愛と友情は紙一重!~オタサーの姫と非モテ童貞陰キャオタクがパコパコするまでの物語~

オニオン太郎

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友情編

第1部あとがき

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 本作は、元々ここアルファポリスにて、『そんな恋でもアリだと思う』と言うタイトルで連載させて頂いていた恋愛小説です(以下これを旧作と呼びます)。

 旧作は書き始めた段階で、コンセプト、テーマ、物語の全容、様々な物を全く取り決めておらず、その場のノリと勢いで描いておりました。旧作のコンセプトは、『ツイッターに流れてくるような、4ページくらいの恋愛漫画のような作品』であり、しかし書いているうちにそのコンセプトを逸脱し、かなりちゃんとしたストーリーが仕上がって行った……のが、本作の始まりとも言えるでしょう。

 しかし、旧作には、本作同様そこそこセンシティブな内容があるのにも関わらず、練り込みが足りず、物語としてこの『センシティブな表現』の必要性がイマイチ無いと言う重大な問題が含まれていました。結果、ストーリーは頓挫し、それ以上の更新が色々危うくて出来ない、と言う事態にまでなってしまいました。


 そうして、こうした所を改めるため、最初から書き直したのが本作、『愛と友情は紙一重』でございます。タイトルからして変わっているのは、旧作とは違い、最後のエピソードまで練り込み、この作品のテーマは何なのかと考え直し、そうして行き着いたが故になっています。


 旧作は、この後の『第2部』にてストーリーが頓挫したため、第1部のストーリーの内容は案外本作と変わっていなかったりします。しかし、1つ大きく変更を加えた箇所がありまして。

 それが、天音由希の設定です。

 旧作の天音由希は、安易な百合営業のキャラとして作ったキャラクターで、当初は『詩子とちょっと距離感が近い女の子』位の人でした。そして旧作にて後付け的に同性愛設定を付けて、最後の盛り上がりをつくっていた……と言う裏事情がありましたが。
 しかし、ここまでシリアスなキャラクターにするのなら、そんな安易な性格設定を採用するのは些かまずいと、作り直す際には最初からガッツリとそう言う伏線を貼ることになりました。

 そしてですが、旧作の由希と本作の由希の最大の違いは、カミングアウトがあるか否かです。

 旧作では第2部にてこの性癖(自分の平等観故あえてこのように表現します)が明らかになる予定でしたが、本作では第1部にて明らかとなります。この違いは大きく、今後のストーリーをガッツリと変更する要因となりました。
 現在(2022/7/13)なろう版では第2部の終盤に差し掛かっていますが、変更して良かったと心底感じています。この大きな変更が、本作の最大の問題点であった箇所(詳しくは語りませんが)をクリアする要因となり、頓挫した部分以降を書き出せる理由になったからです。

 何よりも、第1部と第2部には対比的なテーマが存在しますが、この部分を表現するのにハチャメチャに都合が良かったのが挙げられますね。この部分が、結構センシティブな内容になっていると思うのですが(昨今のこの辺りの表現は些か厳し過ぎると言うか、単一の思想に染まりすぎて、当然の意見さえ言えなくなっている現状はどうなのかと思います)。


 そんなわけで、旧作を読んでいた方々に対して、『一応、また新たに書き直して、再スタートをしていますよ』と言う意思表明を兼ねて、本作をアルファポリスにも投稿した次第です。

 かつての本作を応援していただいた方へ。突然いなくなって、申し訳ございません。そして、不躾ながら、戻ってまいりました。現在読んでくださっているかはわかりませんが、あの時僕がここで作品を書けたのは、皆様の応援あってこそでございます。

 そして、本作は必ずや最後まで描ききります。と言うのも、本作については、もう最後のエピソードまでしっかりとした予定を立てているからです(もっとも、変更になる可能性はまだ十分にありますが……)。


 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 第1部は構成的にやや盛り上がりに欠けるのと、既に完成しきっていてほとんど放出するだけとなっていたので、一日に3回と言う結構な頻度で更新しておりました。

 が、第2部以降は、なろう版のストックが尽きるまで、一日一話、おおよそ午後の6時(18時)を目処に更新しようかな、と思っています。ストックが尽きたら、なろうと同じく、1週間に一話位の更新頻度になるのかな、と(多少前後あり)。


 では、これにて。
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