41 / 151
恋愛編
第1話「イ○スタのキラキラドキドキな恋を綴った安いポエムを見るとあまりの気持ち悪さで吐きそうになる」
しおりを挟む
高校生の頃、男友達から告白されて、付き合ったことがある。
当時の私は若かった。そもそも、恋が何たるかも知らなかったし、何より、なんとなくそうしなきゃいけない気がしてしまって、よく分からないけど告白をOKしてしまった。
別に、好きじゃなくてもとりあえず付き合う、というのは今の時代よくあることだから、別にいいかと思った。友達も、『付き合ってみないと恋はわからない』とか言っていたし。
最初は人生初の彼氏という存在にドキドキしたりもした。相手はイケメンくんでクラスでもかなり人気だったし、それなりに優越感を感じたりもした。
けど、私のそうした感情は、1週間と持たずして崩壊した。
私の彼ピは、あろうことか週末に私をデートに誘いやがったのだ。
何が問題なのか、と、普通みんなは思うのだろうが。だけど、私はその時、ぶっちゃけデートより家でごろごろしていたかった。
なんかいい感じのアニメを見て、いい感じの漫画やラノベを読んで、ゲームをして、1人で部屋でゲラゲラ笑っていたかった。あるいは、自分の描きたい漫画を描いていたかった(家でしか描けなかったし)。
ワガママと言えばそれまでだ。でもだって、そうしたかったんだから仕方がない。
とは言え、付き合いは大切だ。私は自分の感情を抑えて、彼ピに実に元気な「うん!」を返した。
そうして彼ピと私はA○ONへ行った。なんかテレビで宣伝されてる少女漫画の実写化映画を見に行ったり、ファミレスで飯食ったり、そんな一般的な付き合いをした。
ぶっちゃけ楽しくなかった。だって、そもそも、少女漫画の実写化というチョイスが私に合わなかった。まさにアオハルな恋愛を題材にしたよくある作品だったけど、そもそも、私はこの手の物が嫌いなのだ。
だって、なんかこう、わかりやすい甘酸っぱさって、なんか胸焼けして気持ち悪いじゃん。そんなひねくれた感性だったから、正直終始むずがゆくってどうすればいいかわからなかった。これは私が悪いのだが。
ファミレスで飯を食ったのは、まあ別に悪くなかった(チーズインハンバーグの人気盛り頼んだら「女子なのにめっちゃ食うね笑」って言われてちょっとムッと来たけど)。ただ、ファミレスで話した内容がいかんかった。
私が映画についての感想をつらつら語ると、彼ピの顔がわかりやすく曇ったのだ。なんというか、『そこまで聞いてない』みたいな感じで。
でもまあ、彼ピは私の話を聞いてはくれた。「映画好きなんだ~?」とか、一応楽しそうに笑いながら。
私も自分を抑えきれず喋り続けてたのが悪いのだが、なんというか、すごく『早く終わんねーかなこの話』という雰囲気を感じた。まあ、オタクなら誰もが経験したことがあるであろうあの感じだ。
それを受けた私は、ちょっとずつ相手に気を使うようになった。まあそれ自体も悪いことではないと思うし、人間関係なのだから、当然だとも思う。けどまあ楽しくはなかった。
そんな感じで、人生初のデートはなんかどうにも不完全燃焼で終わってしまった。
それ以降はもう少し地獄になった。なんか、2人のイニシャルを刻んだアクセサリーを作ったりだとか、思い出作り的にカフェやらどっかちょっと良い感じの観光スポットでイ○スタ用の自撮りを撮ったりだとか。何もかも私には、『クッセェー』と思うような物ばかりだった。
あとはLI○Eの一言を『since 8.16(水)』みたいな奴で揃えようとか、プロフ画をお揃いの自撮り(加工しまくりで背景のおっさんの首が長くなってた)にしようだとか。そういう奴はよく見かけるけど、私はとにかく、好きくなかった。なんというか、どうしても『浅い』と思ってしまって。
なんでこうもリア充と言うのは、自分たちの恋愛をいちいち周りにアピールするのだろうか。なんでそんな、自分たちの仲の良さをわざわざ象徴するような何かをいちいち誇示するのだろうか。あとでうすら寒い黒歴史に悶えるようになるだけなのに。
私はそうした体験を経て、悟った。恋愛っていうのは、とにもかくにも面倒臭い、と。
それまでただの男友達だったのに、『恋』という関係になった途端、一気に付き合い方が変わってしまった。どうやら、『友情』と『恋』との間には、そういう絶対的な差異があるらしい。
そうして私は、その付き合いに耐えられず、音を上げて彼ピとは別れることにした。
そもそも、向いていなかったのだ。一人で漫画やアニメを見ている方が好きな私に、恋愛というものは。
私が恋愛を嫌いになったのは、そういう経緯からだ。
◇ ◇ ◇ ◇
若い兄ちゃんが元気に注文を叫ぶ。辺りからは乾杯の音やコスパ悪すぎな食べ物を頂く声が絶え間なく聞こえる。
私は、和風の小洒落た居酒屋に来ていた。なぜこんな場所に来たのかと言うと、酒を飲むためではなく、なんと合コンに呼ばれてしまったためだ。
この合コンを計画したのは、最近付き合いが増えている優花里だ。例の、以前私とトラブルを起こした松田真希の取り巻き。
松田とはもうあまり付き合いが無いらしく(ちょっとかわいそうだな)、気に入られた私は度々彼女や友達の玲菜、あとよくわからないけど2人の友達たちと会って遊んだり話したりしている。
とは言え、優花里や玲菜はそれなりには気が利く性格のようで。私のこの、1人の方が好きという面倒臭い性格にも理解を示して合わせてくれている。だから私としては友達が増えたなという認識で、実は結構楽しんだりもしている。
この合コンも優花里が知り合いを頼り計画したのだが、なんと彼女はこの場にはいない。彼氏がいるらしく、流石にそれで参加するのは些か不誠実だろうということで、企画はしたものの仕切りは玲菜に引き継いだらしい。この辺は合意が取れているから、あまりトラブルにならなかったようだ(アイツたぶん管理者に向いている)。
で、だ。この件について、実は私がここに来たのは、私からしても、玲菜や優花里からしても全く持って予想外のことだった。
どうやら、本来来る予定だった奴が急遽病欠で来れなくなったらしい。
仕方がないとは言え、人数が揃わなくなると合コンの盛り上がりは一気に下がる。というわけで、色々当たった結果、私しかアテがなくなってしまったらしい。
私は渋々了承し合コンに参加した。参加したのだが、その先で厄介なことに、私は、とんでもない男と出会ってしまった。
「なぁ詩子~、なんでそんなにぶすっとしてんの~?」
酔っ払っている茶髪の爽やか系イケメン男。その名も、宮本卓也(みやもとたくや)だ。
そしてコイツは、私の元カレだ。私に一方的に振られた哀れな男子。高校卒業と共に別の大学へ行き(しかも国立。何気にハイスペック)、そしてLI○Eの連絡さえも無くなった人間。まさかこんなところで再会するとは思いもしなかった。
「……アンタさ、逆に聞くけどこの状況で何も思わないと思ってんの?」
「そりゃあ、昔は色々あったけどさ。でも、もう何年よ? 気にしなくてよくね?」
「アンタは気にしなくてもこっちは気にすんのよ」
「でもさ、せっかくこうやってまた会ったんだからさぁ。楽しく話そ?」
「それが壊滅的に無理って言ってんのよ」
「……うーん。高校の頃も聞いたけどさ。俺、何か嫌なことした? それだったら俺、謝るけどさ、」
「別に。アンタが悪いわけじゃないってのはまあわかってんのよ。ただ、それでも顔を合わせたくないってかさ」
「……なにそれ」
卓也が明らかに不機嫌になる。まあ、私が悪いのだから仕方がないけど、だからって私もこいつとは話したく無い。なんと言ったって、いい思い出が無いのだから。
「……詩子さぁ、変わっちゃったよな」
「そりゃあ、誰だって変わってくわよ。当たり前じゃない?」
「いやまあそうだけどさぁ。……なんかなぁ。ぶっちゃけさ、俺、今日お前と会ってさ、スゲーびっくりしたんよ? なんというか、運命的なの感じたって言うかさ」
「……はぁ?」
「なぁ、詩子。俺ら、昔みたいになれないのかな?」
私はその言葉を聞いて、ゾワッと鳥肌が立つのを感じた。
こいつ、何言ってやがんだ。まさか、本気か?
……いや、違う。こいつの目を見たらわかる。これ、アレだ。ヤレそうって言う目だ。
これが例えば、コイツとの恋愛に多少なりとも楽しさを覚えていて、それでこうして再会していたとなれば、まあ運命とやらを感じていたのかもしれない。
だが、生憎と私はそうじゃない。私は嫌悪感が溢れて、思わず口を尖らせてしまった。
「何が運命よ。そんなもん、あるわけねーだろ」
私が言った後、一気に場が静まり返ったのを感じた。
玲菜やもう1人特に見知ってもいない女がこっちを見てくる。男共もなんか目を点にしてこっちを見つめる。私はあっと、自分が良からぬことをしてしまったことに気付いた。
「……ご、ごめん。ちょっと、自己中になり過ぎた」
私はそう言うとため息を吐き、そして持っているショルダーバッグから財布を取り出して、そこから5000円札を取りだし玲菜に渡した。
「ちょっと、ごめん。私、たぶんもっと空気悪くする。お金渡すから、帰るね」
私がそうと言ってその場を去ると、玲菜が「あっ、詩子……」と小さく呟いた。
……わかってる。いくらなんでも空気読めなさすぎだって。
玲菜たちには、悪いことをした。私はしかし、それでも、あの元カレがいる場が耐えられず、とにかくその場を去ってしまいたかった。
玲菜たちには後で改めて謝ろう。ただ、今は。私はそんなことを思いながら、頭に昇ったイライラを消化するため、スマホを取り出して、どこぞの男へ電話をかけた。
当時の私は若かった。そもそも、恋が何たるかも知らなかったし、何より、なんとなくそうしなきゃいけない気がしてしまって、よく分からないけど告白をOKしてしまった。
別に、好きじゃなくてもとりあえず付き合う、というのは今の時代よくあることだから、別にいいかと思った。友達も、『付き合ってみないと恋はわからない』とか言っていたし。
最初は人生初の彼氏という存在にドキドキしたりもした。相手はイケメンくんでクラスでもかなり人気だったし、それなりに優越感を感じたりもした。
けど、私のそうした感情は、1週間と持たずして崩壊した。
私の彼ピは、あろうことか週末に私をデートに誘いやがったのだ。
何が問題なのか、と、普通みんなは思うのだろうが。だけど、私はその時、ぶっちゃけデートより家でごろごろしていたかった。
なんかいい感じのアニメを見て、いい感じの漫画やラノベを読んで、ゲームをして、1人で部屋でゲラゲラ笑っていたかった。あるいは、自分の描きたい漫画を描いていたかった(家でしか描けなかったし)。
ワガママと言えばそれまでだ。でもだって、そうしたかったんだから仕方がない。
とは言え、付き合いは大切だ。私は自分の感情を抑えて、彼ピに実に元気な「うん!」を返した。
そうして彼ピと私はA○ONへ行った。なんかテレビで宣伝されてる少女漫画の実写化映画を見に行ったり、ファミレスで飯食ったり、そんな一般的な付き合いをした。
ぶっちゃけ楽しくなかった。だって、そもそも、少女漫画の実写化というチョイスが私に合わなかった。まさにアオハルな恋愛を題材にしたよくある作品だったけど、そもそも、私はこの手の物が嫌いなのだ。
だって、なんかこう、わかりやすい甘酸っぱさって、なんか胸焼けして気持ち悪いじゃん。そんなひねくれた感性だったから、正直終始むずがゆくってどうすればいいかわからなかった。これは私が悪いのだが。
ファミレスで飯を食ったのは、まあ別に悪くなかった(チーズインハンバーグの人気盛り頼んだら「女子なのにめっちゃ食うね笑」って言われてちょっとムッと来たけど)。ただ、ファミレスで話した内容がいかんかった。
私が映画についての感想をつらつら語ると、彼ピの顔がわかりやすく曇ったのだ。なんというか、『そこまで聞いてない』みたいな感じで。
でもまあ、彼ピは私の話を聞いてはくれた。「映画好きなんだ~?」とか、一応楽しそうに笑いながら。
私も自分を抑えきれず喋り続けてたのが悪いのだが、なんというか、すごく『早く終わんねーかなこの話』という雰囲気を感じた。まあ、オタクなら誰もが経験したことがあるであろうあの感じだ。
それを受けた私は、ちょっとずつ相手に気を使うようになった。まあそれ自体も悪いことではないと思うし、人間関係なのだから、当然だとも思う。けどまあ楽しくはなかった。
そんな感じで、人生初のデートはなんかどうにも不完全燃焼で終わってしまった。
それ以降はもう少し地獄になった。なんか、2人のイニシャルを刻んだアクセサリーを作ったりだとか、思い出作り的にカフェやらどっかちょっと良い感じの観光スポットでイ○スタ用の自撮りを撮ったりだとか。何もかも私には、『クッセェー』と思うような物ばかりだった。
あとはLI○Eの一言を『since 8.16(水)』みたいな奴で揃えようとか、プロフ画をお揃いの自撮り(加工しまくりで背景のおっさんの首が長くなってた)にしようだとか。そういう奴はよく見かけるけど、私はとにかく、好きくなかった。なんというか、どうしても『浅い』と思ってしまって。
なんでこうもリア充と言うのは、自分たちの恋愛をいちいち周りにアピールするのだろうか。なんでそんな、自分たちの仲の良さをわざわざ象徴するような何かをいちいち誇示するのだろうか。あとでうすら寒い黒歴史に悶えるようになるだけなのに。
私はそうした体験を経て、悟った。恋愛っていうのは、とにもかくにも面倒臭い、と。
それまでただの男友達だったのに、『恋』という関係になった途端、一気に付き合い方が変わってしまった。どうやら、『友情』と『恋』との間には、そういう絶対的な差異があるらしい。
そうして私は、その付き合いに耐えられず、音を上げて彼ピとは別れることにした。
そもそも、向いていなかったのだ。一人で漫画やアニメを見ている方が好きな私に、恋愛というものは。
私が恋愛を嫌いになったのは、そういう経緯からだ。
◇ ◇ ◇ ◇
若い兄ちゃんが元気に注文を叫ぶ。辺りからは乾杯の音やコスパ悪すぎな食べ物を頂く声が絶え間なく聞こえる。
私は、和風の小洒落た居酒屋に来ていた。なぜこんな場所に来たのかと言うと、酒を飲むためではなく、なんと合コンに呼ばれてしまったためだ。
この合コンを計画したのは、最近付き合いが増えている優花里だ。例の、以前私とトラブルを起こした松田真希の取り巻き。
松田とはもうあまり付き合いが無いらしく(ちょっとかわいそうだな)、気に入られた私は度々彼女や友達の玲菜、あとよくわからないけど2人の友達たちと会って遊んだり話したりしている。
とは言え、優花里や玲菜はそれなりには気が利く性格のようで。私のこの、1人の方が好きという面倒臭い性格にも理解を示して合わせてくれている。だから私としては友達が増えたなという認識で、実は結構楽しんだりもしている。
この合コンも優花里が知り合いを頼り計画したのだが、なんと彼女はこの場にはいない。彼氏がいるらしく、流石にそれで参加するのは些か不誠実だろうということで、企画はしたものの仕切りは玲菜に引き継いだらしい。この辺は合意が取れているから、あまりトラブルにならなかったようだ(アイツたぶん管理者に向いている)。
で、だ。この件について、実は私がここに来たのは、私からしても、玲菜や優花里からしても全く持って予想外のことだった。
どうやら、本来来る予定だった奴が急遽病欠で来れなくなったらしい。
仕方がないとは言え、人数が揃わなくなると合コンの盛り上がりは一気に下がる。というわけで、色々当たった結果、私しかアテがなくなってしまったらしい。
私は渋々了承し合コンに参加した。参加したのだが、その先で厄介なことに、私は、とんでもない男と出会ってしまった。
「なぁ詩子~、なんでそんなにぶすっとしてんの~?」
酔っ払っている茶髪の爽やか系イケメン男。その名も、宮本卓也(みやもとたくや)だ。
そしてコイツは、私の元カレだ。私に一方的に振られた哀れな男子。高校卒業と共に別の大学へ行き(しかも国立。何気にハイスペック)、そしてLI○Eの連絡さえも無くなった人間。まさかこんなところで再会するとは思いもしなかった。
「……アンタさ、逆に聞くけどこの状況で何も思わないと思ってんの?」
「そりゃあ、昔は色々あったけどさ。でも、もう何年よ? 気にしなくてよくね?」
「アンタは気にしなくてもこっちは気にすんのよ」
「でもさ、せっかくこうやってまた会ったんだからさぁ。楽しく話そ?」
「それが壊滅的に無理って言ってんのよ」
「……うーん。高校の頃も聞いたけどさ。俺、何か嫌なことした? それだったら俺、謝るけどさ、」
「別に。アンタが悪いわけじゃないってのはまあわかってんのよ。ただ、それでも顔を合わせたくないってかさ」
「……なにそれ」
卓也が明らかに不機嫌になる。まあ、私が悪いのだから仕方がないけど、だからって私もこいつとは話したく無い。なんと言ったって、いい思い出が無いのだから。
「……詩子さぁ、変わっちゃったよな」
「そりゃあ、誰だって変わってくわよ。当たり前じゃない?」
「いやまあそうだけどさぁ。……なんかなぁ。ぶっちゃけさ、俺、今日お前と会ってさ、スゲーびっくりしたんよ? なんというか、運命的なの感じたって言うかさ」
「……はぁ?」
「なぁ、詩子。俺ら、昔みたいになれないのかな?」
私はその言葉を聞いて、ゾワッと鳥肌が立つのを感じた。
こいつ、何言ってやがんだ。まさか、本気か?
……いや、違う。こいつの目を見たらわかる。これ、アレだ。ヤレそうって言う目だ。
これが例えば、コイツとの恋愛に多少なりとも楽しさを覚えていて、それでこうして再会していたとなれば、まあ運命とやらを感じていたのかもしれない。
だが、生憎と私はそうじゃない。私は嫌悪感が溢れて、思わず口を尖らせてしまった。
「何が運命よ。そんなもん、あるわけねーだろ」
私が言った後、一気に場が静まり返ったのを感じた。
玲菜やもう1人特に見知ってもいない女がこっちを見てくる。男共もなんか目を点にしてこっちを見つめる。私はあっと、自分が良からぬことをしてしまったことに気付いた。
「……ご、ごめん。ちょっと、自己中になり過ぎた」
私はそう言うとため息を吐き、そして持っているショルダーバッグから財布を取り出して、そこから5000円札を取りだし玲菜に渡した。
「ちょっと、ごめん。私、たぶんもっと空気悪くする。お金渡すから、帰るね」
私がそうと言ってその場を去ると、玲菜が「あっ、詩子……」と小さく呟いた。
……わかってる。いくらなんでも空気読めなさすぎだって。
玲菜たちには、悪いことをした。私はしかし、それでも、あの元カレがいる場が耐えられず、とにかくその場を去ってしまいたかった。
玲菜たちには後で改めて謝ろう。ただ、今は。私はそんなことを思いながら、頭に昇ったイライラを消化するため、スマホを取り出して、どこぞの男へ電話をかけた。
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる