愛と友情は紙一重!~オタサーの姫と非モテ童貞陰キャオタクがパコパコするまでの物語~

オニオン太郎

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恋愛編

あとがき

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あとがき(なろう版と同じ)



◇詩子が由希ではなく真白を選んだ理由について

 本作は、テーマの一部に男女論を取り込んだ内容となっています。

 第一部のテーマは男女の同一性、つまりは、男と女は大して変わらないよ、と言う内容でした。それに対して、恋愛に発展する第二部では、男女の違いがテーマとなりました。

 男女の大きな違いは何かと言われると、自分は恋愛観であると思います。

 当然ですが、男は妊娠しませんが、女はします。進化心理学と言う怪しい学問の観点から見ると、この違いは男女と言う概念に大きな違いを生みます。

 そう言う訳で、作中では、詩子が由希を選ばなかった理由を、「女だから」と言う物にしていました。百合が流行っている昨今、オタク君達の間でも忘れがちになりますが、普通、女の子は女の子に恋をしたりしません。残酷ながらも、当たり前だよな、と言う帰結です。

 他方、本作にはもうひとつテーマがあります。それは、陽キャと陰キャの違いです。
 作中ではこれを「外向的か、内向的か」で分けていますね。第一部にて、真白の独白にてそのような言及がありました。

 陽キャほど、誰かとの繋がりに特別感を求めます。
 そして陰キャほど、誰かとの繋がりに、安定感や安心感と言った、付き合ってて楽かどうか、を求めます。

 陰キャの人からすれば、LINEのプロフィール画像をお揃いにするだとか、恋愛ポエムを投稿するだとか、こう言った行動を「キモっ」て思うものです。なんか、気持ちの浅さを感じますよね。
 なのでアレは結構陽キャ特有(と言っても、陰キャの人たちもやりますが)の行動で、自分たちが恋愛をしているのだ、と言う自意識を強くするためにしていることになります。酔っているわけですね、自分に。

 そしてですが、由希は陽キャ側の人間であり、恋愛にそう言った、ロマンチックだとか、特別感を求めるタイプでした。この部分が詩子と絶望的に相性が悪かったのです。

 よって、恋愛に特別感を求めない……なんなら避けようとまでしている詩子にとって、由希との恋愛は「無い」物でした。

 まあ、とは言え、2人がじゃあ仮に付き合っていたらどうなっていたかと言えば、それはそれで幸せな生活が出来ていたと思います(事実として、詩子が真白と出会わなかった場合、彼女は由希と付き合っていました)。

 ただ、詩子にとって、恋愛と言う意味での相性が最も良かったのが、真白だったのです。彼も彼で、恋をやや面倒臭いと思う気質があります故。




◇今後の物語の更新について

 以前よりお伝えしていました通り、本作は三部構成であり、つまり、次の「第三部」が物語の完結点となります。

 ですが、その前に、第2.5部として、他のキャラクターのエピソードを、サブストーリー的に描きたいと思っております。

 そのキャラクターですが、『吉田航平』と『松田真紀』です。第一部で問題を起こした面々ですね。

 いや、誰需要だよ、と、そんな風に思われる人選です。誰も彼らの物語は求めていない、と言うのは自覚しています。それなら真白と詩子の関係を描けよ、と。

 とは言え、物語をまとめる第三部に入る前に、どうしても、この2人のエピソードは必要だ、と判断した故、このような選択を取る事にしました。

 2人の成長を描くことは、本作をやる上で非常に重要なのです。どうか、ご理解をお願いします。

※なお、サブストーリーの主役は先の人選ですが、同時に、吉田君のエピソードでは青山四郎の、松田のエピソードでは優花里&玲菜の深掘りをしていく予定です。


 ちなみにですが、両者のエピソードは共に物議を醸す内容で、結構胸糞悪い内容になる予定です。

 特に、吉田君のエピソードは、倫理的にどうなのか、と多くの人が思う内容となっており、そして松田さんのエピソードは、触れると下手をすれば炎上する内容となっています。


 ちなみにサブタイトルはもう決まっていまして、吉田君のエピソードは「いじめはいじめられる方が悪い」、松田さんのエピソードは「私は弁えない」です。


 2.5部は1、2部よりもかなり短くサッと終わらせる予定です。あくまでメインは詩子と真白の物語ですので。


 とは言え、実のところ、プロットの細かな所を詰められていないのが現状です。

 そのため、第2.5部、及び3部に向かう前に、少しだけ期間を設けさせてください。

 特にですが、2.5部はさておき、第3部は、これまでのエピソードの中でも一際不快な描写が目立つ内容になる予定です(特に第3部の前半部分)。
 物語の総決算、大団円的なハッピーエンドに向かうために、より一層大きな試練を用意したいがためです。
 落差がある方が傷付くのと同じで、登る時にも差があった方が喜びが大きい物です。そう言う訳で、第3部はこれまで描いた「人間関係」における、非常に面倒臭い内容を題材とする予定です。

 このため、ひとまず書き溜めをして連日更新をしないと、たぶん読者の人達が着いてこれなくなると思ったのです。こうした背景を、どうかご理解ください。

(ちなみにですが、第3部のテーマは詩子と真白の別れ話になります。まあ、第1部で示した通り、2人は結ばれて、無事セ○クスと結婚に至るので、別れないのですが)


 2.5部に進む前に、第3部に繋がる内容として、短い閑話をいくつかやろうと思っています。これらは不快になるものではないので、ご安心ください。
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