま私を呼んだんですか?」
「え、お、おう。何か、嫌だった?長いからちょっと短くしようと思ったんだけど」
「いえ!とんでもないです!わ、私も貴方を名前で呼んでもよろしいでしょうか」
勿論!もう死ぬ程呼んで!俺を萌え殺して!ところで萌え殺すって怖いよな。萌えーっ!とかいって悶絶して苦しむんだぜ?ある種の兵器として扱っても問題ないな。可愛いは正義。
「呼んでくれ!是非ともお願いしますっ!」
頭まで下げてしまったよ。もう、フェイが可愛すぎるから。
「で、では。トリ」
「いやー迷っちゃったー(棒)」
「迷いましたねぇー(棒)」
わざとらしく人混みから出てくるマグとリヴィアン。この2人仲いいな。
そして当の本人達はしらっと馬車の後ろへ乗っていた。そこには板挟みのようにされているフェイの姿が見えた。
「おい、お前ら二人でどこいってた?」
「ちょっとねー」
「ええ、トリストには全く関係の無いことです」
頑として話そうとしない。なんだ?やましいことでもあるのか?
「心配したんだからな」
全く、心配させんじゃねぇよ。可愛いから許されるわけではないんだからねっ!今回は許すけど!
「さぁ、ベルフェゴールの城に行くぞ」
ここでようやく、話が進んだな。
○ ○ ○
ものの数十分もしないうちに城に着く。隣は教会だ。宗教の人間は金への執着が強いって聞くがほんとかね?教えて!ギ○ル子ちゃん!
と言ってもここにギ○ル子ちゃんがいるはずもなくというかリアルにもいなかったな。結局はマグが答える。
「その認識で間違いはありませんね。ここの宗教はいわゆる仏教に近いもので、地獄の沙汰もガルド次第なんてこともそっくりですね」
日本の宗教のパクr…ゲフンゲフン。リスペクト的なやつか。そんなことをぼぉっと考えていると、城の門の前に立っている憲兵に止められる。
「用はなんだ?」
「ベルフェゴール様への挨拶に」
フェイ(いつの間にか鎧と兜を装着していた)が憲兵に伝える。
「ふんっ、監視兵か。まぁいいだろう。ただし、武器などはここにおいて行け」
無愛想な憲兵だなあと思いつつ、リヴィアン達に目で合図する。
その視線を受け取ってか、リヴィアンが刀を渡す。フェイも護衛用の細剣を憲兵に渡す。
「よし、全員渡したな。さっさと挨拶して出てこいよ」
最後の最後まで態度悪いな。愚痴りつつ、門をくぐった。そこで待っていたのは、メイドさんいわゆる侍女だった。
「ルシファー様からお伺いしております。こちらへ」
恭しく頭を下げカツカツと歩いていく。綺麗なフワフワとした栗毛色の長い髪。十九世紀に使われていたメイド服。メイド服の始まりは修道院のシスターたちが作業の為、修道服の上からエプロンを来たことから始まったとされる。メイド服を見ればメイドたちの階級が分かるんだとか。
俺に階級を見分ける知識はなくただ本物のメイドさんに感嘆のため息をついていた。ハラショー…。
城の中はなかなか小奇麗で、石畳の上に赤い絨毯を敷いたり、壁には肖像画や背景画などの絵を飾っている。上を見上げると小さなランタンに似たものがぶら下がっている。よくよく見るとガラスの中に蝋燭を入れているではないか。これはガラスの光の反射を利用したもので、小さな蝋燭の火でも光の反射でより明るくなるのだ。
「ここって結構文明が発展してるのな」
その独り言をリヴィアンが笑って答える。
「そうね。かなり進んではいるわ。でも、いつまで経っても神頼みじゃこれ以上の発展は出来ないって他の国からは言われてるの」
「確かにそうですけど、我が国は神は信仰するだけの価値があるから信仰しているのです」
フェイも劣らずギャンヴェルのいい所を話し出す。
「ギャンヴェルは確かに神頼みの傾向が拭い去れません。しかし、この国の神はモリガンと呼ばれる神様なの。モリガンに愛され交わったものはモリガンの祝福が与えられるとされてるの」
う、モリガン。俺が最も嫌いな神様だ。非常に好戦的で主に烏の姿で戦場に現れる。他にも、鎧と灰色のマントを羽織真っ赤なドレスで現れ、2頭の真っ赤な馬に乗っているだの。ともかくおぞましいのだ。美しい姿もあるがそれ故に恐ろしい。
と、メイドさんが立ち止まる。不味いこと言ったのかな?なんて不安に駆られたが、目の前に大きな扉があった。
「この向こうにベルフェゴール様が鎮座しております。ごゆっくりどうぞ」
またも恭しく頭を下げ、言ってしまった。俺達四人は顔を見合わせ、頷く。
大きな扉の前に立ち、深呼吸をする。そして、大きな扉を押す。ぎぃぃと軋む音とともに扉が開ける。
部屋の中は見渡す限り、
「枕ぁ!?」
枕の山々。その枕の間から、肌白い美しく湾曲したお尻。そこから伸びるいかにも弾力性のある太もも。上半身は見えないがどう見ても分かるように、裸体の女性が寝ていた。
「なかなか出てきませんね」
「申し訳ないです…」
ネックレスを渡し、さぁいざ行かん!と辺りを見回しマグとリヴィアンを探したところ、いなくなっていました。はい、そうですよね。僕のせいですよね。もうやんなっちゃうね!
その後、フェイに相談して探すことになりましたとさ。めでたくねぇ。
「もう一層の事放っておけば」
「うんもうちょっと探そっか!」
むーと唇をとんがらせるフェイ。ここではフェイって呼んでるけど、実際呼んでいいものなのか分からないよな。
「なぁ、フェイ」
「は?」
思いのほかフェイの反応が面白かった。可愛らしい口をぽかんと開けている。ちょっと間の抜けた感じ。いじらしい!
「い、いま私を呼んだんですか?」
「え、お、おう。何か、嫌だった?長いからちょっと短くしようと思ったんだけど」
「いえ!とんでもないです!わ、私も貴方を名前で呼んでもよろしいでしょうか」
勿論!もう死ぬ程呼んで!俺を萌え殺して!ところで萌え殺すって怖いよな。萌えーっ!とかいって悶絶して苦しむんだぜ?ある種の兵器として扱っても問題ないな。可愛いは正義。
「呼んでくれ!是非ともお願いしますっ!」
頭まで下げてしまったよ。もう、フェイが可愛すぎるから。
「で、では。トリ」
「いやー迷っちゃったー(棒)」
「迷いましたねぇー(棒)」
わざとらしく人混みから出てくるマグとリヴィアン。この2人仲いいな。
そして当の本人達はしらっと馬車の後ろへ乗っていた。そこには板挟みのようにされているフェイの姿が見えた。
「おい、お前ら二人でどこいってた?」
「ちょっとねー」
「ええ、トリストには全く関係の無いことです」
頑として話そうとしない。なんだ?やましいことでもあるのか?
「心配したんだからな」
全く、心配させんじゃねぇよ。可愛いから許されるわけではないんだからねっ!今回は許すけど!
「さぁ、ベルフェゴールの城に行くぞ」
ここでようやく、話が進んだな。
○ ○ ○
ものの数十分もしないうちに城に着く。隣は教会だ。宗教の人間は金への執着が強いって聞くがほんとかね?教えて!ギ○ル子ちゃん!
と言ってもここにギ○ル子ちゃんがいるはずもなくというかリアルにもいなかったな。結局はマグが答える。
「その認識で間違いはありませんね。ここの宗教はいわゆる仏教に近いもので、地獄の沙汰もガルド次第なんてこともそっくりですね」
日本の宗教のパクr…ゲフンゲフン。リスペクト的なやつか。そんなことをぼぉっと考えていると、城の門の前に立っている憲兵に止められる。
「用はなんだ?」
「ベルフェゴール様への挨拶に」
フェイ(いつの間にか鎧と兜を装着していた)が憲兵に伝える。
「ふんっ、監視兵か。まぁいいだろう。ただし、武器などはここにおいて行け」
無愛想な憲兵だなあと思いつつ、リヴィアン達に目で合図する。
その視線を受け取ってか、リヴィアンが刀を渡す。フェイも護衛用の細剣を憲兵に渡す。
「よし、全員渡したな。さっさと挨拶して出てこいよ」
最後の最後まで態度悪いな。愚痴りつつ、門をくぐった。そこで待っていたのは、メイドさんいわゆる侍女だった。
「ルシファー様からお伺いしております。こちらへ」
恭しく頭を下げカツカツと歩いていく。綺麗なフワフワとした栗毛色の長い髪。十九世紀に使われていたメイド服。メイド服の始まりは修道院のシスターたちが作業の為、修道服の上からエプロンを来たことから始まったとされる。メイド服を見ればメイドたちの階級が分かるんだとか。
俺に階級を見分ける知識はなくただ本物のメイドさんに感嘆のため息をついていた。ハラショー…。
城の中はなかなか小奇麗で、石畳の上に赤い絨毯を敷いたり、壁には肖像画や背景画などの絵を飾っている。上を見上げると小さなランタンに似たものがぶら下がっている。よくよく見るとガラスの中に蝋燭を入れているではないか。これはガラスの光の反射を利用したもので、小さな蝋燭の火でも光の反射でより明るくなるのだ。
「ここって結構文明が発展してるのな」
その独り言をリヴィアンが笑って答える。
「そうね。かなり進んではいるわ。でも、いつまで経っても神頼みじゃこれ以上の発展は出来ないって他の国からは言われてるの」
「確かにそうですけど、我が国は神は信仰するだけの価値があるから信仰しているのです」
フェイも劣らずギャンヴェルのいい所を話し出す。
「ギャンヴェルは確かに神頼みの傾向が拭い去れません。しかし、この国の神はモリガンと呼ばれる神様なの。モリガンに愛され交わったものはモリガンの祝福が与えられるとされてるの」
う、モリガン。俺が最も嫌いな神様だ。非常に好戦的で主に烏の姿で戦場に現れる。他にも、鎧と灰色のマントを羽織真っ赤なドレスで現れ、2頭の真っ赤な馬に乗っているだの。ともかくおぞましいのだ。美しい姿もあるがそれ故に恐ろしい。
と、メイドさんが立ち止まる。不味いこと言ったのかな?なんて不安に駆られたが、目の前に大きな扉があった。
「この向こうにベルフェゴール様が鎮座しております。ごゆっくりどうぞ」
またも恭しく頭を下げ、言ってしまった。俺達四人は顔を見合わせ、頷く。
大きな扉の前に立ち、深呼吸をする。そして、大きな扉を押す。ぎぃぃと軋む音とともに扉が開ける。
部屋の中は見渡す限り、
「枕ぁ!?」
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