自称M

アーシはオス♂

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シーユーアゲイン

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ピーーーーピーーーーー


猫谷ちゃんの心臓が止まった。


看護師さんやら担当医やらが入り乱れて、俺とオニーサンは廊下で待機していた。


「泣いてんじゃねーよ。」

廊下の壁に寄りかかって泣いていた。
自分でも分かるくらい、涙でぐちゃぐちゃだ。

「ずみばぜっ、、」

「アイツはこんな簡単に死ぬタマじゃねぇ。」

ぐっと拳をつくるオニーサン。
泣きたいのはオニーサンだよな。

ふと思った。

ご両親はいないのかな?って。

聞くに聞けないし。
猫谷ちゃんの口からも聞いたことない。

きっと、猫谷ちゃんは相談したかったのかもしれない。


あの腕時計もきっと大切だったのかも。




「腕時計か、、。確かに、アイツには宝物だったろうな。」

「誰かのプレゼント?」

「そ、初恋の君からのプレゼント。」

「え?」

「中学で出会った初恋でもあり、親友でもあった奴が死んだんだよ、事故でな。アイツはいつも大切にしてた。」

「そんな、そんなに大切な時計!!」

「時計の事、考えたくなくて参考書に逃避行してたってわけ。いつも、そうなんだよ、アイツ。」

「、、!!」

「俺たちはさ事故とご縁があってな。両親も事故で死んでる。」

「えっ、、」 

「俺だけ無事故ってわけ。憎たらしいよな、神様って。」

腕を組み直して、廊下の手すりに寄りかかるオニーサン。

「両親が死んだ時もアイツは分かりもしない参考書を読んで、泣いてた。」

ハハッと笑ってから、クシャリと顔を歪ませる。
悔しさが滲み出ていた。
俺は何も言えなくて、黙って聞いていた。



猫谷ちゃん、まさか、、後追いする気なの??




俺の告白を聞かないで死ぬつもりなの??



嫌だよ。
何でもするから、お願いだから死なないで。

初恋の君が猫谷ちゃんを連れ去っていくなんて、本当の友情じゃない、愛情じゃないよ。


俺にも分からない感情が渦巻いて。


猫谷ちゃんを抱きしめたくなった。




病室からは絶え間ない電気ショックの音がして。


だけど、心音は戻らなくて。


もう、ダメだと思った。


ピーーーーーー
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