この異世界、ステータスがなんかおかしい!

snn

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15話

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 目が覚めると、天井が見える。
 昨日メリーに俺たちのことを一通り話した俺たちは、そのあとさっさと寝てしまった。タケノコ採りで意外と疲労していたようだ。
 窓の外を見ると、びっしりと葉が生えた枝に朝日が隠れている。
 生活費の心配もなくなったことだし、今日からしばらくは屋敷掃除の手伝いをしようかな。
 
 まだ少し眠気が残っている目をこすりながら階段を下り、洗面を済ませて食堂に入った。
 「「おはようございまーす!」」
 食堂に入ると、元気な二人の声が聞こえた。
 「アキト遅いです!」
 「せっかくの美味しい朝食がアキトちゃんのせいで冷めちゃうじゃないですか~。」
 今メリーを見る感じどうやら昨日の説明で納得してくれたようだ。
 「すまんすまん。布団で寝るの久しぶりで気持ちよくて。」
 「それ私もよく分かります!ずっと野宿してましたからね。」
 「お二人とも大変だったんですね~。ぜひこれからは宿あり生活を満喫しちゃってください!」
 「そうさせてもらうよ。あっそうだ。今日からしばらくは冒険は控えて、ここの手伝いしようと思うんだ。ヒヨリはどう思う?」
 「私もそうしたいと思ってました!もっとメリーちゃんと仲良くなりたいです。」
 「えへへ、ありがたいですー!では、食事を終えたら早速庭のお掃除をやってもらいまーす!」
 そうして俺たちは賑やかな食事をとり、外へと出た。

 「まずは草取りをお願いします!」
 「じゃあ俺はあの辺をやるよ。」
 「では、私はあそこを。」
 「お二人ともやる気満々ですね~。」
 「こういう草取りとかって単純作業だけど、以外と楽しいからな。」
 「そうですよね。公園の草取りをよくやりましたけど、あっという間に終わりますもんね。」
 「それでですね…草取りにあたって道具をお貸しするんですが…」
 草取り道具もちゃんとあるんだな。
 昨日ヒヨリがこの世界の調理器具を絶賛してたからな~。どんな道具でやるのかワクワクが止まらん!
 男の子は基本的に道具が大好きな生き物である。
 だから誕生日にタ○コプターとかもらったら絶対喜ぶ!
 未知の秘密道具に心ろが躍るぜ!
 「道具はあそこにあるんですよ…」
 そう言ってメリーは、庭の端にあるツタの塊を指差した。
 「どこ?」
 「いやー、それがですね~あのツタの中には小屋がありまして~、そこにあるっていうか~、テヘッ!」
 メリーさん今、可愛く言って誤魔化しましたね。
 てかどんだけ庭放置してたんだよ!
 「なるほど、庭の掃除をするにはまず、小屋の掃除から始めなきゃいけないわけか…」
 まあ、先に掃除する場所が変わっただけで、全体の作業量は変わらない。
 強いて言えば、チュートリアル中にラスボス出てきちゃったくらい感じだ。あのツタの塊は、庭マップのラスボスたる器だ。
 ツタは見るからに太い。軽く腕くらいの太さだ。
 「このツタ、どうするんだ?」
 「どうしましょう?」
 メリーも解決案が浮かんでいないらしく、ずっと考え込んでいる。
 「昨日、倉庫にあった短剣を持ってくるのはどうでしょう?」
 ヒヨリが遠慮がちに言う。
 遠慮したい気持ちはよく分かるよヒヨリ。

 どぉーしてこんなことに初めての剣を使わなきゃならんのだ!

 ただ、今は状況が状況だ。仕方ない。
 「俺、倉庫から剣持ってくる...」
 こうして俺たちは、庭掃除のラスボスを無事に討伐した。
 ドロップアイテムは掃除用具で、報酬は虚しさがはびこる空気だった…


 倉庫の中には、初めてみる道具が沢山あった。
 どれも形から使い方を想像しやすく、とても便利そうだ。
 魔法水晶がついた刃に持ち手がついてるもの、鉈のようなもの、死神が持ってそうな大きい鎌。
 「好きなの使って下さい。」
 メリーにそう言われると、俺は真っ先に大鎌を手にした。
 俺の薄れかかっていた熱い厨二魂が勝手に体を動かしてしまった。
 そこそこの重量はあるものの、振り回しやすそうだ。あっ、べつにこれで魔物を討伐するわけじゃないからね。あくまで草刈りするために振り回しやすいかなんだからね!
 自分に言い訳をしつつ持ち場へ向かった。

 この大鎌の使い方は、だいたいの察しがきく。
 半円を描くように振り回しながら外側の刃で草を刈るのだろう。
 思った通り、なかなか使いやすい。それに楽しい。
 ヒヨリは魔法水晶が付いているのを選んだようだ。
 水晶を起動させると、刃が高速回転して草を刈る仕組みのようだ。
 メリーは俺と同じく大鎌を使っているようだ。
 メイド服に大鎌って似合うな…
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