この異世界、ステータスがなんかおかしい!

snn

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16話

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 「草刈りは一通り終わったな。」
 三人でやったからか、思っていたよりも早く作業は進んでいた。
 二時間くらいたっただろうか。太陽が元気過ぎるせいで俺たちは汗だくだ。
 「お二人のおかげでみるみる綺麗になっていきます!」
 「やっぱりこういう作業ってたまにやると楽しいですね~。」
 「一旦休憩にしましょうか。ちょっと待っててくださいね。」
 そういうとメリーは建物なかへ入っていった。
 
 「お待たせしましたー。どうぞ。」
 渡されたのはキンキンに冷えた麦茶だった。早速受け取り飲んでみると軽く塩味がした。
 きっと沢山汗をかいた俺たちのことを気遣って工夫してくれたんだろう。
 「ありがとう。」
 気遣ってくれたことも含めて俺はそう言った。
 「どういたしまして。」
 彼女の笑顔が建物の雰囲気が明るくなったせいか、太陽に負けないくらい眩しくみえた。


 「お次はおまちかねの冒険者倉庫の整理です!」
 メリーがそう言った瞬間、ヒヨリの目が輝き出した。
 うん?俺はって?超冷静だし!全然興奮なんかしてないもん!

 そうしてしばらく休憩した俺たちは興奮気味に冒険者倉庫へ向かった。
 

 「ほわーーー!」
 もう一回見たことあるのに、俺たちの熱い探求魂は全く冷めていなかった。
 気づいたら前と同じく俺は壁に掛かっていた武器を手に取り、ヒヨリは本棚に詰め込まれた分厚い本のタイトルを眺めている。
 「お二人とも!今日はここの掃除をするんですよ~。」
 「ああ、すまんすまん。ついな…。」
 「はい、これどうぞ~。」
 さっき倉庫から取ってきたのか、雑巾を渡された。
 目の前の剣に名残惜しさを感じつつも、俺たちは掃除にとりかかった。
 掃除をしていて思ったのが、意外と整理整頓されていたことだ。
 これなら埃さえ拭き取れば綺麗になりそうだ。
 棚を拭きながら改めて何があるか一つ一つ流し見ていく。
 壁にかかっている武器は様々な種類形がある。ゲームなどでよく見る片手剣や身長ほどの長さがある大きなハンマー、弓や杖。どの武器種も装飾が凝っていて芸術品ともいえるものから、実際に使われていたであろう機能性を重視しているものまで揃っていた。
 棚には試験管に詰められた何やらカラフルな薬品。粉が入った小さな袋。パット見た感じでは何に使うのかよくわからないものなど、興味を引かれる物が沢山あった。
 
 「結構綺麗になりましたね~。」
 「そうだな。じゃあそろそろお待ちかねの探索タイムとしようじゃないか。」
 「そろそろ私は昼食の準備をしてきますね。是非その間いろいろ見てみてください。」
 気付けば時間はお昼頃になっていた。
 いい感じにお腹も空いていた頃だ。
 「私も手伝います。」
 ヒヨリは少し名残惜しそうな表情だ…。
 「いえ、ヒヨリちゃんも楽しみにしてたみたいですし、昼食の準備は私だけで大丈夫ですよ~。」
 「いいんですか?」
 うんうん、とメリーは頷いて倉庫から出ていった。
 
 「よかったな。」
 「メリーちゃんが気を使ってくれたおかげです。」
 そして俺たちは頷き合い、それぞれ気になっていたものに手を伸ばした。
 
 
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